2022年4月27日

シーメンス、SaaSビジネスへの移行を加速
Xcelerator as a Serviceを順調に拡大

  • SaaS (Software as a Service、サービスとしてのソフトウェア) ビジネスへの移行が加速、年間経常収益は2億ドルを突破
  • シーメンスの設計 / エンジニアリング・ソフトウェア、NXのクラウドバージョンがXcelerator as a Serviceに追加され提供開始
  • シーメンスの総合デジタルツイン、海洋モニタリングや水中農業をはじとするグローバルな課題に対応する革新的ソリューションの開発にて、サスティナビリティ重視のスタートアップ企業を支援

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア (以下シーメンス) は本日、SaaS (サービスとしてのソフトウェア) ビジネスへの移行が順調に進展し、またその勢いが加速していることを発表しました。クラウド関連の年間経常収益 (ARR) は、2022会計年度第1四半期末時点で2億ドルを突破しました。これは総ARRの6%を占め、その成長は第2四半期に向けて加速しています。2022 Siemens Media & Analyst Conference (MAC) においてシーメンスは、業界のグローバル・リーダーからスタートアップまで幅広い企業が、シーメンスのソフトウェアの活用によって構築できる、業界で最も総合的なデジタルツインによって、デジタル・トランスフォーメーションを進め、グローバルな課題に対応している事例を紹介しました。併せて、Xcelerator as a Serviceを拡大し、クラウドベースのCAD (コンピューター支援設計) ソリューション、NX™ Xを追加することを発表しました。

シーメンスのプレジデント兼CEO、トニー・へミルガン (Tony Hemmelgarn) は次のように述べています。「昨年は、SaaSビジネスへの移行方針を打ち出し、Xcelerator as a Serviceを発表しました。この発表は、お客様に大変歓迎されました。皆さんが、デジタル・トランスフォーメーションにクラウドを利用する準備を進めていたからです。シーメンスは、お客様各社がそれぞれの業界で起こそうとしている変革のために、自ら先行してビジネスを転換しました。シーメンスのポートフォリオは、よりアクセスしやすく、よりオープンに、また、統合されたものとなりました。」

シーメンスのXceleratorは、ソフトウェア、サービス、アプリケーション開発プラットフォームのすべてを含む統合ポートフォリオです。あらゆる規模の企業がデジタルツインを構築、活用して新しいインサイトと成長の機会を得て、自動化の拡大を進め、イノベーションを促進させるために開発されました。Xcelerator as a Service (XaaS)は、Xcelerator製品ポートフォリオの可用性、拡張性、柔軟性を拡げます。製品ポートフォリオ全体の強力な新機能を、クラウド・コンピューティングのメリットを活かしたサブスクリプション形式で提供し、お客様のデジタル・トランスフォーメーションを加速させるために作られました。
世界中で、あらゆる規模の企業が、それぞれのビジネス課題を解決し、競合優位性を高めるためにXcelerator製品ポートフォリオのソリューションの採用を決めています。2022年のMACにおいて、シーメンスはイタリアのスタートアップ企業であるNemo’s Garden社と海洋データ自動収集を専門とするSaildrone社が、いかにXcelerator as a Serviceのアクセス性の良さを活かして開発をレベルアップさせ、イノベーションを迅速化しているかを事例として紹介しました。Hyundai Motor Company、Kia Corporation、Daimler Truckなどのグローバル自動車OEM企業も、カーボン・ニュートラルな未来を研究するためのプラットフォームとしてシーメンスのXceleratorを選択しています。

Nemo’s Gardenの共同創設者であるルカ・ガンベリーニ (Luca Gamberini) 氏は次のように述べています。「シーメンスのデジタルツイン・テクノロジーについて知ったとき、私は一瞬で魅了されました。Nemo’s Gardenは独特なシステムで、ひとつひとつの導入先ごとに、そこの環境に合わせて調整する必要があります。その環境を事前にモデル化することができれば、課題を予め洗い出し、最適な対処方法を見つけておくことができます。まず、生物圏の形状を知り、その周囲の水流を理解することは重要です。続けて生物圏周囲の構造で、どこに負荷がかかるかについて理解を深めることができました。さらに、日差し、気温、その他すべての物理的要因が相互に絡み合い、植物に影響を与えるかについて理解を進めました。すべて、弊社のシステムを再現したデジタルツインのおかげです。」
シーメンスは、業界をリードする設計およびエンジニアリング・ソフトウェアを新しいNX XとしてXcelerator as a Serviceに加えました。NX Xは、シーメンスのNX™ソフトウェアの機能、一元化されたストレージ、業界をリードするホスティング・パートナーから提供されるネイティブ・コラボレーションを1つにパッケージ化したソリューションです。NX Xのソフトウェア・アップグレード、バックアップ、ハードウェア要件には、シーメンスとホスティング・パートナーが対応します。お客様は、常に最新のソフトウェアを最先端ハードウェア上で使用できます。

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、エンジニアリング、製造、電子設計といった技術的分野を結合し、「将来」の目標を今実現するために努力を続けるデジタル・エンタープライズを支援しています。 同社のXcelerator製品ポートフォリオは、あらゆる規模の企業がデジタルツインを作成 / 活用することで、イノベーションを推進するための新しい洞察力や機会、そしてさまざまな段階における自動化を促進する支援をします。シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアおよびXceleratorソフトウェア / サービス・ポートフォリオの詳細については、 siemens.com/software をご覧いただくか、LinkedIn、Twitter、Facebook、Instagramをフォローしてご確認ください。Siemens Digital Industries Software –– Where today meets tomorrow.

シーメンスデジタルインダストリーズ(DI)はオートメーションとデジタル化における革新的なリーダーです。パートナーやお客様と緊密に協力して、プロセス業界とディスクリート(部品組み立て)産業のデジタル・変革を牽引します。DIはデジタルエンタープライズポートフォリオによって、あらゆる規模の企業がバリューチェーン全体にわたって統合とデジタル化を実現するための、包括的な製品、ソリューション、サービスを提供します。各業界固有のニーズに合わせて最適化された、DIのユニークなポートフォリオは、お客様の生産性と柔軟性の向上をサポートします。DIは常にポートフォリオに革新性を追加し続け、未来の先端技術の統合に努めています。DIのグローバル本社の所在地はドイツのニュルンベルクで、世界に約76,000名の従業員を擁しています。

シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、170年にわたり、卓越したエンジニアリング、イノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業でありつづけています。ビルや分散型エネルギーシステム向けのインテリジェントなインフラストラクチャー、プロセス産業や製造業向けの自動化、デジタル化の分野を中心に、世界中で事業を展開しています。シーメンスはデジタルと現実世界を結びつけることで、お客様と社会に貢献します。鉄道、道路交通のスマートなモビィティー・ソリューションの主要サプライヤーであるモビリティを通じ、シーメンスは旅客および貨物サービスの世界市場の形成をサポートします。さらに上場会社であるSiemens Healthineersの過半数の株式を保有することで、医療技術やデジタル・ヘルスケア・サービスの世界の大手サプライヤーでもあります。また、送電および発電の世界のリーダー企業であり2020年9月28日に株式上場したシーメンスエナジーの過半数未満の株式を保有しています。2021年9月30日に終了した2021年度において、シーメンスグループの売上高は623億ユーロ、純利益は67億ユーロでした。2021年9月30日時点の全世界の社員数は約30万3,000人です。詳しい情報は、 www.siemens.com にてご覧いただけます。

この資料は2022年4月7日に米国ミシガン州デトロイトで開催されたSiemens Media & Analyst Conferenceにおいて発表されたプレスリリースを翻訳したものです。

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