2018年10月24日

シーメンス、Mendixの買収を完了し、業界をリードするデジタル ・イノベーション・プラットフォームをさらに拡充

– Mendixの根本的なビジネスとそのターゲット業界に投資し、成長を加速
– Mendix、パートナー・エコシステムを含め、これまでのオープン性と拡張性の基盤を維持
– シーメンス、両社それぞれのエコシステムとパートナーシップを活用し、SaaSソリューションと拡張機能を開発
– シーメンスのデジタル・エンタープライズ・ソフトウェアとMindSphereにMendixを組み合わせて、業界をリードするデジタル・イノベーション・プラットフォームをさらに拡充

シーメンスは本日、Vision 2020+戦略の一環として2カ月前に発表したMendixの買収を完了しました。

業務におけるデジタル化への投資が進むなか、IT企業の対応能力を大きく上回る勢いでビジネス・アプリケーションの需要が急増しています。スマート・アプリケーションのビジネス需要とデベロッパーの対応能力とのギャップが、高生産性を実現するローコード・プラットフォームの需要をこれまでになく押し上げています。シーメンスは、Mendixを傘下に収めることで、需要が急増しているこのローコード・アプリケーション開発市場に参入し、Mendixの既存の顧客だけでなく、シーメンスの顧客も含め、この市場でトップの地位を築くため、今後もMendixに投資していきます。

Mendixの共同創設者でCEOのDerek Roos氏は、「シーメンスは、最も革新的でオープンなMendixのローコード・クラウド・プラットフォームを基盤として、Mendixの独立的な市場開拓、製品ロードマップ、ブランドへの信頼とデベロッパーのコミュニティーへの投資を継続していきます。Mendixのプラットフォームは、特定の業界にもエコシステムにも依存しないオープンな立場を保持します。Mendixは業界初となるSAPとIBMとのパートナーシップを構築し、さらにシーメンスの豊富な業界ノウハウとMendixのプラットフォームを組み合わせて、これまでにないソフトウェア・ソリューションを提供していきます」と述べています。さらに、シーメンスの包括的なデジタル・エンタープライズ・ソフトウェア・スイートやIoTオペレーティング・システムのMindSphere、それにMendixのローコード・アプリケーション開発環境を複合的に市場に提供することで、業界の規模を問わず、どの企業も自社のデジタル変革の実現に最適な真のイノベーション・プラットフォームを利用できるようになります。顧客は、製品データと製造データの作成、管理、統合、洞察のためのクラス最高の多様なオープン統合技術を使って、製品や製造情報へどこからでも利用可能にし、自社のビジネスに役立てることができます。

顧客は、IoT、クラウド、そしてデジタル・エンタープライズ・ソフトウェアのエキスパートからなる世界最大級のオープン・エコシステムに参加して、最大数のアプリケーション、デベロッパー・コミュニティー、専門的なサービス知識、世界をリードする学術研究機関とのコネクションを活用することができます。

シーメンスAG取締役のKlaus Helmrichは、「シーメンスのお客様を見渡すと、製品とサービスをつなげる傾向が顕著に見受けられます。何十億台ものインテリジェント・デバイスやマシンから日々膨大なデータが生成され、リアルとバーチャルの懸け橋が必要となっています。こうした膨大なデータを価値に変えることこそが、当社のお客様の重要な成功要因となっています。シーメンスは、お客様の製品イノベーションおよび製造イノベーションの設計、最適化、実現、期間短縮を支援するデジタル・イノベーション・プラットフォームへの投資に取り組んでいます。イノベーション・プロセスに関わる主要なドメインをまとめて、それらをコラボレーティブなプラットフォームを介して結合し、IoTを活用したデジタル・フィードバック・ループを構築し、そのシステムをクラウドで提供していきます」と述べています。

Mendixは、シーメンスデジタルファクトリー事業本部のソフトウェアビジネスユニットの傘下に入ります。Mendixのプラットフォームは新しいソフトウェア・ソリューションを市場に投入するための標準的なローコード・プラットフォームとして、シーメンスの他のビジネスユニットにも採用されます。

Mendixは、規模に応じたモバイル・アプリケーションやWebアプリケーションを作成して継続的に改善するための最速かつ容易なプラットフォームです。SAPやIBMから利用できる唯一のローコード・プラットフォームであり、これまでにない速度と規模でアプリケーションの作成、管理、改善を可能にして、顧客の業務のデジタル化を支援します。KLM、Philips、Royal DSMなどの4,000社を超える先進的な企業はMendixのプラットフォームを活用して、顧客の業務効率を向上させ顧客満足度を向上させるビジネス・アプリケーションを作成しています。LinkedIn、TwitterでMedixをフォローして、Mendixコミュニティーに参加してください。 www.mendix.com/try-now/ にアクセスして、アプリケーションの無料作成をお試しください。

シーメンスPLMソフトウェアについて
シーメンスPLMソフトウェアは、シーメンスデジタルファクトリー事業本部のビジネスユニットです。製造業がイノベーションを実現するための新たな機会を創出し、産業のデジタル変革を牽引するソフトウェア・ソリューションを提供して世界をリードするグローバル・プロバイダーです。米国テキサス州プラノを本拠地とし、これまで世界140,000社以上のお客さまにサービスを提供しています。シーメンスPLMソフトウェアは、あらゆる規模のお客様と協働して、アイデアの実現方法、製品の実現方法、稼働中の製品や設備資産の有効活用と状況把握の方法を変革できるよう支援しています。シーメンスPLMソフトウェアの製品やサービスに関する詳細は www.siemens.com/plm にてご覧いただけます。

シーメンスAG について
シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、170年以上もの間、卓越したエンジニアリングとイノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業であり続けています。電化、自動化、デジタル化の分野を中心に世界中で事業を展開しています。シーメンスはエネルギー効率に優れた省資源技術を世界でもっとも多く提供している企業のひとつであり、海洋風力発電の建造では世界一、コンバインドサイクル発電では主要サプライヤー、送電ソリューションでは大手プロバイダー、そしてインフラストラクチャー・ソリューションならびに産業向け自動化ソリューションとソフトウェア・ソリューションのパイオニアです。さらにシーメンスは、コンピューター断層撮影や磁気共鳴画像診断システムなどの医用画像診断装置の大手サプライヤーでもあり、また臨床診断および臨床情報技術のリーダーでもあります。2017年9月30日を期末とする2017年度における売上は830億ユーロ、営業利益は62億ユーロでした。2017年9月末現在の全世界の社員数は377,000人です。 シーメンスに関する詳細は www.siemens.com にてご覧いただけます。

注意:Siemens、SiemensのロゴおよびMindSphereは、Siemens AGの商標または登録商標です。
その他の商標、登録商標、サービス・マークはそれぞれ各所有者に帰属します。

この資料は2018年10月1日にドイツ・ミュンヘンおよび米国ボストンにて発表されたプレスリリースを翻訳したものです。