2017年6月5日

Nutanix、新たなハードウェアオプションとクラウドライクな消費モ デルを発表、顧客企業の選択肢を再び拡大

Enterprise Cloud OSソフトウェアが、HPE® サーバーとCisco® UCS Bシリーズ・ブレードサーバーに対応

Nutanix Inc. (本社: 米国カリフォルニア州、創業者兼CEO: Dheeraj Pandey、NASDAQ: NTNX、以下Nutanix) は、同社のEnterprise Cloud Platform™ソフトウェアを契約期間に応じたライセンス方式で提供し、以前に発表したCisco UCS Cシリーズのサポートに加えて、Hewlett Packard Enterprises® (HPE) のProLiant® ラックマウントサーバーとCisco UCS® Bシリーズ・ブレードサーバーにも対応することを発表しました。これは、エンタープライズやサービスプロバイダーから高まっている、NutanixのEnterprise Cloud Platform™ソフトウェアをより柔軟に利用したいという要望に応えるものです。Nutanixはこうした要望に応えるとともに、市場開拓を目指すチャネル、およびシステムインテグレーター (SI) のパートナーのための新たな事業機会を創出していきます。

今回新たに追加されたハードウェアオプションにより、Nutanix、ならびに同社のグローバルなOEMパートナーであるDellとLenovoから新規に購入したアプライアンスに加えて、企業やクラウドのデータセンターで現在稼働中の多数のHPE ProLiantサーバーとCisco UCSサーバーにもNutanixのソフトウェアを導入する可能性が広がることになります。Nutanix Enterprise Cloud Platformは、NutanixやOEMブランドのアプライアンスに加えて、サードパーティの認定x86プラットフォーム環境を対象とした、ソフトウェア単体でのインストールにも近日中に対応する予定です。これらの x86サーバーベンダーは、Nutanixが4大エンタープライズ・サーバーベンダーと評価する企業であり、2016年の世界のサーバー市場において、出荷台数ベースによるこれら4社のシェアの合計は52%以上に上り、サーバーの合計販売台数は500万台以上におよんでいます [1]。

エンタープライズクラウドの構築には、ハードウェアプラットフォームの柔軟性と豊富な選択肢が必要です。同時に、一貫性と俊敏性に優れた運用環境の実現を欠かすことができません。顧客企業は今後、HPEならびにCiscoの認定サーバー環境で新規にライセンス供与されたNutanixソフトウェア単体の権利を導入することも、また今後の認定が予想されるその他のx86サーバーなど、他の認定サードパーティプラットフォームにソフトウェア単体の権利を移管することも可能です。こうした柔軟性によって、ハードウェアのコモディティ化のリスクが軽減されると同時に、Nutanixソフトウェア単体のライセンス価値の最大化を図ることができます。

ハードウェアオプション以外にも、クラウド構築には、自社のクラウド環境の構築とスケーリングに際して、複数の消費モデルを組み合わせる必要があります。これを実現するため、Nutanixは「Nutanix Go」と呼ばれる新たなプログラムも発表しました。これは、運営予算を利用してエンタープライズクラウドインフラストラクチャーを実現し、インフラストラクチャーの規模の拡張・縮小を柔軟に行えるものです。本プログラムは、パブリッククラウドの購入体験と類似したもので、顧客企業は長期的な資本予算の確保から解放されます。

100カ国以上、5,300社以上の顧客企業から事実上のインフラストラクチャーの選択肢となっているNutanixは、エンタープライズクラウドの構築に際し、ハードウェアと消費モデルの両方で最も多くの選択肢を提供することになります。データセンターチームは、企業にとって最適なハードウェアと調達モデルを決定しつつ、一般消費者向け製品と同等の運用体験を自社のインフラストラクチャー全体で得ることが可能です。このデータセンター全体を対象とするOSは、APIドリブンで、仮想、コンテナベース、ベアメタルなど、事実上すべてのワークロードをサポートし、ハードウェアに依存しないWebスケールのソフトウェアアーキテクチャに基づいており、過去8年間に及ぶ高度な開発作業の蓄積によって生まれたものです。

Nutanixをソフトウェアとして消費
エンタープライズクラウドビルダーと市場開拓を目指すNutanixのチャネルおよびSIパートナーは、OSと基本ハードウェアの間で包括的な抽象化を必要としており、これによって新たなサーバープラットフォームの認定と試験を迅速に行えます。パートナーとサードパーティのハードウェアプラットフォームのポートフォリオが拡大するなかで、Nutanixは迅速なサポートを実現しています。これは、高度なワンククリック・ハードウェア認定パッケージとして、市販のx86プラットフォーム環境を対象に、Nutanixソフトウェアの導入、試験、スケーリングを自動化する「Metis」への大規模な投資によるものです。

適切なハードウェアプラットフォームの選択の自由は、最初のインストール時のみならず、インフラストラクチャーのライフサイクル全体を通じて得られるものです。例えば、Nutanixソフトウェア、Nutanix Prism管理ツール、ハイパーバイザーソフトウェア、BIOS、プラットフォームファームウェアなど、ソフトウェアスタックのあらゆる層に実装される、ソフトウェアドリブンの新機能は、Prismのワンクリック更新機能を使用し、本番環境に直接導入可能です。ハードウェアプラットフォームの現状については、Nutanix Cluster Checks (NCC) ソフトウェアプラグインによって自動的に監視できます。そして、データセンター設計の進化が進むにつれ、新登場のNutanixソフトウェア単体の権利は、他の認定サードパーティプラットフォームへと自由に移管することで、最大限の柔軟性を発揮するとともに、高コストでビジネスの俊敏性の妨げとなりかねない、ハードウェアの縛りを排除できます。

認定プラットフォームに関わらず、顧客企業がハードウェアメーカーと締結した既存のサポート契約や保守契約を補完するものとして、Nutanixの「Global Support」チームが一次サポートの処理を担当します。

Nutanix Goの価格体系による、これまでにない経済的な消費オプション
デジタル変革に伴い、ビジネス環境は以前にも増して予測不能になっており、各業界のCIOは長期的なIT投資に関する意思決定を正確に行うことに悪戦苦闘しています。そのため、これまでのように資本予算で重要なインフラストラクチャーを購入することは柔軟性に欠けるため、四半期ごとのIT部門の運用予算を活用する、より柔軟な方法へと移行が進んでいます。CAPEX (設備投資) とは異なり、OPEX (運用コスト) は、全体的な財務リスクを抑えるとともに、CIOやCFOが望むビジネスの俊敏性に貢献することができます。

Nutanix Goの価格体系は、顧客企業の経済的な消費オプションを拡大するものです。これによって、IT部門のリーダーは最短6カ月間という柔軟性の高い短期間で、運用予算を利用してエンタープライズクラウドを構築できます。今回初めて、企業はNutanixインフラストラクチャーを必要な時に購入し、ピーク時の需要に合わせて自社のデータセンターを拡張しつつ、インフラストラクチャーを縮小して費用を抑えることができるようになりました。今後は、一般的な3~5年間のITの更新サイクルにITプロジェクトが縛られる必要もなく、財政的な柔軟性を得るためだけにパブリッククラウドに移行する必要もなくなりました。

価格と販売開始予定
Nutanixは、2017年第4四半期までに新規および既存のHPE ProLiantサーバーを対象にEnterprise Cloud Platformソフトウェアを対応させる計画です。具体的なモデル名と対応サーバー構成については、その時点で発表する予定です。Cisco UCS Bシリーズ・ブレードサーバー向けのNutanix Enterprise Cloud Platformソフトウェアは技術プレビュー版として現在提供中で、一般提供開始は今四半期中の予定です。Nutanixソフトウェアの権利は期間に応じた価格体系となり、NutanixのGlobal Supportサービスも含まれます。Nutanix Goの価格体系は現在、特定の条件を満たした米国の顧客企業を対象に一部のNutanix NXアプライアンスで採用しており、米国以外での適用については後日発表予定です。

[1] Gartner Market Share: Servers, Worldwide, 4Q16 Update; Heeral Kota, Adrian O’Connell, Kiyomi Yamada, Andrew H. Kim, Hiroko Aoyama, Uko Tian, Nandita Iyer; March 1, 2017

Sum of shipment units on tab Pivot Table Channel for HPE/Cisco/Lenovo/Dell from all vendors

(以上)

Nutanix Inc.について
Nutanixは、ITインフラストラクチャーをその存在さえ意識させない「インビジブル」なものに変革することで、企業のIT部門が、ビジネスに直結したアプリケーションやサービスの提供に注力できるようにします。Nutanixのエンタープライズクラウドプラットフォームは、Webスケール技術とコンシューマーグレードなデザインによって、サーバー、仮想化機能、そしてストレージを、耐障害性能に優れ、ソフトウェアデファインドで高度なマシン・インテリジェンスを備えたソリューションです。広範なエンタープライズ・アプリケーションに向け、予測可能なパフォーマンス、クラウドのようなリソース活用や強固なセキュリティ機能、さらにシームレスなアプリケーションモビリティ機能を提供します。詳細については、www.nutanix.jp をご覧いただくか、Twitterをフォローしてください (@nutanix)。