2018年7月12日

シーメンス株式会社、安川シーメンスオートメーション・ドラ イブ株式会社のシーメンス モーションコントロールおよびラージ ドライブ事業を譲受・移管

·シーメンス株式会社、モーションコントロールおよびドライブ事業を安川シーメンスオートメーション・ドライブ株式会社から自社へ移管、ハードウェアとソフトウェアを統合して提供し、デジタル化を推進。
·シーメンス株式会社、保有する安川シーメンスオートメーション・ドライブ株式会社の全株式を株式会社安川電機に譲渡、モーションコントロールおよびラージドライブ事業を譲受して自社に移管する契約を締結。今後も両社は戦略的パートナーとしての関係を維持。 ·今回の株式と一部事業の移管は、シーメンスVision 2020の施策の一環。

シーメンス株式会社(代表取締役:藤田 研一、本社:東京都品川区、以下SKK)は、株式会社安川電機(本社:福岡県北九州市、代表取締役社長:小笠原 浩、以下YEC)に、合弁会社である安川シーメンスオートメーション・ドライブ株式会社(代表取締役:中村 公規、本社:東京都品川区、以下YSAD)のSKKが保有する全株式を譲渡し、YSADの一部事業(モーションコントロールおよびラージドライブ事業)を譲受、公的機関への届け出の受理の後、SKKに移管を前提とする契約を7月12日に締結しました。株式売却の後、YSADの新会社名は安川オートメーション・ドライブ株式会社(以下YAD)となる予定です。

シーメンスグループは、2014年に長期的視点から潜在的な成長可能性が高いと考えられる「電化(エレクトリフィケーション)」、「自動化(オートメーション)」、「デジタル化」の3領域に注力するため、2020年までの具体的な施策にあたる「Vision 2020」を発表しました。「デジタル化」においては、シームレスに統合されたハードウェアとソフトウェア、そして技術サービスからなる包括的なポートフォリオを提供して、製造業の生産プロセスの柔軟性と効率性を高め、製品の市場投入期間を短縮できるよう支援しています。今回の株式と一部事業の移管は、シーメンスの「Vision 2020」の施策の一環として、プロセスドライブ事業を強化するものです。

SKKは、モーションコントロールおよびラージドライブ事業をSKKに移管する事により、全てのTIA(Totally Integrated Automation)製品の相互接続性を高め、SIMATIC製品群、SINAMICS ドライブ、 SIMOTION コントローラ、SIMOTICS モーター、 SIGENTICS ジェネレーター等を一気通貫して提供し、お客様の価値を最大化してまいります。株式および事業譲渡の実行は、公的機関への届け出の受理の後、2018年11月1日を予定しています。シーメンスは、2018年11月以降もYADとの戦略的パートナーシップを継続します。

YADはシステムの適用及びYECの製品や技術と組み合わせたソリューションの提供を継続します。SKKはYADへのシステム対応委託などにより、両社が得意とする分野で専門性を活かすと同時に補完し合うことでシナジー効果を高め、事業拡大を目指します。

YSADは、1999年10月に産業用ドライブシステム事業領域における製品と技術の相互補完によりシェアを拡大することを目的として、シーメンスAGのオートメーション&ドライブ部門(その後SKKが株式譲受)とYECとの合弁会社として設立されました。

シーメンスAGについて
シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、170年にわたり、卓越したエンジニアリング、イノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業でありつづけています。電化、自動化、デジタル化の分野を中心に、世界中で事業を展開しています。シーメンスはエネルギー効率に優れた省資源技術を世界で最も多く提供している企業のひとつであり、効率低な発電および送電ソリューションの主要サプライヤー、そしてインフラストラクチャー・ソリューションならびに産業向け自動化ソリューション、ドライブ・ソリューションとソフトウェア・ソリューションのパイオニアです。さらにシーメンスは、コンピュータ断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像診断装置(MR)などの医用画像診断装置の大手サプライヤーでもあり、臨床検査および医療情報ITのリーダーでもあります。2017年9月末に終了した2017年度において、継続事業の売上高は830億ユーロ、純利益は62億ユーロでした。2017年9月末時点の全世界の社員数は37万7,000人です。詳しい情報は、www.siemens.comにてご覧いただけます。

日本におけるシーメンスグループ
シーメンスは、1887年に東京・築地に初めてのオフィスを開設して以来、130年にわたり日本のお客様から信頼を寄せられるパートナーとして尽力してまいりました。海外のシーメンス同様、都市化、人口動態、気候変動、グローバル化、そしてデジタル化といったメガトレンドに対して最適なソリューションをご提案しています。シーメンスは先進的な製品やサービス、ソリューションにより、お客様に競争優位性をご提供しつづけるとともに、昨今の環境問題に対応してまいります。2017年9月末に終了した2017年度において、日本のシーメンスの売上高は約1469億円、社員数はおよそ2,250人です。詳しい情報は www.siemens.com/jp/ja にてご覧いただけます。