ジュニパーネットワークス、ネットワークの自動化を促進する 新たなサービスを発表
エンジニアリングコミュニティの創設、先進的なトレーニングと教育サービスにより、ネットワーク運用の自動化に向けてエンジニアを支援
ジュニパーネットワークス(本社:カリフォルニア州サニーベール、NYSE: JNPR)は本日、ネットワーク自動化の導入を促進する新たなサービスを発表しました。これに伴い、ジュニパーネットワークスは自動化の導入を加速できるよう企業や担当者を支援する協働のコミュニティ「Juniper Engineering Network(EngNet)」を立ち上げ、参加者がツールやラボ、ライブラリ、革新的なアプリケーションを交換できる場を提供します。「Juniper EngNet」では、クラウド内で稼働する仮想デバイスへのアクセスや完全なドキュメントが整備されており、マニュアルでの運用を自動化する一揃いのツールが提供されます。さらに「Juniper EngNet」を補完するサービスとして、ジュニパーネットワークスは「NRE Labs」を創設し、今注目されている「Network Reliability Engineering, NRE(ネットワーク信頼性エンジニアリング)」に主眼をおいた、Webベースでオンデマンドの、自動化に関するカリキュラムを提供します。同時に、自動化の導入を検討しているお客様に向けて、その検証を支援するプロフェッショナルサービスも発表しました。
ネットワーク業界では、自動化に向けた取り組みをすでに20年近く続けていますが、いまだにコマンドラインインタフェース(CLI)でのマニュアル運用が大部分となっています。一方で、ガートナーの調査によると、現在全体の70%以上を占めているCLIでの運用は、2022年までに25%にまで減少すると見込まれています(注1)。70%のマニュアル運用を自動化に移行するには、業界全体でネットワーク自動化へのアプローチを再考する必要があります。自動化技術が主流になるには、単に新製品を開発するだけでは不十分で、テクノロジーと人材の両方から取り組むことが重要です。コンピューティング、ストレージ、アプリケーション、クラウド、マルチクラウドの進歩に合わせてネットワークを追従させるには、ネットワークエンジニアリング部門の教育とスキル向上が欠かせません。
本日発表した内容は、企業や製品ではなく、ネットワークを運用する担当者にフォーカスし、業界の進歩の中心に据えたものになります。「Juniper EngNet」、および関連するツールとサービスは担当者のスキルやキャリアの向上を支援し、お客様を第一に考えたツール、仮想リソース、協働のコミュニティを無償で提供いたします。今回の発表は、ハンズオンの訓練や新たな試みを通じて、ネットワーク運用、プロセス、ワークフローにわたる自動化の導入を容易にし、促進することを目的としています。これにより、運用部門における自動化のスキル、実行力、プロセス化を向上させることで、多くのエンジニアが自動化を実現できるよう支援します。
本ニュースのハイライト
「Juniper EngNet」は、自動化ツール、リソース、ソーシャルコミュニティを統合したウェブサイトで、APIドキュメント、「Juniper Lab」へのアクセス、仮想リソース、学習ポータル、ネットワーク自動化ツール「Automation Exchange」を備えています。また、ネットワークコミュニティ全体がCLIの知識の習得から、自動化かつ抽象化された自律型(セルフドライビング)のテクノロジーへ移行できるよう支援します。ジュニパーネットワークスのお客様やパートナーはネットワークコミュニティを通じ、「Automation Exchange」に貢献することができます。
「NRE Labs」では、エンジニアとネットワーク運用担当者は、トラブルシューティング、検証、設定といった実務上のワークフローを重視した、インタラクティブで短期間集中のネットワーク自動化レッスンを直感的なブラウザ操作を通じて学べます。サイト信頼性エンジニアリング(SRE)へ注目が高まるなかで設計された「NRE Labs」では、ネットワーク信頼性エンジニアが自動化を自由に実践し、学習した内容の習得度を測ることができます。これにより、レッスンで学んだオープンなツールを自社のネットワークで活用し、不安要素を減らしたうえでワークフローを自動化できるようになります。「NRE Labs」は、オープンソースプロジェクトとして設計されており、自動化技術の向上に関心のある人は無料で利用できます。
「Cloud Customer Certification Lab(CCL)」はジュニパーのクラウドで提供されるプラットフォームで、ネットワークシステム、トラフィックジェネレータ、ジュニパーネットワークスの「NITA: Network Integration and Testing Automation」(ネットワーク導入検証試験の自動化)をはじめとするネットワーク自動化ツールで構成された仮想ラボ環境を設計し、運用できます。「Cloud CCL」は、自社で物理ラボを持たないお客様や、自社ラボの機能を強化したいお客様に、自動化の検証やステージングに不可欠な環境を提供します。
ジュニパーネットワークスのサービスソリューションは、ネットワーク自動化機能を向上する様々なエンジニアリングサービス(教育サービス、プロフェッショナルサービス、アドバンストサービス)を提供します。例えば、ジュニパーネットワークスのTaaS(Testing-as-a-Service)は、「Cloud CCL」を活用してお客様のネットワークトポロジー、構成、トラフィックフロー、実環境を模擬し、変更を予定している箇所をすべて検証可能にするとともに、将来の要件をエミュレーションします。「Cloud CCL」では、アップグレードや変更を予定している特定の機能を検証できるため、本番環境のネットワークに対するリスクを軽減できます(海外のCCLラボにて提供)。ジュニパーネットワークスの自動化/DevOpsトレーニングコースは現在、入門、中級レベルのコースを開講しており、あわせてJNCIA、JNCISの認定資格試験を提供しています(日本国内でも提供中)。また、OpenLab Network Automation Throwdownプログラムの一環として、ジュニパーネットワークスは「NRE Labs」と「Cloud CCL」を直接ご利用いただけるネットワークエンジニア向けの新たなイベントを開催しています。
(注1)”Jump-Start Network Automation to Scale Digital Initiatives” June 22 2018 A Lerner, S Ganguli
ジュニパーネットワークスについて
ジュニパーネットワークスは、私たちのつながり方、働き方、生活に変革をもたらすクラウド時代において、製品、ソリューション、サービスにより、複雑なネットワークの簡素化を実現します。弊社は、顧客とパートナー企業に向けて、世界をつなぐ、自動化、拡張性を備えたセキュアなネットワークを提供するため、ネットワークをそれまでの制約から解放します。ジュニパーネットワークスに関する詳細な情報は、以下をご覧ください。 www.juniper.net/jp/、Twitter、Facebook、YouTube、J-Net(最新情報提供サイト)
Juniper NetworksおよびJuniper Networksロゴ、およびJunosは、米国およびその他の国における Juniper Networks, Inc.の登録商標です。その他、記載の各名称は、各所有者に所有権があります。