2017年11月29日

富士通、K5グローバル・クラウド・サービスの事業拡大にむけてNua ge Networksを選定

● 富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中達也、以下、富士通)は、ノキアのNuage Networksを採用し、エンタープライズ向けベア・メタル・クラウド・サービスのプラットフォームとしては世界初となるOpenstack Ironicマネジド(※) IaaSを開始。 ● 「オンデマンド」ベースのより迅速なサービスデリバリと、より堅牢なセキュリティを富士通カスタマーに提供。
● 富士通は、事業年度2018年第1四半期に国内のデータセンタにて運用開始予定の第2世代アーキテクチャに向けて、クラウド・サービスのアップグレードおよび拡張の一環として、Nuage Networks VSPを導入。

フィンランド、エスポー:富士通のクラウド・サービスFUJITSU Cloud Service K5(以下、K5) (jp.fujitsu.com/solutions/cloud/k5/ ) の事業拡大にむけて、ノキアのsoftware-defined network (SDN)事業であるNuage Networksが選定されました。世界最大規模のOpenStackクラウドサービスであるK5は、仮想マシン(VM)とベア・メタル・サービスの両方を使用したService (IaaS)としてインフラストラクチャを提供します。ベア・メタル・サービスは、商用向けとしては世界で初めてOpenStack Ironicにて管理されます。OpenStackとNuage Networks Virtualized Services Platform (VSP)(www.nuagenetworks.net/products/virtualized-services-platform/ ) との強力な組み合わせによって、富士通とそのエンタープライズ・カスタマーに、拡張性と可用性にきわめて優れた仮想ネットワークが提供されます。

Nuage Networks次世代オーバーレイSDNソリューションは、日本、欧州、北米にある現在のデータセンターから、シンガポールおよびオーストラリアの新センターまで、富士通のクラウド・ベースのサービス、K5の事業規模の拡大を支援します。国内のデータセンターを皮切りとして、クラウド・サービス K5により、富士通のエンタープライズ・カスタマーは、既存のサーバ環境をK5データセンターへ移行することができ、デジタル・トランスフォーメーションを加速することが可能となります。これにより、OpenStack、Ironic、およびNuage Networks VSP上で動作するクラウド・ネイティブなアーキテクチャへと迅速に移行することができます。サービスの「オンデマンド」によるデリバリに加え、クラウドのセキュリティ、管理性、可用性が大幅に向上するほか、完全統合されたベア・メタル・サービス上で動作するクラウド・ネイティブ以外のアプリケーションに対しても、完全なサポートが保証されます。

Nuage Networks VSPは、あらゆるサイズおよびあらゆるアーキテクチャのクラウドをサポートしています。OpenStackと並んで、Nuage Networks VSPは、あらゆるクラウド・マネジメント・システム、ハイパーバイザ、およびワークロードタイプをサポートします。Nuage Networks VSPは、ハイブリッド・クラウドおよび異種データセンター環境間において、自動化と効率性を大幅に向上するほか、支社からデータセンターへのレイヤ2、3、4サービスに対してマルチテナントのポリシーベースのソフトウェア定義ネットワークを提供し、サービスチェイニングを含む、動的な脅威検出および応答機能を備えた、高度なセキュリティ、マイクロセグメンテーション、および、トラフィック・フローのリアルタイムの可視化を提供します。

■ 富士通株式会社 デジタルビジネスプラットフォーム事業本部長、太田雅浩氏は次のように述べています:「OpenStackに直接統合できるNuage Networks VSPは、カスタマイズ性や柔軟性の高いIaaSプラットフォームとして、多様なクラウド・マネジメント・システムとアプリケーションをカスタマーに提供できる点において、理想的です。」

■ Nuage NetworksのCEO スニール・カンデーカールは次のように述べています:
「富士通K5 IaaSサービスは、新たなOpenStack Ironicプロジェクトを早期にサポートするという点でユニークです。Nuage Networksチームは、この今までに類を見ない実装を製品化するにあたり、富士通様と密接に協力してきました。これは、日本および世界の市場における富士通様のリーダーシップを示すものであり、パブリック・クラウド内でホストされたリソースとサービスとのシームレスな運用を可能にする弊社の取り組みの一環でもあります。」

(※) OpenStack-Ironicとは?
Ironicとは、仮想マシンに対立するものとして、ベア・メタル・サーバをプロビジョンするOpenStackソフトウェア・プログラムです。 すなわち、カスタマーは、ハードウェアを直接使用し、ハイパーバイザ上の仮想化インスタンスでなく、実際の物理マシン上にワークロード(画像)をデプロイできることを意味します。これは、仮想化環境が望ましくなく、物理的なベア・メタル・サーバ環境の方が好ましい場合に適しています。

■ Nuage Networksについて
Nu-ahj:フランス語に由来するこの言葉は、「クラウド」を意味します。Nuage Networksは、エンタープライズおよびテレコミュニケーション業界に、各種テクノロジとネットワークの専門性との融合を提案しています。データセンター内部で、あるいは、データーセンター間で、さらには、広域ネットワークを含む対象領域にむけて、広範な拡張性と高度なプログラミングの能力を備えたSDNテクノロジーを運用する際に孕む問題に対し、シリコンバレーに本拠をおくベンチャ企業として、新たな発想を適用し、ビジネスクリティカルな環境に要求されるセキュリティと可用性を実現してきました。ノキアの急速に成長しつつあるIP/Optical Networksビジネスに支えられたNuage Networksは、世界最大規模のクラウドのニーズにも応えることのできる正統派の事業者です。Nuage Networksの使命は、クラウドが約束してきたサービスの実現をサポートすることです。

詳細については、 nuagenetworks.net/ のNuage Networksサイトにアクセスし、 Nuage Networksのブログwww.nuagenetworks.net/blog/ の最新の投稿をご覧ください。ノキアについては、ツィッター twitter.com/nuagenetworks でフォローいただけます。

■ ノキアについて
ノキアは、世界をつなぐ技術を開発しています。ノキア ベル研究所のイノベーションを基盤として、通信事業者、政府機関、グローバル企業、そして一般消費者に、最も洗練された包括的な製品、サービス、ライセンスを提供しています。

5GやIoT(モノのインターネット)の通信インフラから、デジタルヘルスなどの新たなアプリケーションの分野において、私たち人間の可能性を広げ、生活をより豊かにするための将来の技術開発を推進しています。 www.nokia.com