埼玉工業大学、「加須市騎西銀杏祭」でAIバス体験試乗会を実施
~200名の市民が先進の自動運転を体験~
埼玉工業大学(本部:埼玉県深谷市、学長:内山俊一、略称:埼工大、https://www.sit.ac.jp/)は、令和元年11月3日(日)に騎西総合公園・騎西総合体育館(加須市外川地内)を会場として開催された「加須市騎西銀杏祭2019」において、「AIバス体験試乗会」の開催に協力しました。
「加須市騎西銀杏祭」は、ステージ発表やバザー、熱気球など、多くの地域住民が出会い、ふれあい、市の伝統文化を体感し、ふるさと意識の高揚を図ることを目的とした市民が主役のイベントです。
今回、「加須市騎西銀杏祭」のイベント会場の「ふじアリーナ」と「騎西文化祭」の会場である「キャッスルきさい」との間、 往復約1.2 kmの公道をレベル3の自動運転で走行するAIバスで一般市民向けの体験試乗会が行なわれました。この自動運転バス(AIバス)には、ドライバーは搭乗していますが、ハンドルとアクセル・ブレーキはAIによる自動制御により最高速度時速45kmで走行しています。
当日は、両出発地から8回づつ計16回の運行により、合計約200名の家族連れの市民の方々が乗車されて、自動運転を体験されました。 [道路, 空, 屋外, 輸送 が含まれている画像 自動的に生成された説明] 第1便では、大橋加須市長をはじめ同市の関係者や、埼玉県議会からは木下県議会議員、千葉県議会議員、野本元県議会議員らも乗車されました。
埼工大の自動運転バスは、本年8月1日に加須市の埼北自動車教習所において自動運転バスの関係者向け試乗会を開催して初公開しました。同車両の開発には株式会社ミクニライフ&オート(社長:大西 浩樹、本社:埼玉県加須市)の全面的な協力により実現しています。
この車両は、マイクロバス「リエッセⅡ」をベースに「自動運転AI(AIPilot / Autoware*)」を実装し、AI(人工知能)技術を本格的に活用して自動運転するのが特長です。バス専用レーンだけでなく一般公道を走行する実用的でかつ商用化を目指しています。
本学の自動運転車は普及が進むAutowareを利用し、AIによる障害物の検知(識別・分類する)機能を強化して、ライダーやカメラの画像情報をディープラーニング(深層学習)により、周囲環境をAIで認識して障害物を回避して走行することも可能です。
●「自動運転技術開発センター」について
「自動運転技術開発センター」は、本学学長直轄の研究組織として、本大学の全面的な協力・支援のもと、産学官連携による国内トップクラスの先進的な自動運転技術の研究・開発を目指して2019年4月に設立しました。
本センターには、新たに和田正義特任教授、大山航教授、山﨑隆治教授、鯨井政祐准教授等、ロボットや AI(人工知能)等関連分野を専門とする研究者も参画し、工学部情報システム学科教授 渡部大志がセンター長として活動を統括します。
本センターでは、①自動運転機能を持つ福祉車両の開発、②先端 AI技術を活用した自動運転技術の研究、③自動運転を題材にした実践的な AI人材育成などの課題に取り組みます。
●自動運転バスについて
車両の仕様(大きさ625×203×261、重量4.7t、24人乗り、4000ccディーゼル車)、AIPilot / Autowareで自動運転可能な自動運転実証実験の試験車両となっています。
埼工大の自動運転バスは、埼玉県が将来の事業化を目指して行うスマートモビリティの実証を支援する「埼玉県スマートモビリティ実証補助金」(テーマ:公道走行可能な自動運転バスの実験車両とAIの実用化・市販化)に今年度採択されました。
●埼玉工業大学のAI人材育成
埼工大はAI(人工知能)人材の育成を強化するため、工学部情報システム学科にAI専攻を全国に先駆けて2019年4月に開設するなど、AIエンジニアの育成、およびAIを活用する人材育成に向けた教育・研究に取り組んでいます。
www.sit.ac.jp/gakubu_in/kougaku/ai/
現在、特に自動運転バスの開発を進めています。
●関連情報
〇プレスリリース:埼玉工業大学、「自動運転バス」を開発(2019/8/2)
www.sit.ac.jp/media-s/2019/press/190805_01.pdf
〇プレスリリース:「自動運転技術開発センター」設立(2019/5/30)
www.sit.ac.jp/media-s/2019/press/190604_01.pdf
〇埼工大 自動運転特設サイト
saikocar.sit.ac.jp/
*:「Autoware」はThe Autoware Foundationの商標です。