2018年5月10日

Nutanix、ソフトウェア定義型ネットワーキングソリューション「Nutanix Flow」を発表。 アプリケーションのセキュリティをワンクリックで保護

新規に買収したNetsil社のテクノロジーによって、複数のクラウドを対象に、阻害することのないアプリケーションの可視性を実現

Nutanix Inc. (本社:米国カリフォルニア州、創業者兼CEO:Dheeraj Pandey、NASDAQ:NTNX、以下Nutanix) は本日、「.NEXT Conference 2018」にて、マルチクラウド時代向けに開発されたソフトウェア定義型ネットワーキング (SDN) ソリューションのNutanix Flowを発表しました。Flowはアプリケーション中心のセキュリティを実現することで、従来型の境界指向のセキュリティ製品では検知不能な、社内外の脅威を保護できます。Flowの各種機能は、NutanixのAcropolis™ソフトウェアに完全統合されており、容易に導入が可能です。さらにNutanixが最近買収したNetsil社の持つ、リアルタイムのアプリケーション可視性と検出技術によって、Flowの機能はより強力になります。Nutanix Flowは、アプリケーションのセキュリティの構築と管理を阻害することなく自動化します。

エンタープライズのITチームは、今日の最新鋭のビジネスアプリケーションを提供するため、クラウドベースのインフラストラクチャーを採用しており、こうしたアプリケーションの大半は、個々のサービスを相互に連携させる形で開発されます。こうしたアプリケーションの保護には、アプリケーション中心のポリシーを施行し、個々のアプリケーションサービス間のコミュニケーションを統括する、Nutanix Flowのマイクロセグメンテーション機能が必要となります。Nutanixは今後、Netsil社の高度なストリーム処理、アプリケーション検出、マッピング技術も活用することで、パブリッククラウドとプライベートクラウドの両方で実行されるアプリケーションについて、セキュリティポリシーの定義をシンプルにします。ITチームとビジネスオーナーは、自社のビジネスアプリケーションが社内・社外両方のセキュリティの脅威から保護されていると確信を持つことができます。

Nutanixの製品&エンジニアリング担当シニアディレクターであるHarjot Gillは、次のように述べています。「ネットワークの次なる開拓分野は、お客さまにネットワークの可視性を提供して、データの追跡と分析、クラウドアプリケーションのパフォーマンスの向上、リソースの最適化を実現することです。Nutanixは、Netsil社の高度な機能をNutanix Flowに統合するために尽力してきました。Nutanixが先駆けて開発してきた、ネットワークの可視性とアプリケーション検出技術を、近い将来、お客さまに提供できることを嬉しく思います。」

Nutanix Flowは、Nutanix Enterprise Cloud OSに組み込まれており、現在の主な機能は以下の通りです。

・ネットワークの可視化:アプリケーション所有者は、アプリケーション別のネットワークのパフォーマンスと可用性について、一目で把握できます。
・アプリケーション中心のマイクロセグメンテーション:すべてのアプリケーショントラフィックについて、きめ細やかなコントロールとガバナンスを提供し、機密性の高いワークロードとデータを保護できます。
・サービスインサーションとチェイニング:複数のNutanix Readyエコシステムパートナーによる、追加のネットワーク機能を単一のネットワーキングポリシーに統合できます。
・ネットワーク自動化:Nutanix AHV (Acropolis Hypervisor) 上で実行される仮想マシンのアプリケーションライフサイクルイベントに基づき、VLANの構成やロードバランサーのポリシー変更など、共通のネットワーク構成の変更を合理化・自動化します。

インフラストラクチャーのイノベーションと俊敏性を加速させるため、ガートナー社は、インフラストラクチャーとオペレーションのリーダーに対し、「クラスタのパフォーマンスについて、アプリケーション別の表示を行うベンダーの優先順位を決定し、ネットワークの自動化、可視化、最適化の機能を選択プロセスの不可欠な要素とすること」を推奨しています*1。

Nutanixの最高製品&開発責任者であるSunil Pottiは、次のように述べています。「ITインフラストラクチャーをインビジブルな(意識する必要のない)ものにするというNutanixのミッションは、Nutanix Flowによって完成します。ネットワークのシンプル化に取り組む中、エンタープライズアプリケーションと次世代のクラウドネイティブサービスの両方に対する、可視性とコントロールを実現するため、当社は最新鋭のアプローチを採用しました。Nutanix Enterprise Cloud OSは今後、演算、ストレージ、仮想化、ネットワーキングの各種リソースを融合させることで、ほぼすべてのアプリケーションを、あらゆる規模でサポートできます。」

提供時期
Nutanix Flowは現在提供中です。最近買収したNetsil社のテクノロジーをベースとした、ネットワーク可視化とアプリケーション検出の追加機能も、現在開発中です。

*1 ガートナー社「Four Factors That Will Shape the Future of Hyperconverged Infrastructure」、2018年3月、ID G00346762

(以上)

Nutanix Inc.について
Nutanixは、クラウドソフトウェアとハイパーコンバージド・インフラストラクチャー・ソリューションのグローバルリーダーであり、ITインフラストラクチャーをその存在さえ意識させない「インビジブル」なものに変革することで、企業のIT部門が、ビジネスに直結したアプリケーションやサービスの提供に注力できるようにします。NutanixのEnterprise Cloud OSソフトウェアは世界中の企業に採用されており、パブリッククラウド、プライベートクラウド、分散型エッジクラウドを対象に、ワンクリックのアプリケーション管理とモビリティを実現することで、総所有コストを大幅に削減しつつ、あらゆる規模でアプリケーションの実行を可能にします。その結果、高性能のIT環境をオンデマンドで迅速に実現でき、アプリケーション所有者には真のクラウドライクな体験が得られます。詳細については、www.nutanix.jp をご覧いただくか、Twitterをフォローしてください (@nutanix)。