2024年5月22日

Nutanix、あらゆる環境でKubernetesクラスターの管理と運用を簡素化し、イノベーションを加速

エンタープライズ対応クラウドネイティブスタックのNutanix Kubernetes® Platformにより、ハイブリッド・マルチクラウド環境でコンテナ化アプリケーションを実行

Nutanix Inc.(本社:米国カリフォルニア州、プレジデント兼CEO: Rajiv Ramaswami 以下、Nutanix)は本日、Kubernetesを使用したコンテナベースのモダンアプリケーションの管理を簡素化するNutanix Kubernetes® Platform(NKP)を発表しました。CNCF準拠の包括的なクラウドネイティブスタックにより、オンプレミス、ハイブリッド、マルチクラウドの環境でKubernetesクラスターをセキュアに管理するための一貫した運用モデルをプラットフォームエンジニアリングチームが得ることで、NKPを使用する顧客企業はより迅速にイノベーションを実現できます。これにより、最終的にあらゆる環境で実行可能な、クラウドネイティブなコンテナ化アプリケーションの導入を拡大できます。

Enterprise Strategy Groupのインフラストラクチャ担当アナリストであるSimon Robinson氏は次のように述べています。「企業は、アプリケーション開発を迅速化し、ハイブリッドクラウド間でのポータビリティーを簡素化するために、Kubernetesを標準化してきました。しかし、DevOpsのカルチャーが同じ組織内の異なるKubernetes環境の採用につながり、運用の複雑さ、オーバーヘッド、またサイロ化を招きました。Nutanix Kubernetes Platformは、運用コストを大幅に削減し、市場投入までの時間を短縮するのに役立つKubernetesクラスター群全体の一貫性を提供します。」

NKPは、新たなクラスのKubernetes Platformエンジニアリングチームをターゲットとしており、企業の回復力、Day2運用、大規模なモダンアプリケーションへのコンプライアンスをもたらします。一例として、オンプレミスでNutanix上のコンテナを実行するクラスターと、パブリッククラウドで実行されるクラスターを一つの管理画面で管理することが可能になり、簡素化と運用コストの削減ができます。また、一般的なパブリッククラウドKubernetesサービスや、接続環境とエアギャップ環境の両方など、非Nutanix環境で実行されるクラスターの管理にも対応します。この結果、顧客企業のアプリケーションにクラウドネイティブアーキテクチャを採用する際のハードルが解消され、より迅速にイノベーションを実現できます。

Nutanixのクラウドネイティブ担当ジェネラルマネージャーであるTobi Knaupは、次のように述べています。「オンプレミスとパブリッククラウドで導入されるKubernetesクラスターが急速に拡大する中、これを導入・保護・管理することは、企業がクラウドネイティブアプリケーションで直面する最大の課題の1つであり、NKPはこうしたプロセスを簡素化します。当社が目指しているのは、お客様がモダンアプリケーションと自社データをあらゆる環境で実行できるようサポートすることであり、今回のNKPや『Project Beacon』は、こうしたビジョンを直接後押しするものです。」

企業はNKPを使用することで、エンタープライズグレードのKubernetes環境を実行する際の運用の複雑性を管理できます。詳細は以下の通りです。

  • データドリブンなアプリ向けのKubernetesプラットフォーム:NKPはNutanixの業界をリードするデータサービスポートフォリオと連携することで、信頼性の高いスケールアウト型のブロック、オブジェクトストレージと、DBaaS(Databases-as-a-Service)を提供します。
  • 自動化によるKubernetes管理の簡素化:ベスト・オブ・ブリードの自動化機能とAIドリブンな運用の洞察を通じ、複雑性とヒューマンエラーを軽減し、一貫性と標準化を確立することで、NKPはKubernetesの導入、セキュリティ、監視、アップグレードの簡素化に強力な機能を発揮します。
  • ベンダーロックインを排除した包括的なプラットフォーム:NKPは純粋なアップストリームのCNCF準拠Kubernetes上に構築されており、顧客企業はオープンソースコミュニティのイノベーションを享受しつつ、フォークされたKubernetesバージョンや単一ベンダーのソリューションに関連する移植性、互換性、アップグレード、セキュリティの問題を解消できます。さらに、NKPはクラウドネイティブなエコシステムの構成要素であるため、顧客企業はCNCF互換のパートナーソリューションを容易に活用し、自社の特定のニーズに適したプラットフォームエンジニアリングのスタックを構築できます。
  • マルチクラスターのフリート管理:集中管理プレーン、単一の可観測性ポイントとして機能するユーザーフレンドリーなダッシュボード、オンプレミス、パブリッククラウド、エッジ、エアギャップの環境で実行されるクラスターのコントロールを通じ、NKPはKubernetesクラスターの容易な管理を実現します。フルスイートのプラットフォームサービスを通じ、EKSやAKSなどのパブリッククラウドKubernetesサービスを拡大するNKPによって、顧客企業は単一の標準化された方法でKubernetesフリート全体を管理できます。

NKPは3つの階層で提供されるため、クラウドネイティブの採用の成熟度に応じて顧客企業のニーズに対応できます。まず、NKP StarterはNutanix Cloud Infrastructureに含まれ、既存のNutanix Kubernetes Engineを実質置き換えることになり、純粋なアップストリームのKubernetesによるターンキークラスターを提供します。次にNKP Proは、クラウドネイティブプロジェクトのスイートを追加することで包括的なプラットフォームを実現しており、Nutanix Cloud Infrastructureに導入された組み込みのKubernetes向けNutanix Dataサービスなど、個別のクラスターをセキュアに実行・運用します。最後にNKP Ultimateは、パブリッククラウドのクラスターのインストール、実行、監視などのフリート管理機能を提供します。

NutanixはProject Beaconの一環として、最終的にはどの環境でも実行可能な、クラウドネイティブなコンテナ化アプリケーションの導入拡大の支援を目指しており、本ソリューションもこうした取り組みに基づくものです。企業はNKPを活用することで、Kubernetesアプリケーションとそのデータに加えて、パブリッククラウド、オンプレミス、エッジ、さらにはその他のハイパーバイザーにてネイティブで利用可能なモダンデータサービスを管理できるようになります。

NKPは、Nutanixが2023年に買収したD2iQ社による、既に大規模運用が実証済みのKubernetes Platformの成熟したKubernetes管理技術が基礎となっています。NKPの提供開始は2024年夏を予定しています。詳細については、こちらをご覧ください。

(以上)

Nutanix Inc.について
Nutanixは、クラウドソフトウェアのグローバルリーダーであり、クラウド間でアプリケーションやデータを運用するための単一プラットフォームを企業に提供しています。Nutanixの活用により、企業は複雑さの軽減と運用の簡素化を実現し、ビジネスの成果に集中することが可能になります。Nutanixはハイパーコンバージドインフラストラクチャーのパイオニアとしての実績をもとに、一貫したシンプルかつコスト効率の高いハイブリッドマルチクラウド環境の構築を支援し、世界中の企業から高い信頼を獲得しています。詳細については、 www.nutanix.com/jp をご覧ください。または@NutanixJapanより、フォローしてください。

*本リリースはスペイン・バルセロナで現地時間2024年5月21日に発表されたプレスリリースの抄訳版です。

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