2017年5月19日

アナログ・デバイセズ、広帯域対応RFミキサーHMC819xシリーズを発表

~産業用機器の設計を簡素化し、開発期間を大幅に短縮~

アナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は本日、広帯域パッシブの同相直交RFミキサーHMC819xシリーズを発表しました。本シリーズは、2.5~42 GHzの周波数帯域全体をサポートし、現在入手可能な他のディスクリート部品以上のメリットを提供します。広帯域をカバーする必要がある試験/計測や防衛分野向け電子機器など、各種産業用機器に最適です。この周波数帯域をカバーするには、これまではディスクリート部品が10個以上必要でしたが、アナログ・デバイセズの本シリーズを利用すれば、性能面で妥協することなくこの周波数範囲に対応できます。HMC819xシリーズは、標準のSMT(=Surface Mount Technology 表面実装技術)パッケージで提供される業界唯一の広帯域用ソリューションであり、効率的な実装で設計時間やリスク全般を減らし、開発期間を短縮します。

HMC819x RFミキサーについて
HMC819xシリーズの2.5~42 GHzというRFおよびLO(=Local Oscillator 局部発信器)帯域幅と、広いIF帯域幅により、試験/計測装置や防衛分野に要求される優れたRF性能を維持したまま、設計や実装を簡素化します。本シリーズは、LO/RF絶縁およびLO/IF絶縁はいずれも約35 dB以上、RF/IF絶縁では20 dB以上という比類ない絶縁性能を実現しています。固有のI/Qアーキテクチャにより、25 dBc以上のイメージ/サイドバンド除去比を、高額な外付けフィルタ装着の必要なく達成し、部品コストを削減します。低い変換損失と高いダイナミック・レンジを維持しつつ、広帯域に渡って20dBmを超える入力IP3が実現されます。整合されたLOドライバ・アンプにより、小さな入力電源で各ミキサーのLOポートを駆動できるようリストされています。

主な特長

  • 広いRF&LO帯域
    • HMC8191:6~26.5GHz、HMC8192:20~42GHz、HMC8193:2.5~8.5GHz
  • 広いIF帯域
    • HMC8191:dc~5GHz、HMC8192:0~5GHz 、HMC8193:dc~3.5GHz
  • 入力IP3
    • HMC8191:24dBm、HMC8192:22dBm、HMC8193:21dBm

最適なアプリケーション

  • 試験/計測装置
  • 航空宇宙、防衛

価格と提供時期
下記表中の価格は米国での価格です。

製品 周波数範囲 量産出荷 1,000
受注時の単価
パッケージ 関連部品
HMC8191 6~26.5GHz 出荷中 54.94ドル SMT HMC451LC3
HMC8193 2.5~8.5 GHz 出荷中 29.42ドル SMT HMC8410LP2FE
HMC8192 20~42 GHz 9月 57.40ドル SMT HMC635LC4

【関連資料】
●製品概要、データシートのダウンロード、サンプル、評価用ボード等の詳細はこちらよりご参照ください。スペックの詳細、ブロック図、メモリマップ、概寸、技術資料・データ等はデータシート(英文)に記載されています。
www.analog.com/jp/hmc8191
www.analog.com/jp/hmc8193
www.analog.com/jp/hmc8192

アナログ・デバイセズについて
アナログ・デバイセズは1965年の創業以来、高性能アナログで世界をリードし、さまざまな技術的課題を解決してきました。世界にインパクトを与えるイノベーションを実現するために、私たちは最先端のセンシング、計測、パワーマネジメント、通信、信号処理技術で、アナログとデジタルとの懸け橋となり、世界の動きをありのままに描き出します。想像を超える可能性を―アナログ・デバイセズ http://www.analog.com/jp

アナログ・デバイセズの公式Twitter(日本版)
・@AnalogDevicesJP

* 本リリースは2017年5月18日(現地時間)、米国で発表したプレスリリースを翻訳したものです。