2021年4月22日

近畿大学病院、Nutanix Cloud Platformを採用し、病院情報システム環境の統合と運用管理業務の効率化を実現

パブリッククラウドへの移行を視野に、手術部支援システムや重症部門支援システム(ICU)など14システムをNutanix Cloud Platform上で統合

ニュータニックス・ジャパン合同会社 (本社:東京都千代田区、社長:町田栄作、以下Nutanix) は本日、学校法人近畿大学 近畿大学病院(以下、近畿大学病院)が、Nutanix Cloud Platformを採用して病院情報システム環境を統合し、運用の効率化を実現したことを発表しました。

近畿大学病院は、大阪府大阪狭山市にキャンパスを構える近畿大学医学部の附属病院です。病床数929床を有し、外来患者を1日当たり約2,300人受け入れる、大阪府南部で唯一の大学病院として長年にわたり地域の医療を支え続けています。2024年に予定されている医学部および近畿大学病院の移転に向けたシステム企画・設計に取り組む中で、散在する既存の病院の部門システムの整理・集約に関する課題を抱えていました。

移転を控え、不確定要素が多い状況で迅速かつ無駄なく環境の整理を行うため、拡張性の高いハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)が最適と判断しました。スモールスタートで一部の部門システムを集約し、ソフトウェアとハードウェアの分離調達を実現することで、可用性の向上と保守費用の削減を実現できると考え、Nutanix Cloud Platformの導入を決定しました。導入に際し、手術部支援システムや重症部門システム(ICU)を含む14のシステムをNutanix上で統合しました。

Nutanixの導入により、これまで個別にチェックが必要だった物理サーバの稼働状況を統合管理ツールNutanix Prism上で一元的に管理できるようになったため、管理効率が大幅に向上しました。また、これまでは環境の刷新に合わせて、物理サーバを調達してセットアップ作業を行う必要がありましたが、Nutanix導入後は短期間かつ自前でアプリケーション環境を構築できるようになりました。

当初予想した以上にNutanix Cloud Platform による統合の効果が得られているため、眼科部門システムや薬剤部門システムなど大規模システムの統合に向けて、Nutanix環境のさらなる拡張を予定しています。その他の周辺システムや、大学・病院の移転に伴い新たに構築するADシステムやDHCPシステム、認証システムなどの基盤機能についても、Nutanix上に統合していく計画です。

医学部・病院運営本部 ITグループ 情報システム課 技術課長補佐 布江田 隆允 氏は次のように述べています。「これまで運用してきた部門システムの多くはリソースを十分に使い切れず、コストパフォーマンスが悪かったのですが、Nutanixにより効率的に運用できるようになりました。中長期的には病院情報システムのパブリッククラウド移行も視野に入れており、あらかじめNutanixで仮想化しておくことで、将来のクラウド移行もスムーズに進むと考えています。」

今後は、スマートフォン等を用いた患者サービスや5Gなどを活用した遠隔診療モデル、AIを用いた臨床意思決定支援システム(CDS)、ビッグデータの教育や医療への活用など、医学生や医療従事者、患者の方々が広く恩恵を受けられる仕組みをITで実現していく考えです。

本事例の詳細は、以下リンクよりご覧いただけます。
www.nutanix.com/jp/viewer?type=pdf&path=/content/dam/nutanix/ja/resources/case-studies/cs-kindai-university-hospital-jp.pdf

(以上)

Nutanix Inc.について
Nutanixは、クラウドソフトウェアのグローバルリーダーであり、ハイパーコンバージドインフラストラクチャー・ソリューションのパイオニアです。Nutanixのソフトウェアは世界中の企業に採用されており、プライベートクラウド、マルチクラウドを対象に、単一のプラットフォームにて場所・規模を問わないアプリケーション管理を実現しています。詳細については、www.nutanix.com/jpをご覧ください。Twitterは@NutanixJapanをフォローしてください。

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