2018年3月7日

チーム・ペンスキー、シーメンスとテクニカル・パートナーシ ップ契約を締結

– チーム・ペンスキーのNASCAR、インディカー、スーパーカー参戦プログラムをシーメンスがサポート
– チーム・ペンスキー、シーメンスのデジタル設計とシミュレーション・ソフトウェアを導入

チーム・ペンスキーとシーメンスは本日、数年にわたる新たなテクニカル・パートナーシップ契約を締結しました。シーメンスはチーム・ペンスキーに高度なデジタル設計とシミュレーションを可能にする多様なソフトウェア製品を提供し、同チームのレース成績の向上をサポートしていきます。チーム・ペンスキーのレース・チームは、CADからエンジニアリング、シミュレーション、マシニングに至るすべてのプラットフォームでシーメンスのソフトウェアを活用していきます。チーム・ペンスキーはシーメンスのソフトウェアを使用してレーシングカーのデジタル・ツインを作成し、エンジン構成のシミュレーション、革新的な部品開発、リアルタイムのレース結果予想を行っていきます。

チーム・ペンスキーのRoger Penske氏は、「2018年度からシーメンスとテクニカル・パートナーシップ契約を結べたことを非常に嬉しく思っています。シーメンスは優れた技術とエンジニアリングで世界的に認知されている企業です。シーメンスの専門知識やサポートによって多くのメリットを享受できると期待しています。また、モータースポーツの世界でもシーメンスの名声が高まるのを楽しみにしています」と述べています。

チーム・ペンスキーは、シーメンスPLMソフトウェアとともにデジタル・モデリングとシミュレーションのための統合バーチャル環境を構築していきます。シーメンスのPLMツールは膨大なデータを適切に維持管理することができ、チーム内の誰もがデータをレビューできるようにするだけでなく、デジタル・ツインを使用してさまざまな設計コンセプトを迅速に検討できるため、時間の限られた厳しい環境下でも最も適切と思われる案への到達を加速させます。そして、データ駆動による効果的な設計変更に素早く対応し、毎週実施されるレーストラックの成績を向上させるには、デジタル・ツインが重要な鍵を握ることになります。

シーメンスの取締役兼シーメンスUSA法人CEOのLisa Davisは、「アメリカのモータースポーツの象徴的存在であるチーム・ペンスキーとチームが組めることを大変誇りに思っています。チーム・ペンスキーは開発時間と精度において非常に高い要求基準を持つレーシング・チームであり、当社のソフトウェア・ソリューションのユニークな機能をフル活用してこの基準を満たしていきます。当社の統合インダストリー・ソリューションとチーム・ペンスキーのレーシング設計チームの専門知識とを組み合わせれば、世界に誇るレーシングカーが誕生するでしょう」と述べています。

チーム・ペンスキーは、シーメンスのPLMツールを活用して、大量に送られてくる走行性能に関する重要情報の電子データを素早く分析し、そのレーシングカーの「デジタル・ツイン」に変更をフィードバックします。このような変更による性能や耐久性の影響について、バーチャルな環境で再検証されます。その結果、低コストで再現性の高いシミュレーションが可能となります。チーム・ペンスキーはシーメンスのテクノロジーを活用することにより、このような効率的なデジタル・プロセスをフル回転させ、物理的な製造プロセス、品質保証、実車への据付けへと素早く移行し、リアルな環境でパフォーマンスを再検証することが可能になります。これらの強力なツールにより、この一連のプロセスをわずか数時間で完了することがきます。

シーメンスPLMソフトウェアのプレジデント兼CEOのTony Hemmelgarnは、「シーメンスがチーム・ペンスキーのパートナーとして、その輝かしい栄光の歴史の1ページに参画できることを大変喜んでいます。設計の合理化、迅速な成果の達成、レーシング・チームのさらなる成功のために、当社のソフトウェアを提供してチーム・ペンスキーをサポートできることを楽しみにしています」と述べています。

今回のパートナーシップ契約には、シーメンスが、モンスターエナジーNASCARカップシリーズ、NASCARエクスフィニティ・シリーズ、ベライゾン・インディカー・シリーズ、ヴァージン・オーストラリア・スーパーカー・チャンピオンシップ・シリーズに参戦するチーム・ペンスキー・カーのアソシエート・スポンサーになることも含まれています。これにより、NASCARに参戦するチーム・ペンスキーのすべてのインディカーと、ドライバーとチームのユニフォームにシーメンスのブランドステッカーが貼られることになります。

モンスターエナジーNASCARカップシリーズ2018年シーズンは、60周年を迎えるデイトナ500レースとして先週開幕し、チーム・ペンスキーのレーシングカーは4位と7位でフィニッシュしました。ベライゾン・インディカー・シリーズ2018年シーズンは、フロリダ州セントピーターズバーグ市街地コースで3月11日に開幕します。

チーム・ペンスキーについて
チーム・ペンスキーはモータースポーツの歴史の中で最強のチームのひとつに数えられています。チーム・ペンスキーが所有し完成させたレーシングカーは、オープンホイールのストックカーとスポーツカーのレーシング競技において、これまで主要レースへの参戦回数470回以上、ポール・ポジション獲得回数540回以上、優勝回数32回の好戦績を収めています。52年の歴史にわたり、インディ500で16回の優勝、デイトナ500で2回の優勝、フォーミュラ1で1回の優勝、デイトナ24時間レースとセブリング12時間レースで幾度もの総合優勝を果たしています。2018年は、ベライゾン・インディカー・シリーズ、モンスターエナジーNASCARカップシリーズ、NASCARエクスフィニティ・シリーズ、IMSA主催ウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦する予定です。また、ヴァージン・オーストラリア・スーパーカー・チャンピオンシップには、ディック・ジョンソン・レーシング・チームとパートナーシップを組んで参戦します。チーム・ペンスキーの詳細についてはwww.teampenske.comをご覧ください。

シーメンスPLMソフトウェアについて
シーメンスPLMソフトウェアは、シーメンスデジタルファクトリー事業本部のビジネスユニットです。製造業がイノベーションを実現するための新たな機会を創出し、産業のデジタル変革を牽引するソフトウェア・ソリューションを提供して世界をリードするグローバル・プロバイダーです。米国テキサス州プラノを本拠地とし、これまで世界140,000社以上のお客さまにサービスを提供しています。シーメンスPLMソフトウェアは、あらゆる規模のお客様と協働して、アイデアの実現方法、製品の実現方法、稼働中の製品や設備資産の有効活用と状況把握の方法を変革できるよう支援しています。 シーメンスPLMソフトウェアの製品やサービスに関する詳細はwww.siemens.com/plmにてご覧いただけます。

シーメンスAG について
シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、170年以上もの間、卓越したエンジニアリングとイノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業であり続けています。電化、自動化、デジタル化の分野を中心に世界中で事業を展開しています。シーメンスはエネルギー効率に優れた省資源技術を世界でもっとも多く提供している企業のひとつであり、海洋風力発電の建造では世界一、コンバインドサイクル発電では主要サプライヤー、送電ソリューションでは大手プロバイダー、そしてインフラストラクチャー・ソリューションならびに産業向け自動化ソリューションとソフトウェア・ソリューションのパイオニアです。さらにシーメンスは、コンピューター断層撮影や磁気共鳴画像診断システムなどの医用画像診断装置の大手サプライヤーでもあり、また臨床診断および臨床情報技術のリーダーでもあります。2017年9月30日を期末とする2017年度における売上は830億ユーロ、営業利益は62億ユーロでした。2017年9月末現在の全世界の社員数は372,000人です。シーメンスに関する詳細はwww.siemens.comにてご覧いただけます。

注意:SiemensおよびSiemensのロゴはSiemens AGの商標または登録商標です。その他の商標、登録商標、サービス・マークはそれぞれ各所有者に帰属します。

この資料は2018年2月22日に米国テキサス州PLANOとノースカロライナ州ムーアズビルより発表されたプレスリリースを翻訳したものです。