2021年6月29日

FA.COM、シーメンスと協力し、南相馬市に最先端のサイバー・フィジカル・システムを取り入れた新工場をオープン

  • ファクトリーオートメーションと制御の技術企業であるFA.COM、グループ会社であるロボコム・アンド・エフエイコムの南相馬工場においてシーメンスのデジタルエンタープライズを実現するロボット自動加工ラインを立ち上げ
  • 両社の協業により 日本のスマートファクトリー創造に寄与

(2021年6月29日 東京発)
シーメンス株式会社(東京都品川区、代表取締役社長兼CEO:堀田邦彦、以下シーメンス)は、株式会社オフィスエフエイ・コム(栃木県小山市 代表取締役 飯野英城、以下FA.COM)が福島県南相馬市にて稼働開始した少人化・再エネルギー活用のモデルとなる最先端のロボット加工工場において デジタルエンタープライズを実現するロボット自動加工ラインをFA.COMと協同で立ち上げたことを発表しました。

南相馬新ロボット加工工場は、FA.COMとFA.COMのグループ会社ロボコム・アンド・エフエイコム株式会社(東京都港区 代表取締役 飯野英城/天野眞也, 以下ロボコム)が 両社が誇る確かなロボット技術力と最新鋭の加工機器、そしてあくなき技術への探求心を持ったエンジニアの3つを結集し、福島県南相馬市の掲げる『南相馬ロボット振興ビジョン』の実現のために建設したもので 約3万6千平方メートルの広大な敷地にロボット加工工場の他、海外のエンジニアのための教育施設や社宅を併設しています。

FA.COMは、シーメンスの提唱するデジタルエンタープライズの価値に共感し、その技術を加工工場の自動加工ラインとデジタルでつながるスマートファクトリーの構築に活かしています。 情報共有の要であるネットワークは、セグメント化と冗長化を基本としたセキュアかつ可用性の高いトポロジーをシーメンスの産業用ネットワーク機器Scalanceにて実現。多様な製品ポートフォリオで現場に最適な産業用スイッチ、産業用無線、そして産業用セキュリティを提供します。更に、ネットワーク管理システムと現場メンテナンス可能な製品によって継続的に運用可能なネットワークを提供しています。
各分電盤にはシーメンスのリモートI/Oステーションを設置、エナジーメーター経由で電力監視を実施。その管理監視盤には22インチのHMI、データ収集PLCとしてSimatic S7-1500 が搭載されています。高圧盤には、電力監視用にシーメンスのPAC(スマートメーター)製品を採用し、電力モニタリングを行っています。これらの設計に際し、シーメンスのエンジニアリングソフトウェアTIAポータルを利用しエンジニアリング工数削減にも寄与しました。更には昨今のリモートアクセスへの需要の高まりに対応し、Sinema RCにてリモート監視を実現します。

また、Teamcenter®ポートフォリオによる製品ライフサイクルデータ管理、NX™ソフトウェアの3次元CAD・CAM製品、Tecnomatix® ポートフォリオのPlant Simulationによる生産工程・ロボットセル検証、製品の生産ライン・工場内物流検証など、開発の迅速化や品質向上、エラー低減を実現するシミュレーションツール、最後に、、デジタル工場のための包括的なソフトウェアポートフォリオであるXcelerator™を用い、シーメンスのハードウェアと連動したデジタルスレッドを実現しています。
シーメンスではお客様がアプリケーションに応じてクラウドコンピューティングまたはエッジコンピューティングを使用してデータ処理の利点を柔軟に利用できるコンセプトを提供しており、本加工工場では、工場全体のデータ最適化のために、MindSphereを活用しています。MindSphereは、シーメンスの産業用IoT SaaSソリューションで、工場の課題の見える化や異常検知・予知保全などを実現します。また各装置の稼働状況データの可視化と最適な利活用を可能にするシーメンスの最新エッジコンピューティングソリューションSiemens Industrial Edgeを工場に併設されたラボ施設「スマラボ」にて実機展示しています。

FA.COMは、シーメンスのソリューションパートナーとして 2012年よりシーメンスと共同で産業用デジタル化事業を拡大してきました。今後も FA.COMとシーメンスは、日本の工場のDX化に貢献すべく、更なる協業を進めていきます。 

■ シーメンスAGについて
シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、170年にわたり、卓越したエンジニアリング、イノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業でありつづけています。ビルや分散型エネルギーシステム向けのインテリジェントなインフラストラクチャー、プロセス産業や製造業向けの自動化、デジタル化の分野を中心に、世界中で事業を展開しています。シーメンスはデジタルと現実世界を結びつけることで、お客様と社会に貢献します。鉄道、道路交通のスマートなモビィティー・ソリューションの主要サプライヤーであるモビリティを通じ、シーメンスは旅客および貨物サービスの世界市場の形成をサポートします。さらに上場会社であるSiemens Healthineersの過半数の株式を保有することで、医療技術やデジタル・ヘルスケア・サービスの世界の大手サプライヤーでもあります。また、送電および発電の世界のリーダー企業であり2020年9月28日に株式上場したシーメンスエナジーの半数未満の株式を保有しています。2020年9月30日に終了した2020年度において、シーメンスグループの売上高は571億ユーロ、純利益は42億ユーロでした。2020年9月30日時点の継続事業における全世界の社員数は29万3000人です。詳しい情報は、http://www.siemens.comにてご覧いただけます。

■ シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、エンジニアリング、製造、電子設計といった技術的分野を結合し、「将来」の目標を今実現するために努力を続けるデジタル・エンタープライズを支援しています。同社のXcelerator製品ポートフォリオは、あらゆる規模の企業がデジタル・ツインを作成および活用することで、イノベーションを推進するための新しい洞察力や機会、そしてさまざまな段階における自動化を促進する支援をします。シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアの製品およびサービスの詳細については、http://www.sw.siemens.comをご覧いただくか、LinkedIn、Twitter、Facebook、Instagramをフォローしてご確認ください。Siemens Digital Industries Software – Where today meets tomorrow.

■ 日本におけるシーメンスグループ
シーメンスは、1887年に東京・築地に初めてのオフィスを開設して以来、130年にわたり日本のお客様から信頼を寄せられるパートナーとして尽力してまいりました。海外のシーメンス同様、都市化、人口動態、気候変動、グローバル化、そしてデジタル化といったメガトレンドに対して最適なソリューションをご提案しています。シーメンスは先進的な製品やサービス、ソリューションにより、お客様に競争優位性をご提供しつづけるとともに、昨今の環境問題に対応してまいります。2020年9月末に終了した2020年度において、日本のシーメンスの売上高は約1582億円、社員数はおよそ2,300人です。詳しい情報はhttp://www.siemens.com/jpにてご覧いただけます。

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