AMD（米国本社：米カルフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO：リサ・スー）は本日、世界最高の性能を発揮するサーバー・プロセッサー「AMD EPYC 7763」を含む（注2）、新しい「AMD EPYC™ 7003」シリーズを発表しました。この製品は、クロックあたりの命令実行数を19%向上させることで（注3）、あらゆるサーバーCPUの中で最高のパフォーマンスを実現し、HPC、クラウド、エンタープライズ企業のユーザーがより多くのこと業務を、より速く行えるようにサポートします。

最新のデータセンターを支える「AMD EPYC」プロセッサー
新しい「AMD EPYC 7003」シリーズ・プロセッサーは、プロセッサーあたり最大64の「Zen 3」コアを搭載し、コアあたりのキャッシュ・メモリーを引き上げるとともに、「EPYC 7002」シリーズ・プロセッサーの特長であるPCIe® 4接続とメモリー帯域幅（注4）に対応しています。また、「第3世代AMD EPYC」プロセッサーは、「AMD Infinity Guard」による最新のセキュリティー機能と、SEV-SNP（Secure Encrypted Virtualization-Secure Nested Paging）と呼ばれる新機能を搭載しています。SEV-SNPは、「EPYC」プロセッサーに搭載されている既存のSEV機能を拡張したもので、強力なメモリー整合性の保護機能を追加して隔離された実行環境を構築し、悪意のあるハイパーバイザー攻撃を防ぎます。「第3世代AMD EPYC」の新機能については、こちらをご覧ください。

これらの機能と性能は全て、HPC、クラウド、エンタープライズ企業における業務効率向上と、業績の改善に貢献するものです。
· HPCユーザー向け：HPCユーザーは、一定の期間で多くのシミュレーションを行い、大規模なデータセットや複雑なモデルを使用するため、最高のスループット・コンピューティング機能を必要としています。「AMD EPYC 7003」シリーズ・プロセッサーは、I/O（注5）とメモリー・スループットを改善させるだけでなく、「Zen 3」コアによりHPCワークロードのパフォーマンスが競合製品と比べて最大2倍に達するため、処理時間を短縮することができます（注6 ）。
· クラウド・プロバイダー向け：コンピュート密度とセキュリティー機能を必要とするクラウド・プロバイダーには、最高レベルのコア密度（注7）、高度なセキュリティー機能、競合他社と比較して最大2倍の整数演算パフォーマンスを提供します（注8）。
· エンタープライズ企業向け：リモートワーク環境をサポートするため、パフォーマンスとTime to Value（価値を実感するまでの時間）が重要となるエンタープライズ企業向けには、効率性を高める、価値と性能を提供します。「AMD EPYC 7003」シリーズ・プロセッサーは、トランザクション・データベース処理を最大19%向上（注9）、Hadoopビッグデータ分析のソートを最大60%改善させるほか、競合製品よりも61%優れた価格性能比を実現（注10）しています。加えて、柔軟なハイパーコンバージド・インフラストラクチャーに卓越したパフォーマンスを提供するなど、CIOがデータを実用的なインサイトに迅速に変換できるよう支援します。

「AMD EPYC 7003」シリーズ・プロセッサー、採用パートナー企業
2021年末までに、全世代の「EPYC」プロセッサーを使用した400以上のクラウド・インスタンスと、第3世代の「EPYC」プロセッサーを搭載した100の新しいサーバー・プラットフォームが登場する予定です。「AMD EPYC 7003」シリーズ・プロセッサーを基盤としたソリューションは、AWS、Cisco、Dell Technologies、Google Cloud、HPE、Lenovo、Microsoft Azure、Oracle Cloud Infrastructure、Supermicro、Tencent Cloudなどのパートナー企業から提供されています。

「AMD EPYC 7003」シリーズ・プロセッサーのスペック

AMDについて
AMDは、没入型プラットフォームやデータセンターに欠かせない要素である、ハイパフォーマンス・コンピューティング、グラフィックスと視覚化技術において50年以上にわたり革新をもたらしてきました。大手企業や科学研究機関が、人々の生活や仕事を向上させるためにAMDのテクノロジーを活用しており、世界中のAMD社員は可能性の限界を押し上げる優れた製品開発に注力しています。日本AMD株式会社は、AMDの日本法人です。