ウィプロ、新たに「クラウド・カー」プラットフォームを発表、ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)の展開を強力にサポート
拡張性を備え、セキュアかつハードウェアに依存しないプラットフォームによってSDV向けの最適なクラウド環境を提供
バルセロナ(スペイン)|ニューヨーク(米国)|ベンガルール(インド) – 2022年3月2日:IT・コンサルティング・ビジネスプロセスサービスを提供するグローバル企業のウィプロ・リミテッド(NYSE:WIT、BSE:507685、NSE:WIPRO)は本日、「クラウド・カー」プラットフォームの立ち上げを移動通信関連イベントのMWCバルセロナにて発表しました。
このクラウド・カープラットフォームは、Wipro FullStride Cloud Servicesとエンジニアリング機能を、クラス最高のパートナーエコシステムおよびコンソーシアムと一体的に提供します。業界初となるこのクラウド・カープラットフォームは、エンドツーエンドなサイバーセキュリティシステムを備えた統合的なクラウド型ソフトウェアソリューションを自動車メーカーに提供し、低コストで迅速な技術革新を支援するとともに、ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)を長期にわたってデジタル化を更新することを可能にします。 詳しくは、MWCバルセロナで行われたEngineering the Cloud Car Ecosystem」(クラウド・カーエコシステムのエンジニアリング)のセッションを参照ください。
ウィプロ・リミテッドのエンジニアリング・R&Dサービス担当CTOであるトーマス・ミューラー(Thomas Mueller)は次のように述べています。「現在、ほとんどのSDVは、アップグレードが困難で時間のかかるプリセット機能が搭載されており、新しいテクノロジーが市場に出てくると、そうしたSDVは時代遅れになってしまいます。私たちの目標は、自動車メーカーが日々進化する車両を提供できるようにすることで、自動車メーカーとドライバー(所有者)の両方が、より良い投資利益を実現できるようにすることです」
ウィプロのクラウド・カープラットフォームは、これまで統合されていたソフトウェアとハードウェアを切り離し、自動車メーカーにかつてないデジタル規模のソフトウェアの検証やアップグレードの実施を可能にします。その結果、ドライバーは自身でスマートフォンのOSやアプリケーションの更新と同じようなイメージでクルマの機能や性能を一定範囲内でソフトウェアを通してカスタマイズ(変更・拡張)できるようになります。一方、自動車メーカーは、物理的なリコールに頼ることなく、ソフトウェアの不具合に無線通信アップデートで対応することができるようになります。こうした「常時接続」や「オンデマンド」対応機能は、強固なサイバーセキュリティと機能安全アーキテクチャを備えており、自動車の残存価値の向上に大きく貢献します。
ウィプロ・リミテッドCTOのミューラー(Mueller)は「2030年までに新車の大半が周囲の世界とリアルタイムでつながるようになるSDVになるでしょう。SDVはAIとマシンラーニングを活用して常にデータを収集するとともに価値ある情報を提供し、最終的には自律的に判断するようになるでしょう。SDVの真の可能性を引き出すには、SDVをクラウド対応にすることが必要です。私たちは、今日、世界中のすべての自動車メーカーがクラウド・カーのエコシステムを利用できるようにすることで、その未来の先取りを実現した形です」
ウィプロのクラウド・カーエコシステムには、以下の主要テクノロジーに注力する40社以上のパートナー企業が参加しています。
- コネクティビティ
- クラウドコンピューティング
- シリコン製造
- オープンソースソフトウェアソリューション
- ミドルウェア・メカトロニクス
- モビリティ
以上
ウィプロ・リミテッドについて
Wipro Limited (NYSE: WIT、BSE: 507685、NSE: WIPRO)は、IT・コンサルティング・ビジネスプロセスサービスを提供する先進的なグローバル企業です。コグニティブコンピューティングやハイパーオートメーション、ロボティクス、クラウド、アナリティクス、その他最新テクノロジーを用いて、お客様のデジタルの世界での成功をサポートします。包括的なビジネスポートフォリオと、持続可能性への精力的な取り組み、また企業の社会的貢献度の高さは、世界的に広く評価されており、22万人以上の従業員が世界各地でお客様を支えています。共に、新たなアイデアを見出し、点と点を結ぶことで、より良く素晴らしい未来を創造していきます。
※本資料は、2022年3月2日(米国時間)付けで、ウィプロ・リミテッドが発表したプレスリリースの抄訳版です。