2017年1月24日

アナログ・デバイセズ、A2Bトランシーバ・シリーズを拡充し、バス帯域幅を大幅に向上

アナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は本日、オーディオやコントロール・データをクロックや電源とともに、シングル・アンシールド・ツイストペア(UTP)ケーブル上で配信する、車載オーディオ・バス(A2B®)トランシーバの新製品AD242x A2Bシリーズを発表しました。本シリーズは、スレーブ間通信を柔軟に制御する機能を搭載し、低いデータ・サンプリング・レートにも対応しています。いずれの機能もバス帯域幅が大幅に改善されるため、車載通信やアクティブ・ノイズ・キャンセレーションのような新しいアプリケーションを視野に入れた重要な差別化要因となります。各製品とも既存の製品シリーズと完全なピン互換性があり、アップグレードを簡略化して開発期間を短縮します。

最適なアプリケーション

  • オートモーティブ用オーディオ通信リンク
  • アクティブ・ノイズ・キャンセレーション
  • ハンズフリー、車載通信用のマイクロフォン・アレイ

主な特長

  • 優れたデジタルオーディオ品質を提供
  • 双方向データ通信 @50Mbps
  • コスト効率の良いUTPケーブルを使用
  • 低ディタミニスティック・レイテンシ(50 µs)
  • システム診断機能を搭載

AD242xデバイスは、システムレベルの性能と使いやすさを向上する各種新機能を備えています。全製品が次世代のマイクロフォン接続アプリケーションに不可欠な、強化されたパルス密度変調(PDM)ブロックを搭載し、また、拡張GPIO、I2C、およびクロッキング機能が、システムレベルでの柔軟性を一層向上させています。さらに、A2B技術の適応範囲を最高級システムにまで拡大し、最大11ノードのデイジーチェーン構成に対応し、ノード間の最大距離も15mまで延長しています。

AD2421、AD2422、AD2425トランシーバは、関連するオートモーティブ用EMC、EMI、ESD要件とともに、AEC-Q100規格全てに完全準拠し、拡張自動車用温度範囲(-40℃から+105℃)で動作します。

サポート、価格、提供時期
下記表中の価格は米国での参考価格です。

新しいAD242xシリーズは現在、32ピンLFCSPパッケージで提供されます。さらに、マスターおよびスレーブ評価用ボードと、ローカルおよびファントム電源の評価用ボードが利用可能です。
価格等の詳細は、アナログ・デバイセズ担当者までお問い合わせください。

製品 機能 既存製品からの
機能アップグレード
AD2421 スレーブのみ – エンド・ポイント AD2401
AD2422 スレーブのみ – ミッド・ポイント AD2402
AD2425 マスター/スレーブ対応、
I2S/TDMインターフェース付き
AD2410

【関連資料】

アナログ・デバイセズについて
アナログ・デバイセズは、半導体製品とソリューションを提供しています。1965年に設立され、世界をリードする信号処理技術で「アナログとデジタル」「夢と現実」との懸け橋を担ってきました。
「想像を超える可能性を」という新たなスローガンを掲げ、イノベーションを加速し、ブレークスルーを生むソリューションをお客様と共に切り拓いていきます。www.analog.com/jp

* 本リリースは2017年1月23日(現地時間)、米国で発表したプレスリリースを翻訳したものです。