2021年1月25日

ジュニパーネットワークス、Türk TelekomとOpen RANの開発・導入の促進に向け、共同イノベーションを開始

Open RAN、5G、クラウドネイティブネットワークへの移行を促すRANテクノロジー、専門知識、商用導入を含めたグローバルな独占ライセンス契約を締結

ジ ュニパーネットワークス株式会社(本社:カリフォルニア州サニーベール、NYSE: JNPR)は本日、トルコ初かつ最大の世界的な総合通信事業者であるTürk Telekom Group(以下、Türk Telekom)とパートナーシップを締結し、Open RAN(Open Radio Access Network)の5Gエコシステムをサポートするイノベーションを促進する画期的な新技術の開発を進めることを発表しました。

本パートナーシップの概要は以下のとおりです。
Türk Telekomのグループ企業Argelaの米国子会社であるNetsiaとグローバルな独占ライセンス契約を締結:この契約は、Netsiaの最先端のRadio Intelligent Controller(RIC)テクノロジーをジュニパーネットワークスに移転することを目的としており、関連するソースコードと特許のほか、RICと統合する製品とソリューションの開発・販売独占権を含みます。
Netsiaからジュニパーネットワークスへ技術専門家を恒久的に派遣:これにより、ジュニパーネットワークス製品ポートフォリオにRICが統合され、ジュニパーネットワークスのOpen RANおよび5Gの専門知識がさらに強化されます。
Türk Telekomの次世代Open RANと5Gの導入に、ジュニパーネットワークスの製品とソリューションを導入:RICテクノロジーとジュニパーネットワークスの幅広いポートフォリオを取り入れた最初の実証プロジェクトが2021年後半に予定されています。

応用研究を専門とするOpen RANと5Gの先駆的企業であるNetsiaは、特許取得済みおよび特許申請中の技術をすでに20以上有し、RIC分野を牽引するイノベーターとして広く知られています。Netsiaの4G、5GのRICは、5年近くの綿密な研究を経て、現在開発が進んだ段階にあり、世界中の大手サービスプロバイダとの実証試験を実施しています。

RICテクノロジーは、アクセス、エッジドメインにわたり分散化および仮想化された無線機能のインテリジェントなクラウドベースのコントロールを提供し、Open RANの運用を可能にします。またRICテクノロジーはエンドツーエンドのネットワークスライシングの重要な要素であり、多様な無線アクセスリソースの「チューニング」を可能にし、特定の導入用途において求められるサービスレベル契約(SLA)を確実に遂行できるようにします。さらにRICは、準リアルタイムおよび非リアルタイムの両方のユーザーとネットワークのデータを活用して、革新的なAIドリブンのアプリケーションやサービスを構築することにより、無線ドメインのイノベーションを実現します。このパートナーシップにより、Türk Telekomをはじめとするサービスプロバイダは、オープンかつインテリジェントな5G無線インフラストラクチャを導入し、最終的にOpen RANと5Gのエコシステムを強化できます。

ジュニパーネットワークスはまた、このパートナーシップによるイノベーションを既存のドメイン・オーケストレーション・ポートフォリオ(トランスポートドメインはNorthStar、データセンタードメインはContrail)と組み合わせることにより、無線、トランスポート、通信クラウドのドメインにおけるネットワークスライシングをさらに進めていきます。これにより、次世代のアクセス、IPトランスポート、コアネットワークにわたり、エンドツーエンドのネットワークスライシングとオーケストレーションを備えた、クラウドネイティブで拡張可能なプラットフォームを提供できるようになります。サービスプロバイダは、マルチテナント、マルチクラウド、マルチドメイン、全アクセス・インフラストラクチャをベースとするセキュアで信頼性の高いサービスを何千ものアプリケーションに提供できるようになり、収益化とイノベーションの新たな機会を開拓できます。

ジュニパーネットワークスとTürk Telekomは共に、オープンで俊敏なアーキテクチャ、特にOpen RANコミュニティにおけるvRANアーキテクチャの進化が重要だと考えています。また、ジュニパーネットワークスとNetsiaはO-RAN Allianceに加盟しています。今回のパートナーシップは、Open RANの理念に基づいて無線アクセスの民主化を推進し、オープンかつインテリジェントでセキュアなRANソリューションを市場に提供することを目的として締結されました。また、サプライヤーと顧客によるユニークなコラボレーション、また共同イノベーションの事例として、クラウド、5G、AI時代におけるサービスプロバイダや企業のコスト効率に優れたオープンなインフラストラクチャの導入をサポートしていきます。

参考資料(英語): 
本件に関するブログ:Democratizing Networks with Open RAN
本リリースはジュニパーネットワークス本社が2021年1月13日(現地時間)付けで発表したニュースリリース(英語)の抄訳版です。

ジュニパーネットワークスについて
ジュニパーネットワークスは、人々のつながり方、働き方、生活に変革をもたらす製品、ソリューション、サービスを通じて、マルチクラウド時代に伴うネットワークの複雑性に挑戦します。セキュアで自動化されたマルチクラウド環境への移行プロセスを簡素化することで、世界をつなぐAIドリブンネットワークを実現します。ジュニパーネットワークスに関する詳細な情報は、以下をご覧ください。http://www.juniper.net/jp/、Twitter、Facebook、YouTube、J-Net(最新情報提供サイト)

Juniper Networks、Juniper Networksロゴ、Juniper、Junos、その他こちらに記載されている商標は、米国およびその他の国における Juniper Networks, Inc.またはその関連会社の登録商標です。その他、記載の各名称は、各所有者に所有権があります。

Argelaについて
Argelaは、通信業界における現在と将来のハイテクニーズに応えるソリューションの開発を目的として2004年に設立され、2007年にTürk Telekomの傘下に入りました。シリコンバレーに拠点を置く子会社であるNetsiaと共に、次世代通信テクノロジー関連の研究開発とイノベーションに取り組んでいます。トルコの軍需産業団体との協力による戦略的プロジェクトを展開しており、5Gテクノロジーを中心に米国での知的財産と特許申請を通じてグローバルに価値を高めています。

Netsiaについて
Argelaの完全子会社として2008年に設立されたNetsiaは、最新のネットワークソリューションを専門として米国サニーベールで事業を展開している研究開発企業です。次世代ネットワーク向けソリューションを提供する主要企業としてエコシステムにおける多くの大企業と提携し、市場で重要な地位を確立してきました。マルチアクセス型のクラウド・コア・ネットワークにより、サプライヤーに依存しない固定およびモバイルの仮想ネットワーク向けソリューションを提供しています。

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