2020年3月26日

アリババ、日本語含む多言語対応「国際医療専門家コミュニケーション・プラットフォーム」を通じ、世界中の医療従事者におけるノウハウ共有をサポート

アリババの「国際医療専門家コミュニケーション・プラットフォーム」は現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する情報や専門知識を共有するために、104の国と地域から440以上の医療機関から参加申請を受けています。

アリババの「グローバル・メディエクスチェンジ・フォー・ファイティングCOVID-19(Global MediXchange for Fighting COVID-19)、以下『GMCCプログラム』」の中心的な存在となる本プラットフォームは、馬雲公益基金会(ジャック・マー公益基金会)とアリババ公益基金会が共同で設立したものです。本プラットフォームは、世界中の医療専門家が新型コロナウイルス感染症に関する知見や情報を共有し合いながら、円滑なコミュニケーションが図れるよう設計しています。現在までのところ、米国、トルコ、英国、パキスタン、スペイン、ドイツの医療機関を中心に数多くの申請を受けています。

医療スタッフが本プラットフォームに参加するには、ウェブにて申請して承認を受ける必要があります。承認されると、他の参加者と個別のやり取りが可能となり、またグループディスカッションやセッションにも自由に参加することができます。

ジャック・マーは個人のソーシャルアカウントに投稿し、プラットフォームに参加してくれた中国の病院の医療関係者に感謝の意を表しています。「知識は力なり!新型コロナ感染症の臨床経験を共有するため世界中の医師と看護師向けのオンラインプラットフォームを立ち上げました。当社は世界中すべての病院がこのオープンプラットフォームhttps://covid-19.alibabacloud.comに参加し中国の医療機関と繋がることを歓迎します。一つの世界、一つの戦い!」

アリババグループのDingTalkメッセージングおよびコミュニケーション機能を活用した、このデジタル・プラットフォームは、無料の音声およびビデオ会議機能に加えて、より高度なコミュニケーションに有効なライブ配信機能を提供します。また、さまざまな国の医療従事者は、ほかの医師と1対1でコミュニケーションを取ったり、リアルタイムのAI翻訳を活用することで、言葉の壁を乗り越え、グループ・セッションに参加し、複数の参加者と交流することができます。例えば、浙江大学医学院(FAHZU)第一附属病院では、このプラットフォームを利用して、44の国と地域の92の医療機関と情報を共有しています。

また、本プラットフォームの再生機能により、情報の拡散や公式サイトへの投稿が可能となり、時差の関係や他業務でライブ配信を観ることができなかった方もいつでも閲覧することが可能になっています。

これまでに「国際医療専門家交流プラットフォーム」には、武漢大学中南病院(武漢雷神山医院)、浙江大学医学院第一附属病院など、中国の医療機関が多数参加しています。

本プラットフォームは、言葉の壁を克服するために、11言語(中国語、英語、日本語、スペイン語、フランス語、ロシア語、タイ語、トルコ語、ベトナム語、アラビア語、インドネシア語)をサポートするビデオ会議やAI翻訳を介して、バーチャル・コミュニティの構築を目指しています。

GMCCプログラムの一環として、浙江大学医学院第一付属病院が臨床経験に基づいて作成した「新型コロナウイルス感染症対策ハンドブック」 を無料で提供しており、新型コロナウイルスの感染に関し、世界中の医療従事者の方々により実践的なノウハウと参考資料を提供し続ける方針です。本ハンドブックは、COVID-19に対処する中国の専門家による包括的なガイドラインであり、最前の対策を網羅しています。現在、7つの言語 (日本語、中国語、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、トルコ語) にて利用可能で、今後さらにほかの言語でも提供される予定です。

なお、「国際医療専門家交流プラットフォーム」を支えるDingTalkは、新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大する中、在宅学習を促進するソリューションのひとつとして、ユネスコ(UNESCO、国際連合教育科学文化機関)より推薦されています。

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