深谷市、自動運転バス試乗会を開催
小学生をはじめ多くの市民を乗せて、渋沢栄一記念館を起点に 13 kmの公道を自動運転
深谷市(市長:小島 進)は、運転手不足等の交通課題解決に向けて、市内公共交通への『地産地消』の自 動運転技術の導入を目指す中、渋沢栄一新一万円札発行記念として自動運転バス試乗会を以下の通り開催 します。
当市は、本年6月に埼玉工業大学を始めとした7事業者と「深谷自動運転実装コンソーシアム*1」を結 成し、国土交通省の「令和4年度 地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転実証調査事業)」に 埼玉県内で唯一採択され、自動運転レベル4の実現へ向け取組を進めております。
このたび、同コンソーシアム各者の協力により、埼玉工業大学が研究開発した大型の自動運転バス(全 長:9m)を使用し、深谷観光バス株式会社が運行を担当して、自動運転レベル2により、公道を法定速度 (60km/h 以下)で運行する実証実験運行を実施いたします。
本試乗会では、自動運転への理解促進のため、小学生以上の幅広い年齢層の方々を対象に参加者を募集し ます。試乗は無料で事前申し込みによる抽選制です。また、試乗会には地元八基小学校及び豊里中学校の児 童・生徒も参加し、八基小学校の6年生が試乗会初日の第1便に試乗する予定です。
<写真1:埼玉工業大学開発・所有の自動運転バス>
1 開催日時:令和6年1月12日(金)から1月19日(金)までの計7日間(14日(日)は運休)
- 一般募集枠 :1月13日(土)、18日(木)、19日(金)の3日間
- 関係者優先枠:1月12日(金)、15日(月)~17日(水)の4日間
2 運行ルート:渋沢栄一記念館を発着地点とした計:約13.6km 図3「自動運転バス試乗会運行ルート」*2 を参照
3 出発式:詳細は別紙参照(試乗会案内チラシ) <試乗会の案内チラシ>
・日時:令和6年1月12日(金) 午前9時00分より
・会場:渋沢栄一記念館
*1:『深谷自動運転実装コンソーシアム』について
次の8事業者が、『深谷自動運転実装コンソーシアム』の連携協定を令和5年6月27日に締結しました。
- 深谷市(市長:小島 進)
- 埼玉工業大学(本部:埼玉県深谷市、学長:内山 俊一)
- A-Drive 株式会社 (本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:岡部 定勝)
- アイサンテクノロジー株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:加藤 淳)
- 損害保険ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:白川 儀一)
- KDDI 株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 CEO:髙橋 誠)
- 株式会社ティアフォー(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:加藤 真平)
- 深谷観光バス株式会社 (本社:埼玉県深谷市、代表取締役:髙田 勇三)
*2:運行ルートについて
<試乗会コース地図>
4.自動運転バスについて
埼玉工業大学が開発して所有する、大型自動運転バス(日野レインボー、全長9m)を使用します。
自動運転システム Autoware((株)ティアフォー)を元に埼玉工業大学で開発
乗車定員 58名(着席23名) ※本試乗会では最大18名
装備品 LiDAR:5機、GNSS:2機、IMU:1機 カメラ:1機(信号認識・物体認識) 遠隔システムカメラ 車室外:10機 車室内:5機
走行方法 GNSS+3Dマップ方式
各種システム 高精度3次元地図(アイサンテクノロジー(株)) 遠隔監視システム((株)東海理化)
運行体制 バス運行(深谷観光バス(株)) オペレーター(A-Drive(株)、アイサンテクノロジー(株))
- Autoware…自動運転システム用のオープンソフトウェア。Autoware は The Autoware Foundation の商標です。
- LiDAR(ライダー)…対象物に光を照射し,その反射光を光センサーでとらえ物の位置や距離を測定します。
- GNSS…GPS を含む衛星測位システムで、地球上の任意の位置を正確に特定するために使用される位置情報サービスの総称
- IMU…機体の姿勢制御を行うためのセンサー
5 試乗一般募集について
試乗会は、事前に応募のうえ当選された方が対象となります。
〇対象者:市内外にお住いの小学生以上のかた(小学生は保護者のかたの同伴が必要)
〇応募受付期間:令和5年12月1日(金)から12月18日(月)(当日消印有効)で
〇応 募 方 法:ハガキまたは深谷市スマート申請(電子申請)
※全18枠(1枠あたり最大18人乗車可)の募集となります。
※表中の運行ダイヤは、渋沢栄一記念館の「出発時刻-到着時刻」となります。
※各便運行開始20分前より試乗者を対象に遠隔監視システムの説明会を行います。
6 地元小・中学校との連携事業
試乗会には、地元、深谷市立八基小学校及び豊里中学校の児童・生徒が参加します。八基小学校の6年 生は、出発式終了後、第 1 便のバス(9:50~10:20)に試乗します。
また、試乗にあたり、八基小学校・豊里中学校では事前に埼玉工業大学の自動運転技術開発センター長の 渡部大志教授による自動運転技術に関する特別授業が行われます。国内トップクラスの先進的な自動運転バ スを開発している研究・開発について、地元の児童・生徒が実体験も含めて学習することにより、将来の技術人 材の育成にもつなげるような取組を実施していきます。
7 自動運転バス遠隔監視システムの一般公開について
試乗会の開催に合わせて、渋沢栄一記念館にて株 式会社東海理化による自動運転バス遠隔監視システム の一般公開を実施します。
●遠隔監視…自動運転において走行している車両内外 の映像をモバイル回線を通して伝送し、遠隔地にお いて集中して監視を行います。自動運転車両におい て何かトラブルが発生した際や、乗客の方の安全な 運行について、遠隔地から映像を見ながらサポートを 実施します。