2017年8月9日

野村総合研究所、先進のワークスタイルを支えるセキュアな基盤に Nutanixを採用

特定のベンダーに依存しないオープンプラットフォームを構築。
柔軟なリソースの拡張と運用工数の大幅削減を実現。

ニュータニックス・ジャパン合同会社 (本社: 東京都千代田区、社長: 町田 栄作、以下Nutanix) は本日、「Nutanix Enterprise Cloud Platform」が、株式会社野村総合研究所 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 此本 臣吾、以下NRI) のIT中期計画の柱のひとつである、新たなワークスタイルを見据えたセキュアな基盤システムに採用されたことを発表しました。

NRIは、未来社会創発のための長期経営ビジョン「Vision2022」を掲げており、そのビジョンのもと、ITを統括する情報システム部門において「IT中期計画2022」を策定。この計画の一環として「先進のワークスタイルを支えるセキュアな基盤システムの整備」が策定されました。NRIでは、既に数年前からデスクトップ仮想化 (VDI) 環境を導入し、セキュリティの強化および運用負担の軽減を推進してきました。今回は、こうした考え方をさらに推進し、デバイスを問わずどこからでも安全に作業できる全社的な展開を見据えた新しいVDI環境の構築を推進することになりました。

NRIでは、顧客にそのベネフィットを還元できる先進的な基盤構築に、NRI自らが取り組むことが重要と考えていました。そこで、NRIとして初めてCitrix XenDesktopとMicrosoft Windows 10によるVDI環境の構築に挑戦しました。「働き方改革のソリューションとしてSkype for Businessを導入していますが、VDI環境で推奨されているのがCitrixのHDXプラグインであり、最終的にCitrixを選択しました」とIT基盤イノベーション本部 スマートコミュニケーション事業一部 上級テクニカルエンジニア 陶山修司氏は語っています。オープンプラットフォームに積極的に取り組むNRIにとって、特定のハイパーバイザーに特化したVDI製品は避けたかったのです。

次にNRIは従来基盤の代替として、ハイパーコンバージドインフラストラクチャー (HCI) を慎重に評価しました。適切なHCIソリューションは初期投資を抑え、VDIを段階的に展開することで投資の無駄がなくなります。陶山氏は、NutanixのエンタープライズクラウドプラットフォームはVDIの基盤として理想的なHCIであると判断しました。「必要なリソースを必要な時に簡単にオンラインで拡張できるため、我々のニーズに合うと思いました。海外でもVDI環境での採用実績もあり、円滑に話が進みました」。NutanixとCitrixがテクノロジーアライアンスパートナーであることと、NutanixのVDI環境での実績を評価し、NRIは同社が目指すセキュアな基盤システムとして、Nutanixのエンタープライズクラウドプラットフォームを選択しました。

現在Nutanix Enterprise Cloud Platformを導入し、NRI本社のコーポレート部門を中心に、まず1,000ユーザーに対するVDI環境を整備しています。VDI環境は「標準VDI」と、ユーザーによるアプリケーション追加が可能な「個別VDI」の2種類が用意されており、金太郎飴型だった以前の課題を解決。また、経営層に対してiPadを活用したデスクトップ環境も提供しています。

導入効果
陶山氏は、3層構成と比べると、Nutanixのおかげで短期間に基盤を整備できたと高く評価しています。「構成とセットアップ、テスト工程において、従来と比較して、工数、期間ともに1/4h程度に短縮できました。そのおかげで、Microsoft Windows 10やCitrixの実装に注力できました。これはお客様への展開において大きなメリットになるはずです。性能面も十分満足しています」。

また、運用面については「管理ツールであるNutanix Prismだけで一元管理できるようになり、運用工数を大きく削減できました。安定稼働が続いており、インフラに関する運用はほぼないに等しい」と陶山氏は語っています。また、利用者やIT管理者の負担を大きく軽減でき、PC内のデータ保全という側面から集中管理することで手間なくバックアップできるようになっています。「利用者にパッチあてなどの作業負担を負わせることがなくなりました。セキュリティは我々の生命線であり、費用対効果の話よりも上位概念に位置づけられます。そのリスクが大きく軽減できたのは、VDIによって集中管理できるようになったおかげです」と情報システム部 部長 堀田真司氏は評価します。

今後の展望
今後、NRIは2020年までに全社規模での展開を計画しており、直近ではさらに1,000ユーザーの追加拡張を予定しています。また、現状はVMwareをハイパーバイザーとして利用していますが、コスト面も考慮したうえでNutanixのAHV (Acropolis Hypervisor) も検討したいと陶山氏。「仮想ライセンス費も含め、保守を考えると相当なコストインパクトがあります。知見を広げていきお客様に最適な環境が提供できるよう検証していきたいと考えています。Nutanixはプライベートクラウド構築のソリューションとして、重要な要素となるソリューションです」と語っています。

本事例の詳細は、以下リンクよりご覧いただけます。
go.nutanix.com/rs/031-GVQ-112/images/Nutanix_Case_Study_NRI.pdf

(以上)

Nutanix Inc.について
Nutanixは、ITインフラストラクチャーをその存在さえ意識させない「インビジブル」なものに変革することで、企業のIT部門が、ビジネスに直結したアプリケーションやサービスの提供に注力できるようにします。Nutanixのエンタープライズクラウドプラットフォームは、Webスケール技術とコンシューマーグレードなデザインによって、サーバー、仮想化機能、そしてストレージを、耐障害性能に優れ、高度なマシン・インテリジェンスを備えたソフトウェア定義のソリューションとして統合しています。広範なエンタープライズ・アプリケーションに向け、予測可能なパフォーマンス、クラウドのようなリソース活用や強固なセキュリティ機能、さらにシームレスなアプリケーションモビリティ機能を提供します。詳細については、www.nutanix.jp をご覧いただくか、Twitterをフォローしてください (@nutanix)。