2020年6月25日

シーメンスとIBM、サービス・ライフサイクル管理ソリューションを提供

  • シーメンスのXceleratorポートフォリオとIBM Maximoの構成要素を組み合わせ、製品の性能、保守、オペレーションを継続的に改善
  • 製品設計部門、機器メーカー、オーナー / オペレーター間のデジタル・スレッドを確立し、機器のダウンタイムを減らして生産能力を向上

テキサス州プラノおよびニューヨーク州アーモンク発、2020年6月17日 – シーメンスとIBM(NYSE: IBM)は、長年にわたるパートナーシップを拡充し、現実世界の保守活動と製品性能を、設計の意思決定やフィールドでの修正にダイナミックに結び付けることで、製品のサービス・ライフサイクル管理(SLM)を最適化する、新ソリューションの提供開始を発表しました。この新しいソリューションは、シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアが提供するXcelerator製品ポートフォリオとIBM Maximo®の構成要素を活用することで、機器メーカーと当該機器のオーナー / オペレーター間に、エンド・ツー・エンドのデジタル・スレッド関係を構築します。

「企業は、IBMとシーメンスのソリューション機能の組み合わせにより、サービスのイノベーションと収益の創出に向けて、従来のサイロを解消するエンド・ツー・エンドのクローズドループ型デジタル・ツインを作成および管理できるようになります。製品の設計と開発の意思決定、正確な製品構成、およびサービス・オペレーション間のループを閉じることによってのみ、企業は『サービスとしての製品』という、収益性に優れた効果的なビジネス・モデルの実現を期待できるようになります。」と、業界リサーチ / コンサルティング企業であるCIMdataの社長兼CEO、ピーター・ビレロ(Peter Bilello)氏は述べています。

OEMや機器オーナー / オペレーターは、エンジニアリング、オペレーション、保守プロセス間のデータ共有が非効率的であるために、オペレーティング・ライフサイクル全体にわたる製品の性能と信頼性の改善に苦心する場合があります。シーメンスとIBMが提供するこの共同ソリューションは、OEMや機器オーナー / オペレーターが製品の設計、保守、修理方法に関する多くの側面を改善するために役立つ、単一の情報源を構築します。さらにこのソリューションによってOEMは、有益なアフターマーケット・サービスを顧客に提供できるようになります。

「今回の新しいコラボレーションでは、業界をリードする2つのソリューションを組み合わせ、独自のソリューションを構築しています。OEMやオーナー / オペレーターは、新しいソリューションを活用して、運用コストを削減し、機器のアップタイムを拡大できます。」と、IBMのAIアプリケーション・ビジネス担当ゼネラル・マネージャー、カリーム・ユースフ(Kareem Yusuf)博士は述べています。

資産管理と製品ライフサイクル管理(PLM)テクノロジーの統合により、オーナー/オペレーターは常に最新情報を入手できます。またこのソリューションによって、OEMはフィールドでの製品性能、保守、障害に関する重要なデータを獲得できるようになります。メーカーはIoTテクノロジーを活用し、設計や製造のアップデートにつながる、摩耗、動作条件、部品の故障といった傾向に関する知見を得られます。このデータは、メーカーが保守コストを削減し、リスクを軽減し、障害発生後に元の正常状態に回復する能力を向上するのに役立ちます。

「IBMのMaximoエンタープライズ・アセット・マネジメント・ソフトウェアは、Xceleratorポートフォリオの機能をさらに拡大する重要なテクノロジーをもたらします。企業はTeamcenterの卓越した製品構成管理機能を活用することで、ダウンタイムの最小化、品質の改善、インベントリー・コストの削減を実現しつつ、製品設計、製造、サービスを一体化させ、ソフトウェア投資を最大限に活用できます。」と、シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアのプレジデント兼CEO、トニー・へミルガン(Tony Hemmelgarn)は述べています。

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シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、エンジニアリング、製造、電子設計といった技術的なドメインが結合し、これからの「未来」に出会うための努力を続けるデジタル企業を支援しています。同社のXcelerator製品ポートフォリオは、あらゆる規模の企業がデジタル・ツインを作成/活用することで、イノベーションを推進するための新しい洞察力や機会、そして様々な段階における自動化を促進することを支援します。Siemens Digital Industries Softwareの製品およびサービスの詳細については、http://www.sw.siemens.com/ をご覧ください。

シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、170年以上もの間、卓越したエンジニアリングとイノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業であり続けています。発電および送電、ビルや分散型エネルギー・システム向けのインテリジェントなインフラストラクチャー、プロセス産業や製造業向けの自動化およびデジタル化の分野を中心に、世界中で事業を展開しています。鉄道および道路交通のスマートモビィティソリューションの主要サプライヤーである、個別管理会社のシーメンスモビリティを通じて、旅客および貨物サービスの世界市場を形成しています。さらに上場会社であるSiemens Healthineers AGとSiemens Gamesa Renewable Energyの株式の過半数を保有することで、医療技術やデジタルヘルスケアサービス、環境に優しい陸上/洋上風力発電ソリューションの世界的な大手サプライヤーとなっています。2019年9月30日を末日とする2019会計年度の売上高は868億ユーロ、純利益は56億ユーロでした。2019年9月末時点の全世界の社員数は約385,000人です。シーメンスに関する詳細www.siemens.comにてご覧いただけます。

この資料は2020年6月17日に米国テキサス州プラノより発表されたIBMとの共同プレスリリースを翻訳したものです。

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