AMD、「AMD RDNA 2」アーキテクチャーと32GBメモリーを搭載した「AMD Radeon PRO W6000」シリーズ・ワークステーション・グラフィックスを発表
「AMD Radeon PRO W6800」は前世代と比較して最大79%のパフォーマンスを向上(注1)
AMD(米国本社:米カルフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO:リサ・スー)は本日、プロフェッショナル・ユーザーに卓越したパフォーマンス、安定性、信頼性を提供する「AMD Radeon™ PRO W6000」シリーズ・ワークステーション・グラフィックスを発表しました。本製品は、要求の厳しい建築設計ワークロード、超高解像度メディア・プロジェクト、複雑な設計・エンジニアリング・シミュレーション、高度な画像・ビデオ編集アプリケーション向けに最適化されています。
次世代の高出力PC、ノートPC、ゲーム機器の基盤となる「AMD RDNA™ 2」アーキテクチャーを採用した新製品ラインには、「AMD RDNA」ワークステーション・グラフィックス・カードとして史上最速となる「AMD Radeon PRO W6800」が含まれています(注1)。また、超高性能ワークフロー向けに設計された「AMD Radeon PRO W6600」グラフィックス・カードや、プロフェッショナル・モバイル・ワークステーション向けに設計された「AMD Radeon PRO W6600M」も含まれます。
「AMD Radeon W6000」シリーズ・ワークステーション・グラフィックスは、以下の機能を提供します。
- 「AMD RDNA 2」アーキテクチャー:最先端の7nm製造プロセスで構築された「AMD RDNA 2」アーキテクチャーは、プロフェッショナル・グラフィックスのパフォーマンスと効率性を引き上げる数々の先進的な機能を搭載しています。
- リアルタイムのハードウェア・アクセレレーション・レイトレーシング搭載コンピュート・ユニット:レイ・アクセレレーターにより強化されたコンピュート・ユニット(CU)は、SOLIDWORKS Visualize 2021(注2)にて、前世代アーキテクチャーをベースにした「Radeon PRO」グラフィックス・カードと比較して、最大46%高速なレンダリングを実現します。また、可変レートシェーディング(VRS)のサポートにより、フォトリアリスティックなビューポートとレンダリングをリアルタイムで可能にします。
- 「AMD Infinity Cache」:GPUダイ上に統合された最大128MBのデータキャッシュは、レイテンシーと消費電力を削減するように設計されており、「AMD Radeon PRO W6800」は「RDNA」ワークステーションGPUとして史上最高のパフォーマンスを実現しています(注1)。
- 「Smart Access Memory」:「AMD Ryzen™ 5000シリーズ・デスクトップ・プロセッサー」や、一部の「AMD Ryzen 3000シリーズ・デスクトップ・プロセッサー」が高速GDDR6グラフィックス・メモリー全体にアクセスできるようにすることで、主要なプロフェッショナル・ワークロードにおいて高い性能を発揮します(注3)。
- 「AMD Radeon™ PRO Viewport Boost」:今日のプロフェッショナル・ワークロードと互換性のあるソフトウェア向けに設計されており、プロジェクトのファイルサイズに応じてビューポート1秒あたりのフレーム数のパフォーマンスを向上させます(注4)。
- プロフェッショナル・アプリケーションでの認証:AMDは、主要なプロフェッショナル向けソフトウェア・アプリケーション・ベンダーと協力して、「AMD Radeon PRO」グラフィックス・カードが24時間365日厳しい環境に対応できるように、卓越した基準を満たすテストを行っているほか、ワークステーションを利用するプロフェッショナルが求める安定性と信頼性を提供します。認定されたアプリケーションのリストはこちらでご覧いただけます。
「AMD Radeon PRO W6000」シリーズ・ワークステーション・グラフィックス
製品モデル | ストリーム・プロセッサー | TFLOPS | GDDR6 ECCメモリー | メモリー 帯域幅 | メモリー・インターフェース | ディスプレイ出力端子 |
AMD Radeon PRO W6800 | 3840 (60 CUs) | ~17.83 (FP32) ~35.66 (FP16) | 32GB @16 Gbps | 512 GB/s | 256-bit | 6x Mini-DisplayPort™ 1.4 |
AMD Radeon PRO W6600 | 1792 (28 CUs) | ~10.4 (FP32) ~20.8 (FP16) | 8GB @14Gbps | 224 GB/s | 128-bit | 4x DisplayPort 1.4 |
AMD Radeon PRO W6600M | 1792 (28 CUs) | ~10.4 (FP32) ~20.8 (FP16) | 8GB @14Gbps | 224 GB/s | 128-bit | Specific to laptop implementation |
「AMD Radeon PRO W6800」は主要な小売店やECサイトで販売を開始しており、「AMD Radeon PRO W6600」 は2021年第3四半期より発売される予定です。また「AMD Radeon PRO W6600M」は、2021年7月より一部の国で、「HP Fury ZBook G8」モバイル・ワークステーションに搭載される予定です。
AMDについて
AMDは、没入型プラットフォームやデータセンターに欠かせない要素である、ハイパフォーマンス・コンピューティング、グラフィックスと視覚化技術において50年以上にわたり革新をもたらしてきました。大手企業や科学研究機関が、人々の生活や仕事を向上させるためにAMDのテクノロジーを活用しており、世界中のAMD社員は可能性の限界を押し上げる優れた製品開発に注力しています。日本AMD株式会社は、AMDの日本法人です。
(注1)Testing as of March 23, 2021 by AMD Performance Labs on a test system comprised of an AMD Ryzen™ 5950X with AMD Radeon™ PRO W5700, AMD Radeon™ PRO W6800 pre-production sample. Benchmark Applications: Lumion v.11 (Museum, Valley Winery, Downtown Development, Glass House, Villa Cabrera, Farnsworth, Residential Home, Beach House), Topaz Video Enhance AI 2.0.0 (Artemis-HQ, Gaia-HQ, Theia-Detail), Dassault Systèmes SOLIDWORKS® Visualize 2021 SP3 (Camaro default angle, Yellow motorcycle, Snowmobile). Performance may vary based on factors such as tasks performed, driver version and hardware configuration. RPW-362
(注2)Testing as of March 23, 2021 by AMD Performance Labs on a test system comprised of an AMD Ryzen™ 9 5950Xwith AMD Radeon™ PRO W5700 / AMD Radeon™ PRO WX 9100 / AMD Radeon™ PRO W6600 (pre-production sample) / AMD Radeon™ PRO W6800 (pre-production sample), at 3840×2160 display resolution. Benchmark Application: Dassault Systèmes SOLIDWORKS® Visualize 2021 SP3 (ProRender low sample) test. Performance may vary based on factors such as driver version and hardware configuration. RPW-382
(注3)Smart Access Memory technology enablement requires an AMD Radeon 6000 series GPU, Ryzen 5000 or 3000 series GPU (excluding the Ryzen 5 3400G and Ryzen 3 3200G) and an AMD 500 series motherboard with the latest BIOS update. BIOS requires support for AGESA 1.1.0.0 or higher. Download latest BIOS from vendor website. For additional information and system requirements, see www.amd.com/en/technologies/smart-access-memory. GD-178
(注4)The Radeon™ PRO Viewport Boost feature is currently compatible with Autodesk 3ds Max®, Autodesk Revit® and Epic Twinmotion®. Other professional software products to be announced. GD-189