2022年8月17日

ネットスコープ、Infiotを買収、完全統合型のシングルベンダーSASEプラットフォーム「Netskope Borderless WAN」を提供開始

-AIを活用したゼロトラストセキュリティと、IoTを含むあらゆるネットワークロケーションやデバイスへの接続の簡素化と最適化を実現-

セキュリティ・サービス・エッジ(SSE)とゼロトラストのリーダー企業であるNetskope, Inc. (以下、ネットスコープ、本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、CEO:Sanjay Beri)は本日、ゼロトラストセキュリティ、ネットワークとアプリケーションの最適化、AIを活用した運用を通じて、信頼性の高いセキュアなアクセスを実現するパイオニアであるInfiotを買収したことを発表しました。

Netskope Borderless WANにInfiotの画期的な技術を統合することで、ネットスコープのお客様は在宅勤務や外出先、支社、アドホックなPOSシステム、マルチクラウド環境といった幅広いハイブリッドワークのニーズに一貫したセキュリティポリシーとQoE(体感品質)ポリシーを適用できるようになります。これらすべての機能が1つのアーキテクチャ、1つのポリシーフレームワーク、1つのコンソールで提供されるため、お客様は運用の簡素化とネットワークパフォーマンス維持を両立しながら、SASEを実現できます。

SASEのメリット
企業や政府機関は、データがどこに移動してもそれらのデータを保護し、デジタルトランスフォーメーションの推進を支援し、テクノロジーを活用した業務効率と投資対効果を向上するため、急速にSASEの導入を進めています。ネットスコープは、SASEアーキテクチャを成功に導くために必要なセキュリティサービスであるSSEのリーダー企業として広く認められています。

Gartner(R)(ガートナー)社はSASEの成長を次のように予測しています。
・ 「2024年までに、SD-WANを導入する企業や組織の80%がSSE要件を組み込むようになり、その割合は2022年の25%弱から増加する」1 ・ 「2025年までに、企業の80%がウェブ、クラウドサービス、プライベートアプリケーションへのアクセスを1つのベンダーのSSEプラットフォームに一元化する戦略を採用するようになる」2

SASEが普及する一方、「SASE」として販売されているソリューションの多くには、分かりにくいベンダーメッセージが込められています。これらのソリューションの大半は、ネイティブで統合されていないことに加え、テクノロジー環境を簡素化する能力や、ネットワークやインフラを変革するために不可欠な機能も備えていません。そのため、セキュリティインシデントの発生、ネットワークダウンタイムの増加、投資対効果低下のリスクを高める要因になってしまいます。

SASEの潜在能力を最大限に引き出すBorderless WAN
SD-WAN市場のベテランによって2018年に設立されたInfiotは、ガートナー社の2021年の「Cool Vendors™ in Cloud Networking」3のレポートで評価されたわずか4社のうちの1社であり、The Futuriom Top 404に2回ラインクインしています。医療、小売、教育、エネルギー、製造、通信、その他の業界のお客様に導入されています。

Infiotのテクノロジーは、複数の物理アプライアンスおよび仮想アプライアンスのフォームファクターでクラウドベースのゼロタッチ導入・プロビジョニングモデルを活用しています。Infiotのソリューションには、組み込みルーティング、有線ネットワーキングと無線ネットワーキングの両方に対応するトランスポートに依存しないアプローチ、アプリケーション認識型のQoE実施とポリシーベースのトラフィックステアリングの組み合わせや、エッジでの導入に不可欠なその他の統合ネットワークセキュリティ機能が含まれています。これらすべての機能が1つのアーキテクチャ、1つのポリシーフレームワーク、1つのコンソールで提供されるため、お客様は少ない人数でも運用を大幅に簡素化できます。

新しいNetskope Borderless WANソリューションの基盤にInfiotのテクノロジーを導入することで、お客様は、Netskope SASE Gatewayを活用し、最新のクラウドファーストのネットワーキングを採用できます。これにより、サイト間やクラウドなど、あらゆる企業拠点間に安全かつ最適化された接続を実現できます。さらに、Netskope SASE Gatewayを利用することで、アプリケーションのパフォーマンスを向上させるエンドツーエンドの最適化、リアルタイムリンク監視と動的パス選択を通じたネットワーク回復力の向上、ネットワークにゼロトラスト原則を適用するためのアイデンティティベースおよびアプリケーションごとのアクセスポリシーの提供も可能です。

Netskope Borderless WANの主な特長は以下の通りです。

・ ワールドクラスのNetskope NewEdgeインフラストラクチャに支えられた業界最大手のNetskope Intelligent SSEサービスへの容易なアクセス
・ SASEアーキテクチャを近代化、簡素化し、実装する効果的な手段としてのオールインワンのインテリジェントなアクセス、ルーティング、ワイヤレスWAN、ネットワークセキュリティ、アプリケーション保証、エッジコンピュート
・ MPLSをオフロードし、より多くのトラフィックを直接ネットワークに送ることによってコストを削減し、バックホールを排除して固定/モバイル接続オプション(4G/5Gなど)を活用する能力
・ 保証型WAN接続の強化による「ラストマイル」からクラウドまたはレガシーデータセンターに至るエンドツーエンドのパフォーマンスの保証 • カスタムサードパーティアプリケーションの実行に伴う運用オーバーヘッドの簡素化

ネットスコープのCEO、サンジェイ・ベリは以下のように述べています。
「現在、IT業界、セキュリティ業界、ネットワーク業界のリーダー企業と世界的に著名なアナリスト企業の認識が一致しているのは、データやデバイスが爆発的に増加しているのと同時に、人々が接続し、通信し、コラボレーションする方法がきわめて多様化しているため、ネットワークとセキュリティ両方の変革が企業や政府機関にとって不可欠な急務になっていることです。この変革に向けて、ネットスコープは完全統合型のSASEプラットフォームでお客様を支援できるユニークな立場にあります。Borderless WANを発表し、成長し続けている当社のチームにInfiotを迎えられたことは当社にとって大きな喜びです」

InfiotのCEO、パラグ・タコア氏は次のようにコメントしています。
「あらゆるユーザー、デバイス、ロケーションに対応するために現在必要とされているのは、最適化されたセキュアな多対多接続とセキュリティ・サービス・エッジにシームレスに統合されたゼロトラストアプローチの組み合わせです。Netskope Intelligent SSEは業界をリードするSSEであることから、Infiotとネットスコープの組み合わせは、他のテクノロジーベンダーには不可能なレベルでSASEの潜在能力を最大限に引き出すでしょう」

CHRISTUS Healthの上級エンタープライズネットワークエンジニアであるリック・レイシー氏は次のようにコメントしています。
「患者ケアの体験を変革し続けるなかで、ネットスコープと提携できることは、私たちにとって喜びです。Netskope Borderless WANはアダプティブで精密なID認識アクセスを提供しますが、そのおかげで、当組織の医療従事者は使用感の低下を感じることなく、自宅にいながら医療ケアを提供できます。しかも、事業コストは大幅に低下しています。将来は、医療IoTの導入など、Netskopeには多くの用途が考えられます」

The Beacon Insurance CompanyのCIOであるロバート・ブープシン氏は次のようにコメントしています。
「Netskope Borderless WANは新しい発想です。これは、当社のユーザーが当社のドメインや重要なアプリケーションにアクセスする方法に関する新しい考え方です。当社では、7か国にまたがる従業員や支店のVPNをNetskope Borderless WANに置き換える予定です。私たちは、この最新のセキュアなクラウドファーストの実装によってパフォーマンスの高いネットワークアクセスを提供しながら、ゼロトラストモデルを導入しました」

IDCのセキュリティ・トラスト担当グループバイスプレジデント、フランク・ディクソン氏は次のようにコメントしています。
「これは素晴らしい戦略です。信頼性の高い自社のセキュリティプラットフォームとInfiotのテクノロジーのおかげでネットスコープが提供できるようになったのは、ネットワークの課題とセキュリティの課題の両方を同時に解決できる完全にセキュアな包括的なハイブリッドワークです。これは、セキュリティが自動的に確保されるセルフプロビジョニングネットワークです。単なる抽象的なフレームワークや優れた着想ではなく、これは企業向けのメリットやユースケースのセットです」

ネットスコープがBorderless WAN機能を提供するだけでなく、有力なSD-WANパートナーと統合することで、お客様は、ベンダーパートナーを選べる柔軟性と選択肢を維持しながら、混合環境でNetskope Intelligent SSEのメリットを享受できるようになります。

買収の金銭的条件は明らかにされていません。パラグ・タコアとInfiotの製品チームは、現在ネットスコープのBorderless WANグループを構成しており、Infiotの営業チームはネットスコープの営業組織に併合されました。

本日の買収のニュースについては、ネットスコープのブログをお読みください。Borderless WANとNetskope SASEプラットフォームの詳細については、Netskope.com をご覧ください。

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ネットスコープについて
グローバルなサイバーセキュリティのリーダー企業であるネットスコープは、クラウド、データ、ネットワークのセキュリティを再定義することによって、ゼロトラストの原則を適用してデータを保護できるように企業を支援しています。高速で使いやすいネットスコープのプラットフォームは、最適化されたアクセスとリアルタイムのセキュリティを、場所に関係なく、人、デバイス、データに提供します。ネットスコープは、お客様がリスクを軽減し、パフォーマンスを加速させ、あらゆるクラウド、ウェブ、プライベートアプリケーションのアクティビティに対する比類のない可視性を得られるように支援します。フォーチュン100社のうちの25社以上を含む数千社のお客様がネットスコープを利用し、進化しつつある脅威、新しいリスク、テクノロジーの移り変わり、組織やネットワークの変化、新しい規制要件への対処に取り組んでいます。ネットスコープがお客様のSASE体験への対応をどのように支援しているかについては、netskope.com/jpをご覧ください。

*1:Gartner, “How to Align SD-WAN Projects With SASE Initiatives,” Bjarne Munch, Lisa Pierce, Craig Lawson, 18 April 2022
*2:Gartner, “Gartner Predicts 2022: Consolidated Security Platforms Are the Future,” Charlie Winckless, Joerg Fritsch, Peter Firstbrook, Neil MacDonald, Brian Lowans, 1 December 2021
*3:Gartner “Cool Vendors in Cloud Networking,” Andrew Lerner, Arun Chandrasekaran, Jonathan Forest, Joe Skorupa, 16 April 2021
*4:Futuriom, The 2022 Futuriom 40, R. Scott Raynovich, January 31, 2022

本件は、8月2日米国カリフォルニア州サンタクララで発表されたリリースの抄訳です。

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