2021年6月11日

ジュニパーネットワークス、インテントベースネットワーキングを加速するApstraソフトウェアの最新バージョンを発表

「VMware NSX-T」と「Enterprise SONiC」を統合しIT、クラウド、通信事業者のデータセンター運用の自動化と信頼性をさらに向上

ジュニパーネットワークス(本社:カリフォルニア州サニーベール、NYSE: JNPR)は本日、今年1月に買収したインテントベースネットワーキングソリューションであるApstraの最新バージョン「Apstra 4.0」を発表しました。従来の複雑なデータセンターネットワークの導入と管理にかかっていた時間とコストをさらに効率化します。最新バージョンのソフトウェアでは、これまでのマルチベンダー対応であるジュニパーネットワークス、NVIDIA(NVIDIA Cumulus)、アリスタネットワークス、シスコシステムズのデータセンター向けスイッチに、「VMware NSX-T 3.0」と「Enterprise SONiC」を追加します。また、接続するシステムをよりシンプルかつ柔軟につなげられるように、新たなインテント機能と接続テンプレートを拡張します。さらに、進化し続けるデータセンターのニーズに応えるため、シームレスに拡張可能なビルディングブロックのソリューションとして、「ジュニパーネットワークス® QFXシリーズ」スイッチと「SRXシリーズ サービスゲートウェイ」に対応します。

Apstraのオープン拡張機能と接続テンプレート
「Apstra 4.0」(旧称AOS)は、接続されたシステムへのインテントを拡張し、インテントベースのネットワーキングをさらに進化させます。これにより、標準化した運用をベースにカスタマイズを加えることが可能になります。新しい接続テンプレートによって、オペレーターは再利用可能な検証済みの自社テンプレートを柔軟に作成できるようになります。接続テンプレートは、サーバーやワークロード、デバイスなど、ファブリック全体に正確な一括の追加を数分で行い、ネットワーク内のすべてが適切に機能していることをチェックして、運用を容易にします。また、Apstraの信頼できる真の単一のソースがネットワークの意図(インテント)された状態を常に把握し、期待とは異なる状態が発生したときにお客様に通知します。

新しいバージョンのApstraソフトウェアでは、「VMware NSX-T 3.0」と「Enterprise SONiC」が統合されます。NSX-Tとの統合により、仮想マシンの接続性を検証する機能が内蔵され、仮想/物理ネットワーク間の運用の保証と最適化を実現します。Apstraは、新たに追加されたNSX-Tの仮想ネットワークを追跡し、ファブリック接続が確実に設定されていることを確認するとともに、オペレーターがファブリック内の仮想マシンの位置を確認できるようにします。また、「Apstra 4.0」のリリースによって、ジュニパーネットワークスは「Enterprise SONiC」の管理をサポートする唯一のベンダーとなり、オープンネットワークを使用したクラウドレベルの大規模なデータセンターの構築における新たな選択肢をお客様に提供します。

これらの新たな統合は、テクノロジーパートナーで構成されるジュニパーネットワークスの既存のエコシステムを補完するものです。ジュニパーネットワークスのお客様は、Apstraをオープンなマルチベンダーシステムとして利用することで、ハードウェアや運用上の制約を排除し、データセンターの進化を加速させることができます。

ビルディングブロックソリューション
「Apstra 4.0」のリリースは、異なるベンダーを通じた運用に重点を置いています。また、企業がジュニパーネットワークスのソリューションを活用して容易にデータセンターの構築、最新化を進められるようにしています。ビルディングブロックの新たなターンキーソリューションでは、インテントベースネットワークの構築にジュニパーの「QFXシリーズ」スイッチを組み合わせたり、「SRXシリーズ サービスゲートウェイ」を追加することもできます。拡張性に優れ最適化されたアーキテクチャで、スイッチ4台の小規模な導入から、必要に応じてより大規模な導入を可能にします。これまで数日を要していた新しいデータセンターの導入も、ゼロタッチプロビジョニング(ZTP)と事前検証済みのブループリントを使用して数時間で完了できるようになります。これにより、どのような規模のネットワークであっても、広範にわたる設計プロジェクトや、長期間の導入プログラム、社内のデータセンターに関する幅広い専門知識を必要とせず、最新の自動化されたデータセンターを運用できます。

データセンターでの実績
ジュニパーネットワークスは、ガートナー社による「Magic Quadrant for Data Center and Cloud Networking(データセンターおよびクラウドネットワーキング分野のマジック・クアドラント)」において3年連続でリーダーに選ばれており、主要な顧客にはアストンマーティン、T-Systems、Zoomなどが含まれます。2021年第1四半期では、エンタープライズ分野の収益は第3四半期連続で成長し、受注は前年同期比で20%以上増加しました。さらに、クラウド対応データセンターの受注は、前年同期比で30%近く増加しています。

本リリースはジュニパーネットワークス本社が2021年5月25日(現地時間)付けで発表したニュースリリース(英語)の抄訳版です。

ジュニパーネットワークスについて
ジュニパーネットワークスは、人々のつながり方、働き方、生活に変革をもたらす製品、ソリューション、サービスを通じて、マルチクラウド時代に伴うネットワークの複雑性に挑戦します。セキュアで自動化されたマルチクラウド環境への移行プロセスを簡素化することで、世界をつなぐAIドリブンネットワークを実現します。ジュニパーネットワークスに関する詳細な情報は、以下をご覧ください。http://www.juniper.net/jp/、Twitter、Facebook、YouTube、J-Net(最新情報提供サイト)

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