2019年4月18日

Aruba、東洋英和女学院 中学部・高等部のICTを活用した先進教育を支えるネットワーク環境を高度化

~135年の伝統を誇るスーパーグローバルハイスクール アソシエイト校の教育を実践する大人数収容マルチラーニングルームのネットワークを新たに整備~

Aruba, a Hewlett Packard Enterprise company(NYSE: HPE、米国カリフォルニア州サンタクララ、以下「Aruba」)は本日、学校法人東洋英和女学院 中学部・高等部(所在地:東京都港区六本木 中学部長:石澤友康 高等部長:楠山眞里子)が、次代を担う生徒達に、これからの時代に求められる新たな力を身につけるための学習環境として整備した“マルチラーニングルーム”のネットワーク基盤として、Arubaの有線・無線ネットワーク・ソリューションを導入したと発表しました。 

“マルチラーニングルーム”では、インターネットの活用など、1学年全員が集まって自由かつ柔軟な形式で授業が行えるようになりました。同学院では、デジタルネイティブの生徒達が、これからのグローバルなIT環境にいち早く適応、習熟、応用できるよう、MacBook、iPad、Chomebookなど多種多様なデバイスを用意し、生徒に貸与しており、高密度環境下でも快適かつ柔軟に活用できるネットワークインフラ基盤が整備されました。
 
現在、同マルチラーニングルームのアクセスネットワークとして複数のArubaのアクセスポイント(以下AP)が設置され、無線コントローラによる集中管理のもと、教職員用や授業用など複数のSSIDで運用されています(学院全体としては、従来から各教室に展開されている既存APを含め、70台あまりのAruba製APが稼働中)。また、HPE Smart Rateポート搭載のPoEスイッチを導入し、有線部分のボトルネックを解消させています。今後においては、学院全体で策定されるポリシーに応じて、認証統合基盤ClearPassによる認証強化や次世代ファイアウォールとの連携による脅威対策の強化など、セキュリティ対策の強化も視野に検討を進める予定です。
 
ネットワーク強化・整備の背景
1884年の創立以来、東洋英和女学院では、建学の精神である「敬神奉仕」を一貫して受け継ぎながら、心と知性を養い、自分の将来の夢を実現し、他者のために自分を活かすことのできる女性を育て、世界に輩出し続けてきました。学院内でも最も長い歴史と伝統を持つ中学部・高等部は、キリスト教教育を基礎に中高一貫教育システムを採用し、また文部科学省認定スーパーグローバルハイスクール(SGH)アソシエイト校に認定されるなど、実践的な英語教育やグローバルな視野を育む国際教育などを通じて、未来のグローバルリーダー育成に注力しています。 
 
こうした理念を支えるプログラムのひとつとして、中学部・高等部では、卒業生や大学教授、外部有識者による講演会や海外の学校との交流が、大講堂や集会室で開催されています。各学年約200名で構成されるデジタルネイティブ世代の生徒達ひとりひとりが、高度な情報機器を使いこなす潜在能力をもち、伸ばしていきたいと考える同学院では、これらを学習用の高度な情報ソースやツール、インタラクティブな交流手段として、自由なレイアウトでの討論や即時に誰もが自ら行えるプレゼンテーショ等に活用できるようにしたいと考えていました。従来から生徒には、先進のデバイスやアプリケーションに習熟し応用できるよう、生徒貸出用のMacBook、iPad、Chomebookなどを整備してきており、こうした多様なデバイスで快適かつ柔軟にアクセスできるネットワーク環境やプレゼンテーション設備が整ったマルチラーニングルームの設置が計画されました。古い歴史をもつことから連想されがちな印象に反して、従来から同学院ではICTの活用に積極的に取り組み、コンピュータ教室の設置はもちろんのこと、各教室に無線LAN環境も整備された同学院ですが、今回の増強はこれをさらに進め、将来のグローバルスタンダードを先取りした高度で柔軟な学習環境を整備する一環としてのプロジェクトです。
 
高等部で校長を務める高等部長 楠山眞里子氏はこう述べています。「21世紀を生きていく子供たちに必要な力を養ってもらうためにも、一堂に会して学びが得られる新たな学習環境づくりが求められていたのです」
 
Aruba選定の理由と構成
複数ベンダーを比較した上で、Arubaが採用されたのは、特に以下の理由等によるものです。 
■過去の安定した稼働実績と迅速なサポート、運用負担の少なさ
一昨年各教室に配備した多数のAPが信頼性の高い稼働を続け、当然ITに詳しくない教師も少なくない中、トラブル時には迅速で充実したサポートを受けられた。特に教育機関の性格上、少数精鋭で運用管理をしていくには、安定した稼働や統合管理ができることがとても重要なポイントとなった。
また国内外で初等教育機関向け、高等教育機関向けの双方で、多くの実績と経験をもつArubaの、教育用に最適化された各種ソリューション、サービスへの信頼性が評価された
 
■ 既存投資保護、既存有線部分のボトルネック解消やネットワーク全体のアクセスの最適化
多数のデバイス接続時にボトルネックとなりやすかった既存の有線ネットワーク部分に、Ethernetを2.5Gbpsまで拡張できるHPE Smart Rateポートを搭載したAruba製PoEスイッチを追加することで、既存ネットワークを活かしつつ、快適なアクセスが可能となる点を高く評価
 
今回新たに導入された主なソリューションは以下の通りです。
・Aruba 7000シリーズ・モビリティ・コントローラー
・Aruba AP-335
・Aruba 2930M SmartRateスイッチ

導入の効果と将来展望
今回の導入により、普段の授業でも、生徒がプレゼンする際に自身のデバイス画面を無線LAN経由でプロジェクタから表示させたり、Google Classroomを利用した授業でその場でアンケート回答させる等、教育を支える様々な先進テクノロジーを、日常的にストレスなく生徒たちが活用できるようになりました。その他、現場で既に実感されている主な効果は以下のようなものです。
• Apple TVやChromeCast経由でプロジェクタ投影する際にも、物理的にケーブルを接続する手間や時間なくスムーズに実現。生徒の集中力や教師のやる気を削ぐことがない
• 現状120台の共有デバイスの更新作業を同時に行う負荷をかけても快適な通信環境が維持
• 教師に配布されているiPadがより積極に授業に活用されるようになった
• 教職員会議をマルチラーニングルームで開催しタブレット端末によるペーパーレス会議化するなど、利用率も大幅に向上した 

また対外的な効果について、同学院で広報を統括する中村 健二氏はこう述べています。「長い歴史を持つ学院だけに、どうしても古い学校という印象をお持ちの方も少なくありません。そんな方にICTを使った学習環境での活動を学校説明会で紹介すると、ポジティブな反応が返ってきます」
 
今回導入されたネットワークは、生徒会活動、研究会、学校説明会、クラブの顧問会など、学外の方へ向けての利用や見学の場としても整備されています。学院では、今後これらの活動を通して、取り組む生徒の新しい発想を生み、より良い経験となるよう活用の“場”として広げていきたいと考えています。また小学部や大学院を含め、学院全体としてのネットワークやセキュリティの一層の高度化を図り、学院の児童、生徒、学生に、高速、安全で快適な最高の教育環境を常に提供していきたいと考えています。
 

【関連資料】
*本件に関する導入事例ホワイトペーパーは、以下よりご参照下さい。
www.arubanetworks.com/ja/resources/toyo/ 
 
東洋英和女学院について
伝統あるキリスト教による一貫教育
カナダ・メソジスト教会の婦人宣教師マーサJ.カートメルによって1884年に創立。
建学の精神は、「敬神奉仕」。
創立以来時代を超えて育まれてきたこの精神は東洋英和の教育全体の核となり、国内外を問わず、さまざまな分野で活躍する多くの卒業生を送り出してきました。
所在地:東京都港区六本木5-14-40
TEL:03-3583-3325(法人事務局)
www.toyoeiwa.ac.jp
 
Aruba, a Hewlett Packard Enterprise companyについて
Aruba, a Hewlett Packard Enterprise companyは、全世界のあらゆる規模の企業に次世代ネットワーク・ソリューションを提供する主要プロバイダです。モバイルに精通し、仕事やプライベートのあらゆる場面でクラウドベースのビジネス・アプリを活用する新世代の能力を企業が最大に引き出せるよう支援するITソリューションを提供しています。Arubaについての詳細は、http://www.arubanetworks.com/ja/をご覧ください。また、Airheads Social(http://community.arubanetworks.com)では、モビリティとAruba製品に関する最新の技術的討論を覧いただけます。