2017年3月7日

SmartSESAME® SecurePrint!が富士通のログ管理ソリューションと連携

~ 自治体の情報システム基盤を守る統合ログ管理プラットフォームを提供開始 ~

株式会社シーイーシー(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:田原 富士夫、以下 シーイーシー)はこのほど、自治体の情報システム強靭化に向けてマルチメーカー対応の認証印刷ソリューション「SmartSESAME® SecurePrint!(スマートセサミ セキュアプリント)」を、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中 達也、以下 富士通)の自治体向けログ管理ソリューション「MICJET(ミックジェット)セキュリティログWATCHER(※)」と連携し、2017年4月より自治体向けの統合ログ管理サービスとして提供開始いたします。今回の連携により、自治体で利用する情報システム基盤(個人番号利用事務系、LGWAN接続系、インターネット接続系)のログ情報を横断的に収集・分析できる統合管理プラットフォームとして、お客様のセキュリティ運用の自動化、省力化に貢献します。

今回、メーカー・機種を問わず複合機・プリンターの印刷情報・操作情報を認証技術で一元管理するシーイーシーの「SecurePrint!」と、富士通が提供する自治体向けログ管理ソリューション「MICJETセキュリティログWATCHER」を連携することで、業務システムと多種多様な端末にかかわる証跡情報(操作ログ)を収集し、個人情報へのアクセス状況を可視化します。統合ログ管理プラットフォーム上で「特定個人情報への必要以上の照会」「業務時間外のアクセス・紙媒体の出力」「管理外のプリンター端末や外部記録媒体の使用」など自治体のセキュリティポリシーに基づき、「いつ」「誰が」「何を」しているのかを正確に把握し、不適切な利用や情報漏えいリスクの早期発見に貢献します。両社は、昨年10月に発表した富士通の文書管理システム「IPKNOWLEDGE(アイピーナレッジ)」とシーイーシーのスキャンサービス「MultiScan!」の連携に続き、自治体の情報セキュリティ対策やコスト削減、業務効率化に役立つソリューションを展開していきます。

※ MICJETセキュリティログWATCHER:
住民情報ソリューション「MICJET」等の各業務パッケージに対応した、証跡情報(ジャーナルログ)を閲覧するためのログ閲覧ソリューションとして、平成16年より販売開始し、政令市・中核市をはじめとして全国約100団体を超えるお客様にご採用いただいております。個人情報保護法に基づく情報公開請求において、証跡の検索、参照に利用するほか、平成27年には、番号制度の施行に伴う証跡の分析、監査のためのオプション製品を提供開始しています。

自治体を取り巻く情報セキュリティ対策

近年、巧妙化・複雑化する標的型サイバー攻撃による情報漏えい事故が相次ぐなか、自治体ではマイナンバー(社会保障・税番号)制度の本格的なスタートを背景に、情報システム強靭性向上による多層防御のセキュリティ対策が進められています。一方で、個人番号利用事務・LGWAN・インターネット接続系ぞれぞれのセグメント間で稼動する業務システムや職員端末、出力機器を使い分けるため、「人事異動後の慣れないシステム操作」「マイナンバー関連で煩雑化する事務処理」といった自治体特有の要因により、業務効率の低下や管理の煩雑化も課題となっています。このため、適切な運用ルールの遵守とセキュリティ脆弱性リスクの抑止に向けて、庁内システムや端末操作のログを横断的に収集・分析するニーズが増えています。

サービス連携の背景

マイナンバー制度の運用開始に伴い、特定個人情報や重要情報を取り扱う自治体の現状として、「サイバー攻撃への対応能力の不足」が指摘されています(総務省:サイバーセキュリティ政策推進に関する提言)。このため、社内外からの不正アクセスやシステム障害など様々なインシデントが発生する中、原因特定にはログ情報が欠かせません。多様なセキュリティリスクに対応できる体制・システム運用の仕組みとして、富士通が持つ自治体向けの統合ログセキュリティとシーイーシーの印刷ログソリューションを連携しました。今後両社とミツイワ株式会社をはじめとしたビジネスパートナーと連携し、自治体向けの情報セキュリティ強靭性向上に貢献してまいります。

連携サービスの特長

自治体ごとに異なるシステム環境、セキュリティニーズに応じて、柔軟なログ管理サービスを提供します。

(1) セキュリティポリシーに応じた統合的なログ管理

業務システムや端末監視ソリューションの出力する操作ログと、SecurePrint!の出力するログを集約し、自治体業務におけるログの管理、分析を一元化します。

■ システムログ管理

住民情報や介護福祉などの業務システムの操作、印刷、ファイル操作、ハードコピーなどPCの操作ログを集約します。

■ プリントログ管理

どのPCから「誰が」「いつ」どのプリンターで、「何を」「何枚印刷したか」「誰が受け取ったか」のログを集約します。

(2) Webによる直感的な操作性

専用のクライアントアプリケーションの導入は不要。Webブラウザによる直感的な操作が可能です。業務システムの操作、端末のファイル操作、複合機上の印刷操作のログを横断的に検索し、一連の操作として時系列に確認することができます。

(3) セキュリティ面での特長

CSIRT/SOCにおけるログの分析を自動化し、担当者の負荷を軽減します。「時間外の印刷操作」、「印刷回数の異常値検出」、「証明書の出力状況と印刷状況の突合」など、ログの監査によるセキュリティリスクの検出を支援します。

エンドースメント

この度は、富士通の「MICJETセキュリティログWATCHER」とシーイーシーの「SecurePrint!」を連携させることにより、高度化する自治体のセキュリティ対策下において、多種多様な操作ログを自動で収集、管理することが可能となるソリューションが実現することを歓迎いたします。
マイナンバー(社会保障・税番号)制度の運用開始に伴い、自治体における情報セキュリティ強靭性向上の取り組みが進むなか、今回の連携により実現する自治体向けの統合ログ管理プラットフォームを通じて、自治体における多種多様な業務システム、端末にかかわる証跡情報の収集や特定個人情報、機密情報を守る強固なセキュリティ基盤の実現に貢献するものと大いに期待しています。

富士通株式会社
行政・文教システム事業本部 第一ソリューション統括部
第一ソリューション部 部長 中込 英人

SmartSESAMEについて

「SmartSESAME」は、“セキュリティ元年”と呼ばれた2000年初頭、相次ぐ企業や官公庁・自治体のホームページ改ざん事件、ウイルスや不正アクセスの外的脅威に加え、内部からの情報流出増加を受け、ICカードを活用したセキュリティソリューションとして提供を開始しました。2015年9月にマルチプリンタメーカー対応の認証印刷システム市場で3年連続導入シェア1位(71.4%(※))を獲得した「SecurePrint!(セキュアプリント)」をはじめ、不正なパソコン利用を防止する「PCログオン」、紙文書の電子化を統合管理する「MultiScan!(マルチスキャン)」など、シーイーシー独自の製品ラインアップを取り揃え、企業や官公庁・自治体のお客様が求めるセキュアなICT環境を守り続けています。2015年6月からは、コンビニエンスストアのプリントサービスとの連携サービスも提供開始しています。

製品詳細ページ:sesame.cec-ltd.co.jp

※出典:ミックITリポート2015年9月号(ミックITリポートはミック経済研究所のオンライン情報提供サービス)

この資料に関するお問い合わせ先

取扱事業部門・照会先

株式会社シーイーシー
【担当:プラットフォームインテグレーションビジネスグループ 事業統括部 辻(ツジ)】
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-5-5 JR恵比寿ビル
TEL:03-5789-2404
E-mail:marketing@cec-ltd.co.jp

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