2017年11月21日

シーメンス、モーション機能をさらに強化したSIMATIC S7-1500Tシリー ズの国内販売を開始

SIMATIC S7-1500の洗練された機能・卓越した性能を継承モーション機能をさらに強化したテクノロジーCPU

シーメンス株式会社(東京都品川区、代表取締役社長兼CEO:藤田研一、以下シーメンス)デジタルファクトリー事業本部は11月下旬、SIMATIC S7 コントローラの新製品として、モーション機能をさらに強化したSIMATIC S7-1500Tの国内販売を開始しました。

従来、モーション制御は多くの場合工作機械向けコントローラCNCを始めとする専用コントローラで行われていますが、専用コントローラはモーション制御に求められる機能、性能を有しているものの、エンジニアリング操作や製品知識の習得に時間を要していました。
この度、シーメンスは世界中で広く使われているSIMATIC PLCのモーション機能を強化し、汎用PLCの操作・習得の容易さからユーザーの設計負担を大きく低減するS7-1500Tシリーズを開発しました。

<新製品の特長>
1.S7-1500シリーズの洗練された機能・卓越した性能を継承しつつ、モーション機能をさらに強化したテクノロジーCPU
・従来アドオンであったモーション制御モジュールの機能をCPUモジュールに標準搭載
・電子カム機能に対応
・フライングソーなどの絶対位置を伴う同期制御に対応

2.テクノロジーオブジェクトとファンクションブロックを使って簡単に軸移動ロジックを作成
・テクノロジーオブジェクトを使うことで、対象軸の制御タイプを簡単設定
・PLCopen準拠のファンクションブロックを使って、簡単プログラミング
・電子カムエディタで簡単にカム設定
・モーションプログラムを含めた充実の診断機能

3.世界中で広く普及しているドライブ通信プロファイルPROFIdriveを標準搭載
・PROFIdrive対応ドライブを使って簡単に通信設定
・ドライブの状態、制御プログラムの指令状態も確認できる充実の診断機能

4.効率的なエンジニアリング環境
・オートチューニング機能標準
・エンジニアリングツールは、TIAポータルSTEP 7だけで対応可能
・安全制御を統合したコントローラもラインナップ(安全制御にはSTEP 7 Safety Advancedを追加)

■ シーメンスAGについて
シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、165年以上にわたり、卓越したエンジニアリング、イノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバル企業でありつづけています。電化、自動化、デジタル化の分野を中心に、世界200カ国以上で事業を展開しています。シーメンスはエネルギー効率に優れた省資源技術を世界で最も多く提供している企業のひとつであり、洋上風力発電の建造においては世界一、コンバインドサイクル発電ではタービンの主要サプライヤー、送電ソリューションでは大手プロバイダー、そしてインフラストラクチャー・ソリューションならびに産業向け自動化ソリューションとソフトウェア・ソリューションのパイオニアです。さらにシーメンスは、コンピュータ断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像診断装置(MR)などの医用画像診断装置の大手サプライヤーでもあり、臨床検査および医療情報ITのリーダーでもあります。 2016年9月末に終了した2016年度において、継続事業の売上高は796億ユーロ、純利益は56億ユーロでした。
2016年9月末時点の全世界の社員数は35万1,000人です。詳しい情報は、www.siemens.comにてご覧いただけます。

■ 日本におけるシーメンスグループ
シーメンスは、1887年に東京・築地に初めてのオフィスを開設して以来、130年にわたり日本のお客様から信頼を寄せられるパートナーとして尽力してまいりました。海外のシーメンス同様、都市化、人口動態、気候変動、グローバル化、そしてデジタル化といったメガトレンドに対して最適なソリューションをご提案しています。
シーメンスは先進的な製品やサービス、ソリューションにより、お客様に競争優位性をご提供しつづけるとともに、昨今の環境問題に対応してまいります。2016年9月末に終了した2016年度において、日本のシーメンスの売上高は約1440億円、社員数はおよそ2,000人です。詳しい情報はwww.siemens.co.jp にてご覧いただけます。