ローエンドモデル（S7-1200）からハイエンドモデル（S7-1500）までOPC UA対応コントローラーを提供
OPC UAの業界標準インターフェース（コンパニオン仕様）に対応

シーメンス株式会社（東京都品川区、代表取締役社長兼CEO：藤田研一、以下シーメンス）のSIMATIC S7-1200コントローラー（ファームウェアV4.4）がこの度OPC UA通信に対応しました。これによりシーメンスは、既にOPC UA対応コントローラーとして販売しているSIMATIC S7-1500シリーズと合わせて、低価格帯から高価格帯までのあらゆる装置のOPC UA通信をサポートします。S7-1200シリーズはOPC UAサーバー、S7-1500シリーズはOPC UAサーバーおよびクライアントに対応します。

シーメンスは、OPC UAで使用される業界ごとの標準のインターフェース（コンパニオン仕様）を、無償ソフトのOPC UA モデリングエディタ（SiOME）を使うことで、SIMATIC S7-1200、S7-1500シリーズで簡単に実装することができます。

OPC UAとは、OSやプラットフォームに依存せず、マルチベンダー間でデータ交換が可能な産業用通信規格です。OPC UAはIndustry 4.0の標準通信規格として指定され、食品包装機械・射出成型機・工作機械等、特定の業界で標準インターフェースとして定義された情報モデル（コンパニオン仕様）として採用されています。また、OPC UAは電子署名や暗号化通信に対応しており、IoT化が求められる中でセキュアな通信を実現しています。
従来、エンドユーザーは各装置の情報を取得するために、装置毎の通信仕様に対応する必要がありましたが、OPC UAに対応したコントローラーを実装することで、エンドユーザーはどの装置にも同じ通信仕様でアクセスできるようになり、装置の見える化をより簡単に実現することができるようになります。一方、装置メーカーはエンドユーザーごとに通信インターフェースをカスタマイズするのではなく、同じ通信仕様を提供することができるため、装置のインターフェースの標準化を進めることができるようになります。

S7-1200 / S7-1500コントローラーOPC UA通信
www.siemens.com/jp/opc-ua

OPC UA – Open Platform Communications Unified Architecture （英語）
www.siemens.com/opc-ua

■　シーメンスAGについて
シーメンスAG（本社：ベルリンおよびミュンヘン）は、170年にわたり、卓越したエンジニアリング、イノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業でありつづけています。発電および送電、ビルや分散型エネルギーシステム向けのインテリジェントなインフラストラクチャー、プロセス産業や製造業向けの自動化、デジタル化の分野を中心に、世界中で事業を展開しています。鉄道、道路交通のスマートなモビィティー・ソリューションの主要サプライヤーである、個別管理会社のシーメンスモビリティを通じ、旅客および貨物サービスの世界市場を形成しています。さらに上場会社であるSiemens Healthineers AGとシーメンス・ガメサ・リニューアブル・エナジーの株式の過半数を保有することで、医療技術やデジタル・ヘルスケア・サービス、環境に優しい陸上、洋上風力発電ソリューションの世界の大手サプライヤーでもあります。2019年9月末時点の全世界の社員数は38万5000人です。詳しい情報は、http://www.siemens.comにてご覧いただけます。

■　日本におけるシーメンスグループ
シーメンスは、1887年に東京・築地に初めてのオフィスを開設して以来、130年にわたり日本のお客様から信頼を寄せられるパートナーとして尽力してまいりました。海外のシーメンス同様、都市化、人口動態、気候変動、グローバル化、そしてデジタル化といったメガトレンドに対して最適なソリューションをご提案しています。シーメンスは先進的な製品やサービス、ソリューションにより、お客様に競争優位性をご提供しつづけるとともに、昨今の環境問題に対応してまいります。2019年9月末に終了した2019年度において、日本のシーメンスの売上高は約1670億円、社員数はおよそ2,360人です詳しい情報はhttp://www.siemens.com/jpにてご覧いただけます。