2022年7月6日

ジュニパーネットワークス、Cloud Metroソリューションの強化を発表

AIとクラウドに対応した業界初の自動化メトロネットワークソリューションにより、高い電力効率、TCOの大幅な削減、優れたパフォーマンスを実現

ジュニパーネットワークス(本社:カリフォルニア州サニーベール、NYSE: JNPR)は本日、Cloud Metroのビジョンと戦略の強化を発表しました。Cloud Metroは、メトロトランスフォーメーションと持続的な事業成長のために最適化された、サービスプロバイダ向けの新たなソリューションです。従来のメトロネットワークはデバイス中心であり、広範なデジタルトランスフォーメーションや5Gサービスがもたらす規模、俊敏性、エクスペリエンスに対応しきれていません。

今回の発表により、ジュニパーネットワークスはAIを活用したクラウド対応の自動化機能を搭載し、次世代のクラウドメトロインフラの構築に特化した高性能ネットワークシステムを提供することにより、お客様の持続的なビジネスの成長を支援します。また本システムは、天然資源の消費量を大幅に削減することで地球環境の維持と、過度な負担がかかる運用チームを支援するツールおよび作業方法の簡素化、サービス保証とセキュリティ機能によるサービス体験の最適化を実現します。

新しいCloud Metroシステムは、業界トップクラスのエネルギー効率に優れた適応性の高い電源設計を特長としており、使用していない機能やパケット転送エンジン(PFE)の電源を自動的にオフにします。また、取り外し可能なモジュール式電源シェルフ設計により、同じシャーシの中で最大48倍の帯域幅の拡張に対応し電力を削減、システムの耐用年数を向上させます。80PLUSプログラムにおいてCLEAResult®によるTitaniumグレード認証を取得した、唯一かつ初のメトロネットワーキングデバイス向け電源モジュールです。

ジュニパーネットワークスのCloud Metroポートフォリオは、将来を見据えた拡張性、容量、パフォーマンス、機能を備えており、従来の3~5年の「リップ&リプレース型」(システムの総入れ替え型)ネットワークのライフサイクルを7~12年のライフサイクルに置き換えることができます。また、従量課金制と多彩なインターフェースオプションにより、需要に応じた投資を可能にします。

ジュニパーネットワークスは、AIとクラウド対応の自動化により、日々のワークフローの簡素化、迅速なサービスの導入(端末導入にかかる時間を数時間から数分に短縮)、トラブルチケットの削減、サービス利用時間の短縮を実現します。これにより、生産性が大幅に向上し、ネットワークエンジニアやオペレーターの作業効率が向上するだけでなく、従業員の満足度向上と離職率低下にもつながります。

この新しいソリューションは、最新世代のシリコン、優れたシステム設計、AIに対応したDevice OaaS(デバイス オンボーディング アズ ア サービス)を活用することによって、総所有コスト(TCO)を最大71%削減します。ゼロトラストセキュリティがオプションではなく標準搭載されており、積極的なサービステスト、モニタリング、および復旧を提供するために、アクティブなサービス保証が組み込まれています。

新たなソリューションの概要は以下の通りです。

  • Juniper Paragon™ AaaS(オートメーション アズ ア サービス)¹は、メトロネットワークに向けた業界唯一のAIを活用した、クラウド対応の自動化ポートフォリオで、これまで数カ月かかっていたサービス提供開始までの時間を数分単位に縮め、平均認知時間(MTTK)および平均復旧時間(MTTR)を短縮します。
  • Juniper AI-Enabled Device OaaS(オンボーディング アズ ア サービス)は、Juniper Paragon AaaSを活用した初のユースケースで、デバイスのオンボーディング時間を大幅に短縮します。
  • Juniper Networks™ ACX7000²は、独自の設計と最適化された電力技術を活用した持続可能な高性能システムです。競合製品と比較して電力消費量を最大77%削減し、スペース効率が最大64%向上しているほか、システムの耐用年数は4~7年長くなりました。また、本製品は業界最速のルーターラインカード、スロット当たり業界最大の400GEの密度とファブリック容量、54x400GEポートで最大21.6 Tbps、800G以上に対応しています。
  • Juniper Paragon Active Assurance³テストエージェントは、JUNOS® OS Evolvedに内蔵されており、ACX7000の全モデルで利用可能です。これにより、クラウドメトロネットワークを分散型センサーとして使用できるため、ユーザーエクスペリエンスが向上し、追加の独立型プローブハードウェアを導入する必要がなくなります。さらに、5G UE/gNBをエミュレートする新たな機能によって、制御プレーンとユーザープレーンの両方でトラフィックをシミュレーションして、各5Gネットワークスライスが期待されるSLAに確実に対応できるようになりました。
  • ゼロトラストセキュリティ⁴の原則、ならびにジュニパーネットワークスのConnected Securityポートフォリオにおける脅威の検知、分析、防止機能がJuniper Cloud Metroソリューション全体に適用されます。独自の暗号化デジタルIDが、Trusted Platform Module(TPM 2.0)によってCloud Metro IPサービスファブリック全体に導入されているため、デバイス認証とRFC準拠のセキュリティゼロタッチプロビジョニング(sZTP)を可能にします。さらに、ファイルの暗号化およびMACsecが導入されているため、保存データと転送データを保護します。この信頼に対する全体的なアプローチがParagonによってさらに強化され、ACX7000のネットワーク全体におけるセキュリティ導入と運用を自動的に検証します。
  • Juniper Networks 400G ZR/ZR+オプティクス⁵は、コヒーレントでプラグ脱着可能なオプティクスを用いてIPと光レイヤーを統合し、サービスプロバイダのコストを削減するために共同開発されました。400G ZR/ZR+ Digital Coherent Optics(DCO)を統合することで、DWDMトランスポンダ端末のレイヤー全体を排除します。これらのオプティクスは、OpenZR+およびOIFの業界規格に全面的に準拠しています。

Juniper Networks™ ACX7000

ジュニパーネットワークスについて
ジュニパーネットワークスは、ネットワーク運用の大幅な簡素化とエンドユーザーのエクスペリエンス向上に注力しています。当社のソリューションは業界をリードするインサイト、自動化、セキュリティ、AIを提供し、真のビジネス成果をもたらします。人々のつながりを強化することにより、福祉、持続可能性、平等性といった世界的な課題を解決できると確信しています。ジュニパーネットワークスに関する詳細な情報は、以下をご覧ください。 www.juniper.net/jp/ 、Twitter、Facebook、YouTube、J-Net(最新情報提供サイト)

Juniper Networks、Juniper Networksロゴ、Juniper、Junos、その他こちらに記載されている商標は、米国およびその他の国における Juniper Networks, Inc.またはその関連会社の登録商標です。その他、記載の各名称は、各所有者に所有権があります。

¹AI-enabled Paragon Automation-as-a-Service – available 1H23
²ACX7000 Family:
ACX7100-32C, ACX7100-48L, ACX7509 – available now
ACX7024 – orderable now, available Q3’22
ACX7908, ACX7348 – orderable 1H’23
³Juniper embedded Paragon Active Assurance – available 2H’22
⁴ Built-in zero trust security with SaaS-based network trust attestation – available 1H’23
⁵Juniper 400G ZR/ZR+ optics – orderable & available Q3’22

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