2021年7月7日

シーメンス、PRO DESIGNからproFPGA製品ファミリーを買収し、業界をリードするIC検証ポートフォリオを拡大

  • proFPGAプロトタイピング・ソリューションの買収により、Veloceエンタープライズ・ハードウェア支援型検証ソリューションにワールドクラスのデスクトップ・プラットフォームを追加
  • proFPGAテクノロジーにより、ICとソフトウェアのプレシリコン検証を実環境で行う上で欠かせない豊富なソリューションを提供

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア(以下シーメンス)は、最近発表された集積回路(IC)の次世代ハードウェア支援型検証システムVeloce™に続き、FPGA(Field Programmable Gate Array)デスクトップ・プロトタイピング・テクノロジーであるproFPGA製品ファミリーの買収契約をドイツのPRO DESIGN Electronic GmbHとの間で締結しました。proFPGA製品ラインには、100社以上のお客様が重要なハードウェアとソフトウェアの検証タスクを「シフトレフト」し、市場投入までの時間を短縮した実績があります。

proFPGAテクノロジーは、PRO DESIGNとのOEM関係を通じてシーメンスのXcelerator™製品ポートフォリオの一部として、ワールドクラスの電子設計自動化(EDA)IC検証製品にすでに組み込まれています。proFPGAテクノロジーとチームを社内に置くことで、シーメンスは、ラボおよびデスクトップ環境向けの拡張可能で高性能なプロトタイピング・プラットフォームを、Veloceハードウェア支援型検証システムにより完全に統合し最適化することができます。

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアのIC検証担当シニア・バイスプレジデントであるラヴィ・サブラマニアン(Ravi Subramanian, Ph.D.)は次のように述べています。「弊社がproFPGAビジネスを買収した背景には、IPからサブシステム、SoCに至るまで、それぞれのユースケースに合わせた検証ソリューションを求める世界有数のプロセッサーおよびSoCメーカーのニーズに応えることができるようになったことがあります。デスクトップ・プロトタイピング向けのproFPGAが加わることで、Veloce Primoエンタープライズ・プロトタイピングおよびVeloce Strato+エミュレーション・ソリューションが完成します。弊社は、高速な検証サイクルの実現というお客様のニーズに、統一された単一のソフトウェア・プログラミング・モデルで全面的に対応できます。」

PRO DESIGNは独立した会社として、また、電子エンジニアリングおよび製造サービス(E²MS)のプロバイダーとして事業を継続し、コンサルティング、開発、レイアウト、プロトタイピング、量産サービスを提供します。同社の事業の重点は、各種エンド・マーケットを対象とした高性能コンピューティング・アプリケーション向けのFPGAベースのソリューションやPCIeボードをお客様に提供することに置かれています。

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアのproFPGAソリューション担当ディレクターであるガナー・スコール(Gunnar Scholl)は次のように述べています。「15か国、120社のお客様に1,900システム以上を提供するproFPGAテクノロジーは、データセンター、5G、人工知能、自動車、IoT(Internet of Things)などのアプリケーションでプロトタイピングの利用が拡大していることを追い風に、シーメンスがプロトタイピング市場で急速なシェア拡大を続けるための力強い立場を提供します。今回の買収により、PRO DESIGNは、E²MSビジネスのお客様への投資とサービスの継続に最大限に注力することができ、proFPGA製品ファミリーは、シーメンスのEDA市場におけるプレゼンスの拡大に合わせて成長できます。」

シーメンスによるPRO DESIGNのproFPGA製品ファミリーの買収は完了しています。買収条件は公表されていません。

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、エンジニアリング、製造、電子設計といった技術的分野を結合し、「将来」の目標を今実現するために努力を続けるデジタル・エンタープライズを支援しています。同社のXcelerator製品ポートフォリオは、あらゆる規模の企業がデジタル・ツインを作成および活用することで、イノベーションを推進するための新しい洞察力や機会、そしてさまざまな段階における自動化を促進する支援をします。シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアおよびXceleratorソフトウェア / サービス・ポートフォリオの詳細については、www.sw.siemens.comをご覧いただくか、LinkedIn、Twitter、Facebook、Instagramをフォローしてご確認ください。

シーメンスデジタルインダストリーズ(DI)はオートメーションとデジタル化における革新的なリーダーです。パートナーやお客様と緊密に協力して、プロセス業界とディスクリート(部品組み立て)産業のデジタル・変革を牽引します。DIはデジタルエンタープライズポートフォリオによって、あらゆる規模の企業がバリューチェーン全体にわたって統合とデジタル化を実現するための、包括的な製品、ソリューション、サービスを提供します。各業界固有のニーズに合わせて最適化された、DIのユニークなポートフォリオは、お客様の生産性と柔軟性の向上をサポートします。DIは常にポートフォリオに革新性を追加し続け、未来の先端技術の統合に努めています。DIのグローバル本社の所在地はドイツのニュルンベルクで、世界に約76,000名の従業員を擁しています。

シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、170年にわたり、卓越したエンジニアリング、イノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業でありつづけています。ビルや分散型エネルギーシステム向けのインテリジェントなインフラストラクチャー、プロセス産業や製造業向けの自動化、デジタル化の分野を中心に、世界中で事業を展開しています。シーメンスはデジタルと現実世界を結びつけることで、お客様と社会に貢献します。鉄道、道路交通のスマートなモビィティー・ソリューションの主要サプライヤーであるモビリティを通じ、シーメンスは旅客および貨物サービスの世界市場の形成をサポートします。さらに上場会社であるSiemens Healthineersの過半数の株式を保有することで、医療技術やデジタル・ヘルスケア・サービスの世界の大手サプライヤーでもあります。また、送電および発電の世界のリーダー企業であり2020年9月28日に株式上場したシーメンスエナジーの過半数未満の株式を保有しています。2019年9月30日に終了した2019年度において、シーメンスグループの売上高は585億ユーロ、純利益は56億ユーロでした。2019年9月30日時点の継続事業における全世界の社員数は29万5000人です。詳しい情報は、http://www.siemens.comにてご覧いただけます。

この資料は2021年6月8に米国テキサス州プラノより発表されたプレスリリースを翻訳したものです。

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