2020年11月25日

シーメンス、NXソフトウェアの最新版においてモデルベース定義の強化によりXcelerator製品ポートフォリオを拡大

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア(以下シーメンス)は11月5日(CST)、NX™ソフトウェアの最新版の提供開始を発表しました。最新版に含まれる機能により、企業はベストプラクティスを採用し、人工知能(AI)を活用して生産性を劇的に向上させるモデルベース定義のルールと知識ベースのアプローチを利用できるようになります。NXモデルベース定義は、サイズや形状以外にさまざまな特性を定義する豊富なデータを提供し、本当の意味で包括的な「デジタル・ツイン」を実現します。CADモデル内に非幾何学的データを含めることにより、エンジニアは注釈付きかつ体系的な方法で製品の完全なデジタル定義を作成し、設計から生産、検証までの生産プロセス全体で連携することが可能になりました。

この技術のレビューをしたCIMDataのシニア・コンサルタント、トム・ギル(Tom Gill)氏は次のように述べています。「私はCAD / PLMの仕事に携わって35年以上になりますが、現在みられている大きな前進には、これまでにないほどの感銘を受けています。シーメンスは設計の未来を正確に見通し、CAD設計の革新と再考を続けています」業界初の特許取得技術であるNXのモデルベース定義は、設計プロセスをデジタル化し、2Dから3Dへ移行する際に企業が直面する課題の多くを解決します。図面ベースのワークフローを3D CAD設計で再現しようとすると、多くの企業では、デジタル・ツインとデジタル・スレッドの利点を活用するために必要な本来のビジネス・インテリジェンスを得るためのツールを備えていない3D図面の作成で手一杯になってしまいます。NXのモデルベース定義を使用することにより、設計者およびエンジニアは、データの自動作成や再利用が可能になり、モデルにさらなるインテリジェンスを追加しつつ、そのデータを活用して他の製品や意思決定に活用でき、最終的にはモデルベースド・エンタープライズ(MBE)への移行ができるようになります。データの検証および修正における手動プロセスを回避することで、企業は、新しく革新的な方法で設計を活用でき、ビジネス全体の生産性を向上させることができます。

シーメンスデジタルインダストリーズ(DI)はオートメーションとデジタル化における革新的なリーダーです。パートナーやお客様と緊密に協力して、プロセス業界とディスクリート(部品組み立て)産業のデジタル・変革を牽引します。DIはデジタルエンタープライズポートフォリオによって、あらゆる規模の企業がバリューチェーン全体にわたって統合とデジタル化を実現するための、包括的な製品、ソリューション、サービスを提供します。各業界固有のニーズに合わせて最適化された、DIのユニークなポートフォリオは、お客様の生産性と柔軟性の向上をサポートします。DIは常にポートフォリオに革新性を追加し続け、未来の先端技術の統合に努めています。DIのグローバル本社の所在地はドイツのニュルンベルクで、世界に約76,000名の従業員を擁しています。

シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、170年以上もの間、卓越したエンジニアリングとイノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業であり続けています。発電および送電、ビルや分散型エネルギー・システム向けのインテリジェントなインフラストラクチャー、プロセス産業や製造業向けの自動化およびデジタル化の分野を中心に、世界中で事業を展開しています。鉄道および道路交通のスマートモビィティソリューションの主要サプライヤーである、個別管理会社のシーメンスモビリティを通じて、旅客および貨物サービスの世界市場を形成しています。さらに上場会社であるSiemens Healthineers AGとSiemens Gamesa Renewable Energyの株式の過半数を保有することで、医療技術やデジタルヘルスケアサービス、環境に優しい陸上/洋上風力発電ソリューションの世界的な大手サプライヤーとなっています。2019年9月30日を末日とする2019会計年度の売上高は868億ユーロ、純利益は56億ユーロでした。2019年9月末時点の全世界の社員数は約385,000人です。シーメンスに関する詳細www.siemens.comにてご覧いただけます。

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