日本精工株式会社、クライアント仮想化基盤(VDI)構築にNutani x Enterprise Cloud OSソフトウェアとCitrix XenDesktop Enterprise (XDE) の採用を 決定
2018年中に国内約6,000ユーザーへの展開を予定
シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 青葉雅和、以下、シトリックス)とニュータニックス・ジャパン合同会社(本社: 東京都千代田区、社長: 町田栄作、以下、Nutanix)は本日、日本における軸受(ベアリング)のパイオニアであり、かつ軸受分野の最大手として、世界の軸受市場をリードする日本精工株式会社(本社: 東京都品川区、取締役 代表執行役社長・CEO: 内山俊弘、以下、日本精工)が、クライアント仮想化基盤 (VDI) 構築のために、シトリックスの仮想化製品XenDesktop Enterprise (XDE) とNutanixの組み込みハイパーバイザーAHVを含むNutanix Enterprise Cloud OSソフトウェアの採用を決定したことを発表します。
現在、システム構築を行っており、2018年8月から日本精工の大崎本社および、海外拠点を含む、事業部門(自動車事業、産業機械事業)、機能部門、技術部門、関係会社に展開していく予定で、2018年内には国内約6,000ユーザー、海外数千ユーザーへの導入を目指しています。
背景
日本精工は、2008年頃から、PCからの情報漏洩防止のセキュリティ対策強化とPC端末の管理コストの削減を目的にシンクライアント展開を開始しましたが、グローバル展開において低帯域ネットワーク拠点で利用できない点、グローバルにおけるサポート体制に課題がある点から全社展開を断念されていました。また、近年では、社内でのウェブ会議、SNS、Skypeなどのコラボレーションツールを活用するために既存のクライアント仮想化基盤では制約があったため、より柔軟性に富み、多機能、高セキュリティ、高パフォーマンスのクライアント仮想化基盤への転換を決定しました。
XenDesktop Enterprise (XDE) とNutanix Enterprise Cloud OSの導入理由
多様なアクセスコントロール、豊富なアプリケーション・ソフトウェアへの対応などの点からシトリックスのXenDesktop Enterprise (XDE)を採用しました。XenDesktop Enterprise (XDE)では、オペレーティングシステム(OS)や業務で活用するデスクトップ環境を、仮想化技術を用いてサーバー側に集約、実行することができ、柔軟性に優れた、多機能、高セキュリティ、高パフォーマンスのVDIソリューションが構築できます。
VDIの導入により、会社全体のモバイル化が可能となり、グローバル拠点へのアプリケーション配信の高速化や働き方改革の推進に向けて、より安全なテレワーク環境の確立ができ、テレワーク社員とのコミュニケーション活性化、勤務状況の可視化にも非常に有効です。
さらに、機密データや知的財産に関する制御とセキュリティの一元管理においても、データバックアップもデータセンターで集約管理できるため、各クライアントPC上での情報漏えいの懸念やデータ損失のリスクを軽減できます。クライアントPC上でのソフトウェアのバージョンアップやパッチ適用も不要となり、いつでも最新の環境が利用できるだけでなく、従来のクライアント管理にかかっていたコストの削減にも貢献します。
VDIソリューションの導入により、以下のような部門において、さまざまなメリットが期待できます。
・人事 (働き方改革につながるテレワーク施策の促進、勤務状況の可視化)
・経営 (BCP対策、TCO削減)
・IT部門 (クライアント環境の一元管理、業務に応じたソフトウェアの配信、バージョン管理)
・その他 (数千名規模のシステム構築を短期間で展開可能)
従来から新しい技術を取り入れることに積極的であった日本精工は、2015年頃からハイパーコンバージドインフラストラクチャー (HCI) の技術について独自調査を実施し、アメリカと中国の海外法人でNutanixを導入し十分なメリットを理解した上で、日本でも事前検証を実施し、VDIの基盤にNutanixを採用しました。必要な時に必要なリソースを拡張できる高いスケーラビリティ、チューニング無しでも実現できる高いパフォーマンス、導入のしやすさ、投資の平準化が大きな決定要因となりました。
今回、日本精工に採用された「Nutanix Enterprise Cloud OSソフトウェア」は、業界をリードするハイパーコンバージドインフラストラクチャー (HCI) テクノロジーを活用して、ワンクリックであらゆるアプリケーションを簡単に提供し、マルチクラウドアーキテクチャの基盤を提供します。エンドツーエンドのITインフラストラクチャーの管理ツールであるNutanix Prismは、分かりやすい画面デザインや一つのインターフェースですべての管理ができ、ワンクリックで最新のバージョンにアップグレードでき、運用管理の簡素化に貢献しています。Nutanix Enterprise Cloud OSソフトウェアにネイティブに組み込まれているのが、Nutanix独自のハイパーバイザーであるAHVです。AHVを採用することで、仮想化ライセンスコストをゼロにできる大きなメリットが評価されました。
日本精工のIT分社会社として日本精工グループ向けITの企画、設計、開発、運用・保守を行っているNSKネットアンドシステム株式会社、若倉泰 代表取締役社長は、
「日本精工は10年以上前からリモートデスクトップ方式のシンクライアントを全社的に展開しており、シンクライアントのメリットは社内に十分浸透しています。しかし会社の重要テーマである働き方改革、特にテレワークや在宅勤務を本格的に進めるための更なるコラボレーションツール拡充が必要で、それらを高度に実現するにはシトリックスのネットワーク圧縮、高セキュリティ、サーバー資源コントロール等の優れた技術要素を基盤としたシンクライアントへの切り替えが必須と判断しました。今後はシンクライアント上でのコミュニケーションツールによる動画などのやり取りが通常となるため、仮想デスクトップ環境の基盤としてシトリックスを採用、HCIの持つ拡張性や運用管理コスト面のメリットだけではなく、Nutanixのシンプルな運用管理や優れたパフォーマンスにも期待しています。」と述べています。
日本精工は、今回のシトリックスとNutanixのVDIの採用を契機に、既存のシンクライアント環境の置き換えに留まらず、工場現場や物流倉庫でのモバイルデバイスの活用、技術開発部門のグローバルにおける開発スピードの向上、働き方改革の推進などVDIが貢献できる分野に積極的な導入を進め、グローバル拠点を含めたXenDesktop Enterprise (XDE) 20,000ライセンスを展開する予定です。
シトリックスとNutanixの仮想化技術だからこそできる時間、場所を意識せず柔軟性に富んだ仕事環境や業務効率化の実現など、今後も様々な提案を通じて日本精工の経営課題解決に貢献していきます。
Citrix(シトリックス)について
Citrix(NASDAQ:CTXS)は、可能性をさらに引き出すため、人、モノ、組織がしっかりと連携し、相互でアクセス可能な世界を実現することを目指しています。私たちは、生産性を高めるために必要なアプリケーション、データ、サービスを統合し、複雑なクラウド環境を選択、管理するIT機能を簡素化させることでお客様の働き方の未来の再構築を支援します。Citrixの製品は、フォーチュン100企業の99%、フォーチュン500企業の98%を含む40万を超える企業や組織に利用されています。Citrixの詳細については www.citrix.co.jp をご覧ください。
Citrix ®およびXenDesktop ®は、Citrix Systems, Inc. および/またはその一もしくは複数の子会社の商標であり、米国の特許商標庁および他の国において登録されている場合があります。
<シトリックス製品に関するお問い合わせ>
下記ホームページよりお問い合わせください。(記事として掲載される場合もこちらでお願いいたします。) www.citrix.co.jp/contact.html
Nutanix, Inc.について
Nutanixは、クラウドソフトウェアとハイパーコンバージド・インフラストラクチャー・ソリューションのグローバルリーダーであり、ITインフラストラクチャーをその存在さえ意識させない「インビジブル」なものに変革することで、企業のIT部門が、ビジネスに直結したアプリケーションやサービスの提供に注力できるようにしています。NutanixのEnterprise Cloud OSソフトウェアは世界中の企業に採用されており、パブリッククラウド、プライベートクラウド、分散型エッジクラウドを対象に、ワンクリックのアプリケーション管理とモビリティを実現することで、総所有コストを大幅に削減しつつ、あらゆる規模でアプリケーションの実行を可能にします。その結果、高性能のIT環境をオンデマンドで迅速に実現でき、アプリケーション所有者には真のクラウドライクな体験が得られます。詳細については、www.nutanix.jp をご覧いただくか、Twitterをフォローしてください (@nutanix)。
© 2018 Nutanix, Inc. All rights reserved. NutanixおよびNutanixのロゴマークは米国およびその他の国におけるNutanix, Inc.の登録商標、あるいは出願中の商標です。本リリースに記載されているその他すべてのブランド名は、識別目的でのみ使用されており、各所有者の商標です。