2022年10月21日

中部国際空港島における自動運転の実証実験に参加します

埼玉工業大学(本部:埼玉県深谷市、学長:内山俊一、URL www.sit.ac.jp/ )は、愛知県が実施する2022年度「自動運転社会実装モデル構築事業」に協力し、中部国際空港島および周辺地域で実施される自動運転の社会実装を見据えた実証実験に参加します。
 愛知県は全国に先駆けて2016年度から自動運転の実証実験を積み重ね、5G・遠隔監視・路車間協調等を活用した自動走行の技術を磨き上げ、自動運転によるビジネスモデルの構築を進めています。本年度は、社会実装に向けた取り組みを更に深化させ、交通事業者等が実運行で再現可能なビジネスモデルの構築を目指し、3地域で実証実験を行っています(6月23日発表済み)。

 本年度、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:丸岡 亨)を幹事会社とする共同体で当該事業を実施する体制に、そのメンバーであるアイサンテクノロジー(株)とともに本学も参加します。

使用車両の大型バス

使用車両3台のうち、市街地ルートを走行する大型バス車両に埼玉工業大学が開発した自動運転バス車両が利用されます。このバスの自動運転システムの調整・管理をアイサンテクノロジー(株)と共同で担当します。
試乗定員は13人です。
自動運転OS「Autoware*」及び事前に取得する高精度3Dマップを使用して走行します。

○実施日程
 2022年10月28日(金)、10月31日(月)から11月6日(日)まで計8日間です。
 ※天候等の条件により、内容が変更になる場合があります。

○実証実験の概要
 ※ルートの情報は、10月13日 愛知県の報道発表に準じます。

○一般の方の試乗について
(1)日程:10月31日(月)~11月6日(日)
  市街地ルートに関しては、11月3日(木)、11月5日(土)、11月6日(日)の3日間です。

(2)実施内容
大型バスは、市街地ルートであるイオンモール常滑と名鉄常滑駅間を往復するルートを定時運行します。
往路:約4.0km、復路:約3.5kmのコースを走行します。往路/復路ともに「ボートレース北」に一時停車します。事前予約は不要のため、直接乗り場までお越しください。
・走行ルート図(市街地ルート)

○実証実験の特徴
 実証実験の主な特徴の一つとして、自動運転車両の複数同時監視と 5GやAI映像解析技術等を活用した危険個所リスクの検出などが挙げられます。車載カメラには株式会社東海理化から提供される画像処理システムを活用することで、遠隔監視の複数の画像を統合し、車両周囲の死角が少なくなるような映像を伝送します。

○事業実施体制
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社を幹事会社とする共同体で事業実施されます。
(別紙の参考資料にて、参加予定企業等名と主な役割を紹介)

 今回の実証実験における新たな試みとして、株式会社東海理化(本社:愛知県丹羽郡大口町 代表取締役社長:二之夕 裕美)が持つ、自動運転の遠隔監視に必要不可欠なカメラや映像の統合技術を用いて、常滑市りんくう地区を走行します。実運用における再現可能なビジネスモデルの構築を目指します。

*:自動運転システム用オープンソースソフトウェア。The Autoware Foundationの登録商標。

<関連情報>
●愛知県 報道発表 2022年10月13日
中部国際空港島及びその周辺地域における自動運転実証実験を実施について
  www.pref.aichi.jp/press-release/jidounten-tokoname-2022.html

●愛知県知事記者会見 2022年6月23日
2022年度自動運転実証実験の実施について
~実運行において再現可能なビジネスモデルの構築を目指して~
  www.pref.aichi.jp/press-release/jidounten-jisshi-2022.html

●埼玉工業大学 自動運転関連情報
・自動運転特設サイト: saikocar.sit.ac.jp/

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