2019年4月2日

PTC、3D CADプラットフォームの新バージョン、Creo6.0を発表

リアルタイムシミュレーション、拡張現実(AR)、付加製造のブレイクスルー機能を提供

米PTC(本社:米国マサチューセッツ州、社長兼CEO:ジェームス・E・ヘプルマン、NASDAQ:PTC、以下PTC/日本法人:PTCジャパン株式会社、本社:東京都新宿区、代表取締役:桑原 宏昭)は、本日、革新的な設計・製造関連機能を単一環境で提供するCreo® 3D CADプラットフォームの最新版Creo 6.0を発表しました。本バージョンは、作業効率化のための様々な機能に加え、新たにリアルタイムシミュレーション機能、拡張現実(AR)および付加製造を考慮した設計のための機能を提供します。

急速に変化する製品設計の世界で、より優れた製品を短期間に開発するために、数千社におよぶ設計・製造企業がCreoを活用しています。設計者は、世界中の関係者と統合AR体験を活用しリアルタイムにコラボレーションをしながら、組み込まれたシミュレーションによって設計プロセスの革新を推進できます。また、IoTを活用した設計によって構想からすばやくスマート・コネクティッド・プロダクトを生み出せます。

PTCシニアバイスプレジデントCAD事業担当ゼネラルマネージャのブライアン・トンプソン(Brian Thompson)は次のように述べています。

「PTCは設計の再発見を促します。企業が製品のデジタル開発を進める中、リアルタイムシミュレーション、付加製造を考慮した設計、クラウドベースのARを利用した、より没入型で効率的かつ安全なコラボレーションを実現するためCreoが求められています。PTCは30年にわたりCAD市場のリーダーであり、顧客のそれぞれの市場における差別化を支援してきました。これから、工業デザインの新たなフロンティアをサポートする新機能で、顧客によるさらなるイノベーションを可能にします。これはすべてCreoプラットフォーム上で実現していきます。」

リアルタイムシミュレーションの活用
先日発表されたCreo Simulation Liveは、設計における様々な意思決定の際にリアルタイムでフィードバックを提供し、シミュレーション駆動設計を可能にします。Creo Simulation Liveは、Creoのモデリング環境に完全に統合され、優れたパフォーマンスと操作性を実現したツールです。このシミュレーションはバックグラウンドで実行され、数秒で結果が得られるものです。設計者は、より短時間での繰り返し検討、より早い段階での問題の顕在化、作業フローの効率化、コストの低減、より多くの選択肢の検討、より良い製品のより早い市場投入が可能になります。

ARを活用したコラボレーション
ARは設計作業やコラボレーションを改善します。このクラウドベースの機能は、設計情報の共有や、同僚、サプライヤー、顧客、製造委託先との安全なコラボレーションを可能にする効率的な方法を提供します。Creo AR Design ShareはすべてのCreoライセンスで利用できるもので、設計・製造の段階でよりすばやく繰り返し検討を実施し、試作数を減らし、より有意義なデザインレビューを実施することが可能です。Creo 6.0では、最大10件のエクスペリエンス(体験)のモデルや権限の管理、スマートフォン、タブレット、HoloLensを使用したモデルのフルスケール表示を可能にする、ARの価値をさらに高める新機能が含まれています。AR体験は、リンク、ThingMarks™、QRコードを利用して簡単に入手し、起動できるようになりました。

付加製造を考慮した設計
Creoは、付加製造の推進に必要となるツールや接続機能を提供し、需要に応じてさらに幅広い製造工程をサポートします。ユーザーはCreoの環境で設計、最適化、検証、プリントチェックが完結できるため、プロセス全体の時間、単純作業、ミスの減少につながります。Creo 6.0では、ランダムな多孔質体形状や等角格子形状、数式で定義された格子形状(らせん形状等)の作成や、Creoのジオメトリを使用したカスタム格子形状の定義など、さらに柔軟で幅広い機能を提供します。また、ビルド(造形)の方向の分析、最適化が可能になったため、プリント時間の短縮、サポート構造の最小化、トレイ使用率の最大化を図ることができます。Creo 6.0では3MFのサポートも拡張されています。

生産性の向上
Creo 6.0では、より効率的なユーザー体験を実現するフィーチャーの作成・編集のための新たなミニツールバー、最新のフィーチャー ダッシュボード、モデルツリーの機能強化等のユーザインタフェース改善を含む操作性向上を実現しています。それ以外にも、高度なフレーム設計やインテリジェントファスナーの機能を提供するエクステンション、モデルベースの定義、ケーブル設計、モデリングのコア機能等で、さまざまな機能強化が盛り込まれています。

今回新たにリリースされたCreo 6.0の機能に関する詳細情報は www.ptc.com/ja/products/cad/creo/whats-new をご覧ください。

Creoは6月10日~13日に開催されるPTCのデジタルトランスフォーメーション カンファレンスであるLiveWorx® のXtropolis 会場でもご覧いただけます。LiveWorxでのCADやデジタルエンジニアリングに関するセッション、スポットライト基調講演、アドオン トレーニングの情報は www.liveworx.com をご覧ください。

*本内容は米PTCが2019年3月19日に発表した報道資料の翻訳です。

プレスリリースはこちら:https://www.ptc.com/ja/news/2019/ptc-announces-creo-6

PTCについて(NASDAQ: PTC)
PTCは、企業の製品とサービスの差別化、優れた運用性の向上および従業員の生産性の向上を可能にする、市場実績の高いソリューション郡を提供し、インダストリアル・イノベーションを推進します。PTCとそのパートナー・エコシステムを活用することで、製造業は現在の新技術の可能性を活かし、デジタル・イノベーションを推進できます。

PTCジャパンについて
米PTCの日本法人(本社:東京都新宿区)。CAD、製品ライフサイクル管理 (PLM)、アプリケーション ライフサイクル管理 (ALM)、サプライチェーン管理 (SCM)、サービス ライフサイクル管理 (SLM) 、モノのインターネット (IoT) の各テクノロジー ソリューションにより、製造業における顧客企業を支援。拡張性と相互運用性に優れた製品設計ソフトウェア群の Creo、製品とサービスのライフサイクル全体にわたる製品コンテンツと業務プロセス一元管理のWindchill、ソフトウェア要件管理/変更・構成管理/テスト管理/実装管理のIntegrity、技術情報/サービスナレッジ管理/補修部品管理/保証・契約管理/フィールド サービス管理/サービス物流管理のServigistics、工学技術計算の設計と文書化を同時に行える Mathcad、IoTアプリケーション プラットフォームのThingWorx、拡張現実(AR)プラットフォームのVuforiaといった革新的なソフトウェア製品と、製品開発業務プロセス改革コンサルティング、製品教育サービス、テクニカルサポートを提供しています。
1992年3月設立。国内4事業拠点。Webサイト:http://www.ptc.com/ja

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※PTCの社名、CreoおよびロゴマークおよびすべてのPTC製品の名称は、PTC Inc.(米国および他国の子会社を含む)の商標または登録商標です。その他、記載している会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

以上

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