2017年3月31日

アナログ・デバイセズ、広帯域GaAs/GaNアンプのエキスパート、OneTree Microdevices社を買収

〜包括的なケーブル・インフラ・ソリューションを実現〜

アナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は本日、カリフォルニア州サンタローザに拠点を置く株式非公開企業のOneTree Microdevices社を買収することを発表しました(買収額等に係る取引条件は非公開)。アナログ・デバイセズは、ケーブル・アクセス向けミックスド・シグナル・ソリューションのトップ・サプライヤとして、データ・コンバータからクロック、制御/電源コンディショニングに至るまで、幅広い製品を提供してきました。クラス最高の直線性、出力、効率を誇るOneTree MicrodevicesのGaAs/GaNアンプポートフォリオがADIの製品ラインナップに加わることで、次世代のケーブル・アクセス・ネットワークのシグナル・チェーン全領域をサポートできるようになります。

アナログ・デバイセズのRF/マイクロ波事業部門担当ヴァイス・プレジデントであるグレッグ・ヘンダーソン(Greg Henderson)は次のように述べています。「OneTree Microdevicesと統合したことで、現代のケーブル事業者が家庭や企業向けブロードバンド・インターネット・サービスを拡充していく上で課題となっている帯域幅や電力効率の問題を解決するための、比類ない体制が整いました。窒化ガリウム(GaN)技術に関する我々の戦略に、OneTreeの高度な専門的知見を呼応させることで、ADIのインフラ、防衛、計測機器市場向け高性能RF/マイクロ波シグナル・チェーン・ソリューションを拡充強化します」

ケーブル事業者は、DOCSIS 3.1(Data Over Cable Service Interface Specification)やRemote PHYなどの次世代のアーキテクチャを利用して、ケーブル・ネットワークの容量を拡張しています。OneTree Microdevicesの共同創立者であるクリス・デイ(Chris Day)氏は、次のように述べています。「私たちはADIの一員となり、包括的なケーブル・アクセス向けソリューションを拡張できることを大変嬉しく思っています。ADIとOneTreeはいずれも、お客様、ケーブル事業者、業界標準化団体と直接密接に連携しつつ、ケーブル規格の標準化に向けた協議を推進しています。私たちは今回の合併により、家庭や企業ユーザーに魅力的な価格設定やデータ速度を提示しようとするケーブル事業者の追求を効果的に支援できるようになります」

OneTree Microdevicesについて
カリフォルニア州サンタローザに拠点を置くOneTree Microdevicesは、新しいブロードバンド・ネットワークを実現するファブレス半導体企業であり、CATVやFTTH(Fiber To The Home)ネットワークに欠かせないコンポーネントを開発しています。詳細についてはwww.onetreemicro.comをご覧ください。

アナログ・デバイセズについて
アナログ・デバイセズは1965年の創業以来、高性能アナログで世界をリードし、さまざまな技術的課題を解決してきました。世界にインパクトを与えるイノベーションを実現するために、私たちは最先端のセンシング、計測、パワーマネジメント、通信、信号処理技術で、アナログとデジタルとの懸け橋となり、世界の動きをありのままに描き出します。 想像を超える可能性を―アナログ・デバイセズ www.analog.com/jp