埼工大、産学連携事業で創業100周年の(株)新吉のブランディングを強化
地元愛を込めて学生がデザインした新ロゴが商品に
埼玉工業大学(本部:埼玉県深谷市、学長:内山俊一、URL www.sit.ac.jp/ )は、地元・深谷市で創業100周年を迎える老舗の食品製造業の「株式会社 新吉」(本社:埼玉県深谷市、社長:小内睦夫、URL http://www.shinyoshi.co.jp/)のブランディング強化に向けた産学連携事業を実施しました。
この産学連携事業では、埼工大の人間社会学部 情報社会学科 経営システム専攻の林信義教授と同学科メディア文化専攻の檀上誠准教授の指導の下、4名の学生が参加したプロジェクトチームにより共同研究が実施されました。その成果として、新ロゴのデザインを情報社会学科メディア文化専攻の4年生、田口恵美さんと栗原光さんが制作したロゴが採用されました。
(株)新吉 創業100周年 感謝の会 産学共同事業発表
採用された2点の新ロゴデザイン
「株式会社 新吉」が9月8日に深谷市で開催した創業100周年感謝の会において、深谷市の小島市長をはじめ、埼玉県および首都圏の取引先、ならびに業界関係者が百名以上参加した記念式典の席上で、産学連携共同研究発表をおこない、新ロゴマークを制作した学生も登壇して発表しました。
新ロゴは、経営理念に連動し、「おいしさ」、「創業100年」、「伝統」をコンセプトにして、地元愛が盛り込まれた、わかりやすいデザインとなりました。すでに一部の商品に使用され、今後の秋・冬向け商品には、使用された商品が本格的に販売される予定です。
「株式会社 新吉」は、大正7年に埼玉県深谷市に創業し、うどん・お蕎麦・中華などの麺を製造し、長年ふるさとの味を届けている食品製造業企業で、深谷名物煮ぼうとうが有名です。新吉では創業100周年事業の一環としてのブランディング強化において、小内社長からの依頼に対応した埼工大が地域に密着した産学連携共同研究をおこないました。
新ロゴの制作では、情報社会学科経営システム専攻の林信義教授が専門分野の企業経営の知見と経験を活かして経営理念の策定を担当しました。またその新経営理念に基づいたデザインを同学科メディア文化専攻の檀上誠准教授の指導の下、学生による特別プロジェクトチームが制作しました。
約半年の制作期間中に、120点以上のラフ案のデザインを作成し、その中から小内社長の評価やアドバイス、また社員のアンケートによるフィードバックを活かし、試行錯誤を重ねて、最終的に2つのデザインが採用されました。
小内社長は、「創業100周年のプロジェクトにおいて、埼玉工業大学に産学連携を依頼し、地元愛を感じる、わかりやすいロゴがデザインされ、期待以上の素晴らしい成果となった。今後も産学連携を強化していきたい」と語っています。
〇人間社会学部情報社会学科
工業大学における文系学科。IT(情報技術)スキルの習得とともに、情報を実社会で活用する力を身に付けることを目的としています。企業経営、データ解析などを学ぶ経営システム専攻と、デジタルコンテンツ制作、作品批評などを学ぶメディア文化専攻の2つの専攻があります。
www.sit.ac.jp/gakubu_in/ningenshakai/