2024年2月29日

Nutanix、「エンタープライズ AI の現状」の調査結果を発表

回答者の90%がAIソリューションの導入を優先事項に

  • 回答者の42%がAIワークロード計画時の主な要因がセキュリティであると主張
  • 回答者の44%が既存のAIモデルの購入を選択し、5%はAIアプリケーション用に独自モデルの構築を計画
  • 回答者の56%がAIワークロードの推論をオンプレミスとプライベートクラウドで実行を希望

Nutanix Inc.(本社:米国カリフォルニア州、プレジデント兼CEO: Rajiv Ramaswami 以下、Nutanix)は本日、「Nutanix レポート:エンタープライズ AI の現状」のアジア太平洋・日本(以下APJ)地域版を発表しました。本レポートは、グローバルエンタープライズにおける人工知能(AI)の導入状況について実施し、今後12カ月以内の実装計画における人材確保、IT、クラウドの支出と予算にどのような影響を与えるかについて取り上げています。また本レポートでは、回答者の90%にとってAIが優先事項となることを示しており、ITインフラのモダナイズ(84%)やエッジ戦略の推進(81%)の目的で、多くの企業はAI活用への投資を計画しています。主な調査結果は、以下の通りです。

  • 企業はAIソリューションの導入を模索している一方、生成AIのスキル不足が課題:回答者の90%は、AIを自社の優先事項に挙げています。現在、企業が導入したAIソリューションの中で最も多いのは、バーチャルアシスタントやカスタマーサポートなどのチャットボット(50%)と生成AIソリューション(52%)です。しかし、AIソリューションの実装に関して、回答者からは生成AIとプロンプトエンジニアリングのスキル不足に加えて、自社のイニシアチブをサポートするためにはデータサイエンティストの増員やデータサイエンスのスキル強化の必要性も指摘しています。
  • エンタープライズAIの意思決定に関して、現在の最優先事項はコストではなくデータセキュリティとガバナンス:AIワークロードの実行に関する主な検討事項として、回答者はデータセキュリティ、データ品質、スケーラビリティ、開発までにかかる時間と回答しています。さらに、回答者の92%以上は、AI戦略において、セキュリティと信頼性を自社の重要な検討事項に挙げています。回答者は一貫して、データ品質とデータ保護を含むデータセキュリティとガバナンスが、AI技術とサービスを支える上で極めて重要だと指摘しています。またデータストレージ、セキュリティ、ガバナンス、保護などの必須機能に対し、新たなAI技術予算の割り当てが増加することで、関連するITインフラ市場には恩恵がもたらされる可能性があります。
  • AIアプリケーションの構築は、既存のAIモデルの購入または既存のオープンソースのAIモデルを活用する(86%)傾向が強く、独自モデルを構築する割合は低い(5%):独自モデルを構築する割合は、世界平均が10%に対し、APJ地域は5%と下回ります。こうした傾向には、AIモデルの自社開発に伴う多額のコストや、地域内の熟練したAI人材の不足に加えて、多様な目的に適応した事前トレーニング済みのAIモデルの豊富さなど、さまざまな要因が考えられます。
  • 回答者の56%はクラウド、データセンター、エッジ環境間のデータ移動を改善する予定と回答:またAPJの回答者の55%は、複数のパブリッククラウド間のデータ移動を改善する予定と回答しています。

Nutanixのアジア太平洋/日本担当セールス部門バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャであるAaron Whiteは、次のように述べています。「AIは単なる流行語ではなく、2023年以降のエンタープライズの進化とデータセンターのモダナイゼーションを推進する基本要素になっています。多くのエンタープライズが急速にAIを採用し、早期採用の短期的なメリットを享受していますが、AIの採用は長期的に考えることが重要です。Nutanixの調査レポートが示すように、AIの採用戦略は今後、エンタープライズの長期的な成功を支える重要な差別化要因になるでしょう。」

ニュータニックス・ジャパン合同会社 コーポレートバイスプレジデント兼代表執行役員社長 金古 毅は、次のように述べています。「AIソリューションの採用は、日本を含むアジア地域の企業にとって最優先事項であり、本調査によって長期的なAI戦略を検討する必要が明らかになりました。今後AIスキルや人材不足といった課題解決を進め、データセキュリティやガバナンスを確実に担保しながら、各企業は自社のビジネスに適したAI技術を導入する必要があります。」

*本レポート「エンタープライズ AI の現状」は、Nutanix が、グローバルエンタープライズにおける人工知能(AI)の導入状況について実施したグローバルな調査結果に基づいています。英国の調査会社 Vanson Bourne によって、2023 年 7 月から 9 月にかけて、世界中の IT および DevOps、プラットフォームエンジニアリング部門の意思決定者650 名を対象にグローバル調査が行われました。

「エンタープライズ AI の現状」のグローバル調査結果についての詳細は、こちらをご覧ください。

(以上)

Nutanix Inc.について
Nutanixは、クラウドソフトウェアのグローバルリーダーであり、クラウド間でアプリケーションやデータを運用するための単一プラットフォームを企業に提供しています。Nutanixの活用により、企業は複雑さの軽減と運用の簡素化を実現し、ビジネスの成果に集中することが可能になります。Nutanixはハイパーコンバージドインフラストラクチャーのパイオニアとしての実績をもとに、一貫したシンプルかつコスト効率の高いハイブリッド・マルチクラウド環境の構築を支援し、世界中の企業から高い信頼を獲得しています。詳細については、www.nutanix.com/jp をご覧ください。または@NutanixJapanより、フォローしてください。

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