2020年7月15日

AMD、「AMD EPYC」プロセッサーが、Google Cloudの「Confidential Computing」ポートフォリオを強化

AMD(米国本社:米カルフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO:リサ・スー)とGoogle Cloudは本日、「第2世代AMD EPYC™」プロセッサーを搭載した、Google Compute Engine向け「Confidential Virtual Machine(VM)」のベータ版を提供開始したことを発表しました。これは、「第2世代AMD EPYC™」プロセッサーの高度なセキュリティー機能を活用したものです。

Google Cloudの「Confidential Computing」ポートフォリオの最初の製品となる「Confidential VM」では初めて、データを保存、転送しているときだけではなく、処理中のデータも暗号化することが可能になりました。「Confidential VM」は、Google Compute Engine向けN2D VMファミリーを基盤とし、最も要求の高いコンピューティング・タスクにおいて高性能な処理を行うだけでなく、クラウド内で処理されている最も機密性の高いデータを暗号化します。

「Confidential VM」は以下の機能を提供します。
処理中のデータをリアルタイムに暗号化:Google Cloudのユーザーは、「第2世代AMD EPYC」プロセッサーが提供する高度なセキュリティ−機能と「Confidential Computing」のクラウドサービスを利用して、処理中のデータも暗号化できるため、クラウドデータの保護レベルを飛躍的に向上させることができます。
Secure Encrypted Virtualization(SEV):「AMD EPYC」プロセッサーの高度なセキュリティー機能により、内蔵されているセキュリティー・プロセッサーが生成、管理するVMごとのキーを使用してVMメモリーを暗号化します。
機密性の「リフト」と「シフト」:AMDとGoogleは「Confidential Computing」の利用を簡素化し、アプリケーションのコードを変更することなくシームレスな「Confidential VM」への移行を可能にしました。
高性能な仮想マシン:「Confidential VM」は、「第2世代AMD EPYC」プロセッサーを搭載するGoogle N2D VMと同等の高度なパフォーマンスを実現します。

AMDとGoogleによるイノベーションの推進
「Confidential Computing」は、これまで実現できなかった以下のようなコンピューティング性能を提供します。
マルチパーティーによるコンピューティング:企業がデータの機密性を保護しながら、プライベート・データセットで相互に連携できるようになりました。
データアクセスと機密性:「Confidential VM」が処理中のデータも暗号化することにより、データの公開とアクセス権を制限することができます。
「AMD EPYC」プロセッサーの高度なセキュリティー機能とGoogleが提供する革新的な「Confidential Computing」テクノロジーにより、ユーザーは世界中の地域や競合他社と機密データを共有し、クラウド内でコラボレーションすることができます。

「AMD EPYC」プロセッサーがセキュリティーを重視するクラウドのエンジンに
「AMD EPYC」プロセッサーは、世界中のクラウド・プロバイダーとホストが提供する120を超える仮想マシンのエンジンとなっており、ハイパフォーマンス、汎用性、メモリーバウンドなど多岐にわたるワークロードをサポートしています。

AMDはまた、Confidential Computing Consortiumに加わり、クラウド・コンピューティングにおけるセキュリティーの向上に取り組んでいます。
「Confidential VM」は、asia-southeast1、europe-west1、europe-west4、us-central1のGCPリージョンにて、Google Cloud Engineのベータ版として利用可能です。

AMDについて
AMDは、ゲームや没入型プラットフォーム、データセンターに欠かせない要素である、ハイパフォーマンス・コンピューティング、グラフィックスと視覚化技術において50年にわたり革新をもたらしてきました。世界中の何億人もの消費者、フォーチュン500企業、最先端の科学研究施設が、日常の生活、仕事、遊びを向上させるために、AMDのテクノロジーに頼っています。世界中のAMD社員は可能性の限界を押し上げる優れた製品開発に注力しています。日本AMD株式会社は、AMDの日本法人です。AMDのさらなる詳細については、AMD(NASDAQ: AMD)のウェブサイト、ブログ、Facebookまたはツイッターをご覧ください。

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