2024年4月24日

キンドリルジャパンが手掛ける大手流通業の基幹システムに Pure Storageをサブスク型「Evergreen//One」で国内初納入

買い切り型からサブスク型モデルへの転換で、定期的な老朽更新作業が不要に
実際に必要な分だけの性能・容量を月額料金で利用できる環境を実現

ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 芹澤 朋斉)は、キンドリルジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 ジョナサン・イングラム)が手掛ける大手流通業の基幹システム向けストレージ基盤の刷新プロジェクトにおいて、Pure Storage社の高性能オールフラッシュストレージ「FlashArray//X」を、サブスクリプション型の提供方式である「Evergreen//One」で納入し、本格稼働開始したことを発表します。Evergreen//Oneを導入した国内初の事例となります。

今回 Evergreen//Oneを導入した流通業の顧客は、基幹システムのストレージ基盤が更新時期を迎えていました。新しいストレージの構築を担ったキンドリルは、ストレージが保守切れを迎える度に多額の費用を掛けてハードウェアを入れ替え、リスクを伴う移行作業やシステム停止のための業務調整が発生するのは、顧客にとって大きな負荷となることから、安心して長く使用し続けられるよう従量課金型サブスクリプションモデルEvergreen//Oneを提案しました。ストレージ導入にまつわる課題として、ニーズに合った容量の製品がないために余剰な投資を強いられることがありますが、買い切り型からサブスク型モデルに転換したことで、実際に必要な分だけの性能・容量を月額料金で利用できる環境が実現しました。
また、Pure Storage社のストレージは無停止でのアップグレードが可能であり、また、「Evergreen//forever」により3年ごとに最新コントローラーへの無償交換が提供されるため、リプレースすることなく最新のストレージを使い続けることができます。

キンドリルジャパンは、Pure Storage社のストレージを顧客企業に提供する上で、ネットワールドが欠かすことができないパートナーであると評価しており、今後も、顧客の要件を満たすソリューションを提案するために、ネットワールドの支援が期待されています。

◆ 導入の背景と選定のポイント
キンドリルは、世界60カ国以上で数千の顧客にサービスを提供する世界最大のITインフラサービスのプロバイダーです。Pure Storage社を含め、幅広いグローバルアライアンスを活用し、顧客の重要なシステムのデザイン、構築、運用に取り組んでいます。
今回、基幹システム用ストレージ基盤の刷新プロジェクトを実施した流通業の顧客は、2017~18年に掛けて導入したストレージ基盤の保守期間が終了するため、リプレースが急務となっていました。キンドリルジャパンは、ハードウェアの買い替えによる多額の費用負担、リスクを伴う移行作業やシステム停止のための業務調整は顧客にとって大きな負荷となることから、安心して長く使用し続けられるストレージ基盤を提案することをポイントとしてソリューションの選定に着手しました。

既存のストレージは、Oracle DBをメインで動かしており、Storage IO負荷および応答時間に関する要求が非常に高いことから、ハイエンドのフラッシュストレージを使用していました。新ストレージにも同等以上の性能を有することが求められましたが、高額になりがちな高性能ストレージの導入・保守費用をどう抑えるかが課題となりました。

これらの要件を満たす新しいストレージ基盤として、高性能オールフラッシュストレージFlashArray//Xの従量課金型サブスクリプションモデルEvergreen//Oneを選定しました。Evergreen//Oneは、リソースを使った容量分だけを月額料金で支払うSTaaS(サービスとしてのストレージ)で、ハードウェアを購入する場合と比べて、複雑な物理設計サイジングや多額の初期投資が不要となります。

Pure Storage社のストレージは、アップグレードを無停止で行うことができる上、3年ごとに最新コントローラーへの無償交換が提供されるプログラムEvergreen//foreverにより、一般的なストレージ製品に発生する数年ごとの定期的なリプレースからも解放され、最新のストレージを長く使い続けることができます。

また、Evergreen//Oneにはリロケーションプログラムが用意されており、移行期間中だけ安価なコストで2台持ちレプリケーションを行うことができます。将来、設置場所の移動などが発生した際には、移行作業は新旧の環境を切り替えるだけで、安全かつ短期間に実施できます。

◆ 新システムの導入効果と今後の展開
新ストレージは、2023年6月に搬入・設置が完了し7月より移行作業を開始、同年12月に全ての移行作業が完了しました。処理性能は、オンライン/バッチのいずれにおいても、旧フラッシュストレージと同等~半分以下の応答時間に改善され、特に災害対策用に実施しているテープバックアップは、従来の約20時間から約14時間へと大幅な改善を図ることができました。

コスト・財務面でのメリットは大きく、買い切り型調達のように多額の初期費用を確保する必要がない上に、面倒な固定資産管理作業も不要。ハードウェアの老朽更新に伴う諸々の費用などもカットすることができます。
類似のサブスク型サービスの中には、圧縮・重複排除後の容量をベースにするものがあり、その方が一見安く見える場合もありますが、圧縮・重複排除の効果を予測することは難しく、想定通りに効かなければ追加投資が必要となります。逆に、効き過ぎていたら過剰投資だと評価されてしまうことを考えると、圧縮・重複排除に関係なくサーバーから書き込んだ容量を課金ベースとするEvergreen//Oneの方が、シンプルで分かりやすいと評価されました。今後は、更新時期を迎える他のストレージも、Evergreen//Oneへと順次移行する計画で、災害対策用のバックアップ先もテープからオブジェクトストレージへ変更する予定です。

◆ ネットワールドのEvergreen//Oneの支援体制
ネットワールドは、今後、ストレージの導入・運用コストの最適化、柔軟な運用を実現するためのソリューションとして、Evergreen//Oneを積極的に推奨していく考えで、Evergreen//Oneの専門チームを立ち上げ、新規案件の相談に対応出来るよう支援体制を強化しました。またEvergreen//Oneの日本語対応保守窓口も開設する予定で準備を進めています。

◆ キンドリルジャパン株式会社について
www.kyndryl.com/jp/ja/
本社: 東京都港区六本木6丁目10-1 六本木ヒルズ森タワー 43階
事業開始:2021年9月
株主:Kyndryl,Inc(100%)
事業内容:ITインフラストラクチャーの構築、運用サービスの提供(アウトソーシングサービスを含む)

■ 株式会社ネットワールドについて
www.networld.co.jp/ 
株式会社ネットワールドは、ITインフラストラクチャーのソリューション ディストリビューターとして、クラウド コンピューティング時代の企業IT基盤を変革する技術製品と関連サービスを提供しています。サーバー、ストレージやネットワーク、セキュリティ、そしてアプリケーションやデスクトップの仮想化に早期から取り組み、次世代のITインフラストラクチャーのあるべき姿をリードしています。

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