ノキアとNTTドコモ、5G商用サービス開始へ向けた機器提供に合意
・NTTドコモで稼働中の既存設備を改造し、ノキアの3GPP準拠5G New Radioベースのハードウェアを追加で組み込むことで、4G/LTEから5Gへのスムーズな進化を実現 ・両社の長期にわたる協業関係の上に成立した今回の合意を受け、NTTドコモが2020年に開始予定の5G商用 サービスをサポート
エスポー(フィンランド)/東京(日本)– ノキアソリューションズ&ネットワークス株式会社(東京都港区、代表取締役社長ジョン・ハリントン、以下ノキア)は、国内最大の通信事業者である株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)と5Gモバイルネットワーク展開に向け、商用化をめざした5G基地局制御部の提供に合意しました。これは2020年にドコモが開始する予定の5G商用サービスをサポートするものです。
ノキアは、現在ドコモで稼働中の既存設備を改造し、5G New Radio (5G NR)ベースのハードウェア(AirScale)を追加で組み込むことで、 ドコモによる5G商用サービス開始を支援する予定です。この5G商用サービスにより、超高速、大容量、超低遅延による比類のない体験をドコモの携帯電話加入者に提供します。ドコモが5G商用サービスを2020年に開始することを計画しており、ノキアは、ソリューションを提供することで、ドコモの4G/LTEからのスムーズな進化と、既存の運用環境への統合をサポートします。
ノキアは、国内最大の通信事業者であるドコモと長期にわたる協業関係を続けており、3Gおよび4G/LTEテクノロジーの提供契約を結んでいます。また両社は5Gテクノロジーの実証実験でも緊密に協力しており、 これらの協業関係に続くかたちで、高度化C-RANにより展開されるドコモのネットワークにおいて5G無線部の集中管理が可能となる5G基地局制御部の商用化をめざした提供の合意に至りました。本合意に基づき、ノキアは2017年末に公表された新規3GPP準拠5G NR標準に基づくテクノロジーを提供することにより、ドコモの4G/LTEから5Gへのネットワークの進化をサポートします。
NTTドコモの取締役常務執行役員 中村寛氏は次のように述べています。「弊社は、2014年よりノキアを含むパートナー各社と5Gの技術・ユースケースの検証を進めて来ました。今回のノキアとの合意により、2020年の5G商用サービス開始に向けた次の段階に進み、様々な業界のパートナーの皆様とともに5Gのサービス/市場を創造してゆきます。」
ノキアのモバイルネットワーク部門プレジデント、マルク・ルワンヌは次のように述べています。「ドコモ様との今回の合意は、数々の世界最先端技術のいち早い導入と実績という長い歴史を持つ日本において、5Gの商用化を実現する大きなマイルストーンです。ノキアでは、5G サービスを2020年に実現するというドコモ様の計画達成に向け、ドコモ様と協力して懸命に取り組んできました。このたびの合意は、その実現に向けた具体的な計画始動を意味するものであり、本日の発表を大変光栄に思っています。」
ノキア5G
ノキアは、5Gの開発において世界をリードしています。5Gは通信業界における高速・大容量のモバイル・ブロードバンドから高度な自動化に至るまで、あらゆる新規サービスを可能とする次世代無線テクノロジーです。5G対応ハードウェアおよびソフトウェア製品により、ノキアは5G商用化サービス実現の最先端にいます。
*ノキアは3GPP準拠5G New Radio標準を適用することに注力しており、2019年~2020年に見込まれる商用開始を目標に、世界中の50以上の顧客の5G実証実験に参画しています。また、ノキアは広範な業界エコシステムの中でも活発に活動しており、チップセットやデバイスメーカーとも緊密に協業し、3.5GHz、28GHz、39GHz、ミリ波帯といったすべての初期5G周波数での技術開発にも取り組んでいます。
■ノキアについて
ノキアは、世界をつなぐ技術を開発しています。ノキア ベル研究所のイノベーションを基盤として、通信事業者、政府機関、グローバル企業、そして一般消費者に、最も洗練された包括的な製品、サービス、ライセンスを提供しています。
5GやIoT(モノのインターネット)の通信インフラから、VRやデジタルヘルスなどの新たなアプリケーションの分野において、私たち人間の可能性を広げ、生活をより豊かにするための将来の技術開発を推進しています。www.nokia.com