2022年4月25日

Aruba ESPのクラウドサービス拡充により、エッジツークラウドネットワークの展開と保護を自動化し高速化

Aruba Central NetConductorが、標準ベースのネットワークファブリックの管理及びセキュリティ機能を提供。屋内位置情報サービスも新たなブレークスルーへAruba Central NetConductorが、標準ベースのネットワークファブリックの管理及びセキュリティ機能を提供。屋内位置情報サービスも新たなブレークスルーへ

Aruba, a Hewlett Packard Enterprise company(NYSE: HPE、米国カリフォルニア州サンタクララ、以下「Aruba」)は本日、急速に変化するビジネスの要求に組織が対応できるよう、Aruba Centralに新機能を搭載しAruba ESP(Edge Services Platform)を大幅に進化させたことを発表しました。企業は、新しいAruba Central NetConductorを利用することで、有線、無線、WANインフラストラクチャのポリシープロビジョニングを、クラウドサービスにより簡素化し、ネットワーク構成を自動化することで分散ネットワークの管理を一元化できます。Central NetConductorは、よりアジャイルなネットワークを実現すると同時にゼロトラストおよびSASEセキュリティポリシーを適用します。
またArubaは本日、業界初の自己位置情報検出型屋内アクセスポイント(AP)を発表しました。本APは、GPSレシーバーを内蔵し、位置情報をAPからデバイスへ共有する新しい業界標準として提案されたOpen Locateを搭載しています。

クラウドネイティブなAruba Central NetConductorのシンプルで直観的なユーザーインタフェースを利用すれば、IT部門はビジネスの意図を迅速かつ容易にネットワーク構成に反映できます。

テレワークやハイブリッドワーク、新しいビジネスモデル、ユーザーエクスペリエンスの向上要求などによってデジタル化が加速され、よりアジャイルかつ柔軟なネットワークの必要性が高まっています。Arubaは、一連のクラウドネイティブ・サービスを包括的に提供することで、多世代にわたるアーキテクチャの複雑さや、それに伴う運用管理やセキュリティの課題に応えます。手作業による構成と統合が頻繁に必要になる従来のVLANベースのアーキテクチャでは、ビジネスが求める新たなコネクティビティ要件に速やかに対応できず、潜在的なセキュリティギャップを生じさせています。

先進的なアジャイルネットワークは、クラウドネイティブなポリシーと設定サービスによって既存のVLANセグメントとシームレスに連結するネットワーク「オーバーレイ」を採用します。これによりユーザーやデバイスは、どこからでもセキュアで信頼性に優れた接続が行えます。Central NetConductorは管理と最適化にAIを利用し、ビジネスの目的に沿ったワークフローを実装してネットワーク構成を自動化し、お客様のデジタルトランスフォーメーション推進を加速します。また、クラウド上でのネットワークアクセス制御(NAC)と動的セグメンテーションで業界をリードするArubaの内蔵セキュリティ機能を拡張し、ファブリック全体に適用します。Central NetConductorは、広く普及しているEVPN、VXLAN、BGPなどのプロトコルをベースとしているため、既存のArubaネットワークやサードパーティーベンダーのインフラとのシームレスな導入、連携が可能で、既存投資を保護します。

Lopez Research社の創設者であるマリベル・ロペス(Maribel Lopez)氏は次のように述べています。「今日のビジネス界では、柔軟性が最優先されます。企業は、一夜にしてギアを切り替え、新しいサービスを立ち上げて、新しい顧客に対応できるようしておく必要があります。ネットワークは、重要な接続とデータ主導のインテリジェンスの実現に必要なもの全てを支えているため、柔軟性を備える必要があります。今日の組織は、技術的な柔軟性と、投資を保護しながらも新しいテクノロジーを自社のペースで採用でき、利用形態については選択肢も用意されているような、標準ベースのソリューションを求めるべきです」

ネットワーク先進化の3原則
静的ネットワークでは、高まるビジネスニーズや変化するセキュリティ要件にもはや対応できません。現在、組織は、以下の3つの主要原則に基づく継続的にネットワークを先進化していくことが求められます。

自動化:シンプルなワークフローとAIを応用した自動化による、リモート、ブランチ、キャンパス、クラウド接続に対応するネットワークの計画、配備、管理に要する時間とリソースの削減
セキュリティ:ゼロトラストおよびSASEフレームワークの基盤となるIDベースのアクセス制御と動的セグメンテーションの内蔵による、脅威検出と防御の強化
アジリティ:クラウドネイティブな標準ベースの統合アーキテクチャにより投資を保護しつつ、NaaSモデルにより採用を用意にすることで、予算と人員リソースを最適化

Aruba Central NetConductorは、上記ネットワーク先進化の3原則に準じて諸機能を割り当てることで、先進的なファブリックベースのネットワークの配備、管理、保護を迅速化します。
自動化:「ワンタッチ」接続とセキュリティ・ポリシー・オーケストレーションによる目的ベースのワークフロー
セキュリティ:ロールベースのアクセス制御を行きわたらせることで、内蔵のゼロトラストおよびSASEセキュリティポリシーを適用する動的セグメンテーションを拡張
アジリティ:可視性と制御のポイントを一元化するクラウドサービス。移行や導入が容易な標準ベースにより投資を保護

屋内ロケーション・サービスのイノベーション
WLAN APの設置には今も手作業が必要とされ、これには時間がかかるうえ、エラーも生じがちで、位置情報認識アプリケーションが参照する基準としての信頼性が不十分です。これを解決するため、Arubaは、業界初の自己位置特定型屋内APを発表しました。本APは、組織が屋内位置情報を取得し、任意のモバイルデバイスやアプリケーションに無線で情報を簡単に伝達できます。

ArubaのWi-Fi 6およびWi-Fi 6E APは、内蔵のGPSレシーバー、距離測定(Fine Time Measurement)を行うWi-Fi Locationのサポート、自動化された高精度の WLAN 導入を可能にするインテリジェントなソフトウェアを組み合わせています。Arubaの自己位置特定型WLAN APは、APの位置情報をゼロタッチで決定し、その位置を継続的に検証および更新します。また、提供される共通座標のセットを、建物のフロアマップや Web マッピング・プラットフォームに活用できます。

WLANインフラの高精度の位置情報検出により、Open Locate を使用して共有できる基本参照ポイントを設定できます。企業は、Arubaの自己位置特定型屋内APのユニバーサル座標と固定基準を利用することで、アセット追跡、安全性/コンプライアンス、施設計画、施設内エクスペリエンスアプリ、その他のロケーション認識サービスを簡単に開発、強化できるようになります。

GoogleのAndroid Enterpriseでグローバル戦略およびデジタルパートナーシップ責任者を務めるショーン・ジネバン(Sean Ginevan)氏は次のように述べています。「位置情報は多くのアプリエクスペリエンスの中核であり、正確な屋内位置情報は、企業にとって、多くの新たな革新的事例を生み出しています。Googleは、Android 10において、Wi-Fi RTTに完全対応し、モバイルデバイスでの正確な屋内ロケーション・サービスを実現した初めての企業になりました。Arubaの自己位置特定型ネットワークインフラストラクチャとOpen Locateイニシアティブは、開発者コミュニティの正確な屋内位置情報のビジョンを実現し、これらのネットワークの規模に応じた配備をずっと容易にします。開発者が何を作るか楽しみでしかたありません」

Aruba, a Hewlett Packard Enterprise companyの最高技術および製品責任者であるデビッド・ヒューズ(David Hughes)は次のように述べています。「この二年間、企業は大きな混乱と地殻変動に直面しながらも驚異的な回復力を示し、お客様にとってビジネスアジリティが最重要であることが明らかになりました。今日発表した進歩は、お客様がAIを応用したソリューションによる「サービス指向」へとアプローチを進化させ、セキュリティを強化し、クラウド中心のネットワークアーキテクチャへの移行を加速させます。そのいずれもが、先進的ネットワークの特質を示しています」

これら新ソリューションは、従来の調達や導入方法に加え、HPE GreenLake for Arubaネットワーク経由でas a Serviceとしても利用できます。これにより、お客様は、ビジネス要求に応じてネットワークニーズを調整できる柔軟性を最大限に活用できます。HPE GreenLake for Aruba NaaSの最新の強化内容として、企業向けネットワークの一般的ユースケースを考慮して設計された8つの標準的サービスモデルが登場しました。NaaS導入を大幅にシンプルにし、価値創造までの期間を短縮します。NaaSがエンタープライズに与える影響の詳細については、こちらのサイトよりIDCが2022年3月に発表したInfoBrief「Network as a Service: State of the Market」をご覧ください。

価格と発売予定
Aruba Central NetConductorサービスは、早期アクセス向けにすでに公開されており、一般公開は2022年7月を予定しています。Central NetConductorサービスはAruba Centralの一部であり、Advancedライセンスでご利用いただけます。
自己位置検出機能を搭載するAruba Wi-Fi 6/6E APは、すでに出荷されています。GPS機能は、既存のAruba Wi-Fi 6E APとその価格に含まれます。

Aruba, a Hewlett Packard Enterprise companyについて
Aruba, a Hewlett Packard Enterprise companyは、全世界のあらゆる規模の企業に次世代ネットワーク・ソリューションを提供する主要プロバイダです。モバイルに精通し、仕事やプライベートのあらゆる場面でクラウドベースのビジネス・アプリを活用する新世代の能力を企業が最大に引き出せるよう支援するITソリューションを提供しています。Arubaについての詳細は、 www.arubanetworks.com/ja/ をご覧ください。また、Airheads Social( community.arubanetworks.com )では、モビリティとAruba製品に関する最新の技術的討論を覧いただけます。

*本プレスリリースは米Aruba, a Hewlett Packard Enterprise companyが3月29日(現地時間)に発表したリリースの抄訳に、一部日本の情報を付記したものです。

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