2019年3月4日

PTC、Microsoft HoloLens 2への対応により 複合現実(MR)技術の産業 分野での利用を加速

Vuforia 複合現実(MR)ソリューション、標準でMicrosoft HoloLens 2をサポートし、作業効率やトレーニングを改善

米PTC(本社:米国マサチューセッツ州、社長兼CEO:ジェームス・E・ヘプルマン、NASDAQ:PTC、以下PTC/日本法人:PTCジャパン株式会社、本社:東京都新宿区、代表取締役:桑原 宏昭)は、2019年2月24日、バルセロナで開催されたMobile World Congress 2019において、同社の拡張現実(AR)/ 複合現実(MR)ソリューションであるVuforiaがMicrosoft HoloLens 2を標準機能でサポートすることを発表しました。Vuforiaソリューションは、大がかりなプログラミングや高コストなカスタムデザインを必要とせず、Microsoft HoloLens 2が新たに提供するジェスチャー、強化された音声認識機能とトラッキングの機能を利用したAR/MRインタラクションを効率的かつ効果的に作成することが可能です。

今日の製造業は、広がる熟練工の不足、高い離職率、さらに複雑化する製品、激しい競争圧力に直面しています。日常の作業環境という現実の世界の中でAR/MRを活用し、作業者が最も必要としている時に必要な場所で情報を提供することにより、これらの課題を克服し、作業者の効率化を促進します。

Vuforia StudioでHoloLens 2向けに生み出された没入型の「ハンズフリー」体験により、作業者の力を拡張し、製造、サービス、トレーニングのプロセスを改善することで、新たなビジネスチャンスを開拓し、より多くの顧客ニーズを満たすことが可能になります。

PTC社長兼CEOのジム・へプルマン(Jim Heppelmann)は次のように述べています。
「産業分野のAR/MRに期待される主な価値の1つは、「ハンズフリー」で手順や指示を得ることによる作業効率の改善です。Vuforia Studioの効率的なAR/MR体験作成環境とHoloLens 2の操作性や快適性の向上は、製造業にはすばらしい組み合わせとなります。」

Howden社がVuforiaとHoloLens 2を利用した没入型顧客体験を作成
PTCとMicrosoftは、Colfaxのグループ会社であるHowden社とともに、Mobile World CongressにおいてAR/MRを活用した作業の効率化のデモンストレーションを実施しました。これは、Howden社がVuforia StudioとHoloLens 2を利用してサービスの体験を向上させるというものです。Howden社は、鉱山の換気、廃水の処理から暖房や冷房まで、日々の業務プロセスの改善に寄与する産業用製品のグローバルエンジニアリング企業です。

Howden社は、Vuforia Studioで既存の3Dモデルを利用して、大規模に展開できるMRによるサービス手順を作成しました。PTCのThingWorxインダストリアルIoTプラットフォームとMicrosoft Azureからの過去とリアルタイムのIoTデータを組み込み、顧客に対するHowden社製設備の所有体験を向上させています。

Howden Groupでデータドリブン アドバンテージ担当グローバルリーダーであるマリア・ウィルソン(Maria Wilson)博士は次のように述べています。
「Howdenの設備は通常極めて重要なプロセスで運用されており、顧客は設備の最適な維持管理を可能にするソリューションを求めています。Microsoft HoloLensが作り出すMRは真の没入型顧客体験を実現します。それにより、顧客は設備の稼働状況・能力への洞察を得ることができるのです。」

産業界におけるAR/MR活用の推進
今回の発表は、産業界におけるAR/MRの活用促進に向けて2017年にスタートしたPTCとMicrosoftのアライアンスのさらなる一歩を示すものです。Vuforia StudioとHoloLens 2により、コンテンツ作成者はThingWorxÒとAzureからの既存の3DデータやIoTデータを活用して、現実世界での連携、理解、生産性を向上させることができます。

Microsoft社AR/MRテクニカルフェローのアレックス・キップマン(Alex Kipman)氏は次のように述べています。
「VuforiaとMicrosoft HoloLens 2の統合により、PTCとのコラボレーションが継続され、製造業の顧客企業に変革をもたらすような体験を提供するための取り組みが推進されることになります。我々は、MRの産業利用を促進するための革新的な標準機能を有するソリューションを提供するコラボレーションを楽しみにしています。」

また、Vuforia Engineを使用することで、開発者もHoloLens 2の高度な機能を利用して、ユニークで魅力的かつインタラクティブなモバイル体験を提供し、人々とブランドや製品の距離を近づけることができます。

PTCはイノベーションを推進し、製造、サービス、トレーニングに関する課題に対応するための最善のソリューションを顧客に提供するという取り組みを続けています。その一環として、PTCのVuforiaソリューションは、最近発表されたMicrosoft Azure Spatial Anchor Serviceを利用し、より高度なコラボレーションをクロスプラットフォームで可能にするMR体験を実現する予定です。

*本内容は米PTCが2019年2月24日に発表した報道資料の翻訳です。

PTCについて(NASDAQ: PTC)
PTCは、スマートでコネクティッドな世界において、企業によるモノの設計、製造、運用、サービス改革の支援を行っています。1986年、PTCはデジタル3D設計に革命をもたらし、1998年には初めてインターネットベースの製品ライフサイクル管理(PLM)ソリューションの提供を開始。今日では、PTCのインダストリアル・イノベーション・プラットフォームと実証済みのソリューション群により、フィジカルとデジタル世界の融合によって生み出される新たな価値創造を支援しています。PTCのソリューションにより、製造業のみならず、パートナーや開発者のコミュニティは、モノのインターネット(IoT)や拡張現実(AR)の技術を活用し、未来のイノベーションを実現できます。

PTCジャパンについて
米PTCの日本法人(本社:東京都新宿区)。CAD、製品ライフサイクル管理 (PLM)、アプリケーション ライフサイクル管理 (ALM)、サプライチェーン管理 (SCM)、サービス ライフサイクル管理 (SLM) 、モノのインターネット (IoT) の各テクノロジー ソリューションにより、製造業における顧客企業を支援。拡張性と相互運用性に優れた製品設計ソフトウェア群の Creo、製品とサービスのライフサイクル全体にわたる製品コンテンツと業務プロセス一元管理のWindchill、ソフトウェア要件管理/変更・構成管理/テスト管理/実装管理のIntegrity、技術情報/サービスナレッジ管理/補修部品管理/保証・契約管理/フィールド サービス管理/サービス物流管理のServigistics、工学技術計算の設計と文書化を同時に行える Mathcad、IoTアプリケーション プラットフォームのThingWorx、拡張現実(AR)プラットフォームのVuforiaといった革新的なソフトウェア製品と、製品開発業務プロセス改革コンサルティング、製品教育サービス、テクニカルサポートを提供しています。 1992年3月設立。国内4事業拠点。Webサイト:www.ptc-jp.com

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※PTCの社名、ThingWorx、Vuforia、ロゴマークおよびすべてのPTC製品の名称は、PTC Inc.(米国および他国の子会社を含む)の商標または登録商標です。その他、記載している会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

以上