2018年8月9日

埼玉工業大学が深谷市の公道による自動運転の実証実験の走行範囲と実験期間を変更します

平成30年9月1日(土)から、新たに拡大地域で走行開始 埼玉工業大学(本部:埼玉県深谷市、学長:内山俊一、略称:埼工大)は、深谷市の協力のもと平成29年12月1日から、大学周辺の公道で埼玉県内初となる自動車の自動運転に関する実証実験を行なってまいりました。お蔭様で、地域住民の皆様のご理解によりまして、自動運転の機能向上を実現することができました。本学では、さらなる自動運転技術の向上を目指した実験を強化するために、本年9月1日(土)より、実験車両の走行範囲を拡大することにいたしました。

そこで、地元・深谷市民の皆様へのご理解、ご協力をお願いいたします。

埼工大では、平成28年に創立40周年を迎え、その記念事業として、ものづくり研究センターを新築し、次世代自動車プロジェクトの開発を立ち上げました。その中に自動運転研究会を作り、自動運転に関する研究開発を進めてきました。

すでに、昨年10月より、内閣府のSIP*「自動走行システム」の大規模実証実験において、国内外の大手自動車メーカーと共に、私立大学として唯一の参加機関として、大規模な実証実験をスタートしています。また、本年6月末には自動運転実証実験に関する大学発ベンチャー(「株式会社ベンチャーフィールドオート」)を設立しました。

本実験は「自動走行システムに関する公道実証実験のためのガイドライン」(警察庁)に従って実施します。近隣の地域の方々のご理解を得られるように、交通安全への配慮を十分に対策して実施していきます。

 

〇目的

  1. まちづくりに貢献できる人材の育成
    現在、自動運転技術の研究開発がメーカーや大学などで活発に進められています。埼玉工業大学でも自動運転技術の研究開発を行っており、最先端の技術を学びながら、学生一人ひとりに「自分が変わる物語が始まる」きっかけをつかんでもらうことを目指しています。そして、活力あるまちづくりに貢献できる若者を一人でも多く育て、市の発展に貢献することを目的としています。
  2. 高齢化社会に向ける快適な自動運転技術の開発
    市内外の企業や研究機関との連携との連携を広げ、自動運転車をはじめとした新たな移動サービスを、市民の方々にどのように提供していけばよりよいまちづくりができるか検討し、深谷市のまちづくりに役立つ自動運転関連産業の育成を図ることを目的としています。さらに本学が自動運転の開発に取り組む技術課題として、本地域の自然環境に対応があり悪天候下においても、安全性の高い運転の支援する機能の実現も目指しています。

〇実験車両
現在の実験車両は、トヨタプリウスの改造車です。エンジン始動・停止、シフトの切替、操舵、制動、駆動、その他周辺機器を、コンピュータを介して操作することができます。実証実験では、車体の内部や上部に、実験内容に応じた様々な装置を法律の範囲内で取り付けて自動運転を行います。

〇実験期間
平成30年9月1日(土)〜平成32年3月31日(火) 実験終了予定日も平成31年3月31日(日)から平成32年3月31日(火)に延長します。この間に不定期に実験を実施します。

〇実験場所
埼玉工業大学周辺の道路で行っています。平成30年9月1日(土)からは、公道実験を行う範囲を拡大します(図1参照)。なお、センサのデータ計測や整備などのために、自動運転車を手動で行う走行を地図の範囲外で行う場合があります。また、実証実験の進捗状況によって、再度告知を行った上で走行範囲を変更する場合があります。

(図1)

 

〇安全性について
本実証実験は、警察庁が定めた「自動走行システムに関する公道実証実験のためのガイドライン」に従って実施します。そのため、自動運転中の運転席には、車両の免許を持ち、自動運転システムを十分に理解した運転手が、ハンドルに手を添えながら搭乗します。また、車両は運転手の運転操作を最優先に設計されているので、一般的な車両と同様な安全性が確保されていますが、お近くをご通行の際には一層の交通安全にご配慮いただけると幸いです。

*SIP: Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program

<参考情報>
〇戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)とは: www.sip-adus.go.jp/

〇「自動走行システム」の大規模実証実験の実施について(2017年10月3日発表) www8.cao.go.jp/cstp/stmain/20171003daikibojishou.pdf

〇埼玉工業大学、自動運転技術の大学発ベンチャー設立(2018年7月9日発表) www.sit.ac.jp/media-s/2018/press/180709_01.pdf

●本実証実験に関するお問い合わせ 埼玉工業大学教育研究協力課担当:嶋田 TEL 048-585-6895(直通) FAX 048-585-6896 E-mail: kyouiku@sit.ac.jp

以上

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