2021年9月7日

エクイニクス、インドの2つのデータセンターの買収を完了

マノージ・ポールがエクイニクス・インドのマネージング・ディレクターに就任

世界的なデジタルインフラストラクチャ企業であるエクイニクス(Nasdaq:EQIX、日本法人代表取締役社長 小川 久仁子、以下 エクイニクス)は​本日、GPX Global Systems, Inc.(以下、GPX India)のインド事業の買収完了に伴い、戦略的市場であるインド市場にPlatform Equinixを拡張したことを発表しました。1億6,100万米ドルの現金を対価とした本買収により、エクイニクスは2つのデータセンターを有するムンバイのファイバー接続されたキャンパスを取得することになります。

エクイニクスのインド進出は、グローバル事業を展開するインドの現地企業やインド市場における成長とイノベーションを求める多国籍企業に成長機会をもたらします。5Gの展開が予定されているインドでエクイニクスのデータセンターを利用することにより、企業はデジタル時代を先取りし、インフラストラクチャの迅速なデジタル化と拡張、ハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャの容易な導入、インド国内の300以上のグローバルブランドや現地企業との相互接続など、従来型ビジネスからデジタルビジネスへの進化を加速させることができます。

エクイニクス・インドは、ITおよび通信インフラストラクチャ分野において20年以上の経験を有するマネージング・ディレクターのマノージ・ポール(Manoj Paul)が陣頭指揮を執り、現地のデータセンター業界に対する深い洞察力を活かし、インド国内での企業のデジタルトランスフォーメーションの取り組みを支援します。

発表の主なポイント

  • 今回の買収により、Equinix MB1、MB2と名付けられたムンバイにある2つの新しいInternational Business Exchange™ (IBX®) データセンターは、世界有数のクラウドサービスプロバイダー(CSP)、グローバルネットワーク、コンテンツデリバリネットワーク(CDN)プロバイダー、ローカルキャリア、170のインターネットサービスプロバイダー(ISP)、5つのインターネットエクスチェンジなど、300以上のグローバルブランドやインド国内企業が参加する高密度なネットワークを有するデータセンターキャンパスを形成することになります。
  • 数多くのグローバル企業のデジタルインフラストラクチャ拠点となっている、ムンバイの2つのデータセンターには、当初、1,350キャビネットが提供され、その後500キャビネットが追加される予定です。これらの施設が完成すると、Platform Equinix®のコロケーションスペースは90,000平方フィートを超えることになります。
  • エクイニクスのムンバイキャンパスは、クラウド密度の高い環境を提供し、AWS Direct Connect、Google Cloud Dedicated Interconnect、Oracle Cloud Infrastructure FastConnectなど主要なクラウドサービスに直接接続することができます。また、AMS-IX India、Extreme IX、Mumbai IX-DECIX、National Internet Exchange of India(NIXI)、Bharat IXなどのインターネットエクスチェンジをホストしており、ISP、キャリア、CDN、大企業などは、インターネットトラフィックのエクスチェンジが可能になります。
  • エクイニクスは、事業統合完了後、新しいデータセンターにおいて、Equinix Connect、Equinix Internet Exchange®、Metro Connect、Equinix FabricTM、Network Edgeなどのインターコネクション(相互接続)およびデジタルインフラストラクチャサービスを全面的に導入する予定です。これにより、インドのお客様は、パフォーマンス、セキュリティ、スケールを向上させるPlatform Equinixを介して、1,800以上のネットワークや3,000以上のクラウドおよびITサービスプロバイダーを含む、10,000社以上の企業と、リアルタイムで直接かつプライベートに接続できるようになります。
  • Frost & Sullivan社によると、インドは2030年までに2兆ドルのデジタル経済に発展し、21%の年平均成長率(CAGR)で成長すると予想されています。また、2025年[1]までにインド企業の40%から50%が、アプリケーションの展開に、コンテナ型のハイブリッドマルチクラウドのアプローチを採用するようになると予測しています。 インドにおけるデジタル化とクラウドの導入は、今後予定されている5Gの展開やインド政府のICT政策改革によってさらに加速されるものと見込まれています。Platform Equinixがインドで展開されることで、インドの現地企業やインドに進出している多国籍企業は、信頼できるプラットフォームを利用して、成功に必要な基盤となるインフラストラクチャを集約して相互接続できるようになります。
  • 今後、GPX Indiaのお客様は、世界中でPlatform Equinixの機能にアクセスできるようになります。 たとえば、世界的なスマートデバイスブランドである中国のOPPOは、すでにMB2でシステムを展開していますが、ZenlayerのIPトランジットとIPピアリングサービスを活用して、OPPO App Market Store、現地の公式ウェブサイト、エンドユーザーデータなどインドにおける重要なITオペレーションを実行しています。今回の発表は、OPPOのインドにおけるオムニチャネル戦略とグローバル展開の目標をさらにサポートします。OPPOは、インドのエクイニクスで構築したデジタルインフラストラクチャを、エクイニクスのグローバルプラットフォームを通じて、どこにでも簡単に複製することができます。
  • エクイニクスは長年にわたり、HCL Technologies、Infosys、Wiproを含むインドの現地企業やパートナー企業がインド国外のEquinix IBXデータセンターに自社のデジタルインフラストラクチャを展開できるようにサポートしてきました。
  • エクイニクス・インドのマネージング・ディレクターに就任したマノージ・ポール(Manoj Paul)は、ITおよび通信インフラストラクチャ分野において25年以上の豊富な経験を有しています。エクイニクスに入社する前は、GPX Indiaのインド事業を陣頭指揮し、同社のデータセンターをインドで最も有名なキャリアニュートラルでクラウド密度の高いデータセンターへと成長させるのに貢献しました。GPX Indiaに勤務する以前は、Bharti Airtel Ltdに11年間在籍し、西部地域の最高執行責任者(COO、エンタープライズ)を務めていました。
  • Platform Equinixは、世界27カ国、65都市圏に230以上のデータセンターを展開しており、Fortune 500企業の50%以上を含む1万社以上の大手企業にデータセンターおよび相互接続サービスを提供しています。現在、エクイニクスはアジア太平洋地域において、オーストラリア、中国、香港、インド、日本、韓国、シンガポールの13都市圏で49のIBXデータセンターを展開しています。
  • この買収取引に関して、J.P. Morgan、Cyril Amarchand Mangaldas、Deloitte Touche Tohmatsu India LLPがエクイニクスのアドバイザーを務めました。一方、KPMGとKange & Co.がGPX Indiaのアドバイザーを務めました。

コメント

  • Zenlayer 創業者兼最高経営責任者(CEO) ジョー・チュー(Joe Zhu)様
    「当社は、世界中に185以上の拠点を擁し、低遅延でワールドワイドなオンデマンドのエッジクラウドサービスを提供しています。当社のグローバルエッジクラウドプラットフォームと、エクイニクスのグローバルの実績およびクラウドエコシステムが組み合わさることで、お客様はハイブリッドマルチクラウドインフラストラクチャをより一層最適化し、ユーザーのデジタルエクスペリエンスを向上させることができます」
  • Frost & Sullivan社 ICT部門担当バイスプレジデント兼グローバル・プログラム・リーダーニシュチャル・コラナ(Nishchal Khorana)様
    「インドにおけるデジタル化は、企業だけでなく政府にとっても戦略的な優先事項となっています。自立した国家の構築に向けたインド政府の取り組みは、デジタル化をさらに促進するものと思われます。企業がビジネスモデルの変革と競争力の強化を目指す上で、デジタル化は極めて重要な役割を果たすでしょう。エクイニクスの実績あるグローバルな経験は、インド企業がデジタル化の取り組みを加速する際に、計り知れない価値をもたらす可能性を秘めています」。
  • エクイニクス アジア太平洋地域担当プレジデント ジェレミー・ドイチェ(Jeremy Deutsch)
    「Platform Equinixがインドで展開されることで、アジア太平洋地域におけるデジタルインフラストラクチャのリーディングプロバイダーとしてのエクイニクスの地位をより確固なものにできるだけでなく、インドで事業を展開する現地企業や多国籍企業に、ムンバイでデジタルインフラストラクチャを相互接続・管理するという新たな選択肢を提供することができます。当社のグローバルな専門知識と独自の相互接続エコシステムにより、インドのビジネスを引き続き強力にサポートできるものと確信しています」
  • エクイニクス・インド マネージング・ディレクター マノージ・ポール(Manoj Paul )
    「世界クラスの高度に相互接続された2つのデータセンターを追加し、Platform Equinixをインドに拡張することで、当社はインド国内にさらなる事業拡大の基盤を構築でき、今後のビジネス展開を大変楽しみにしています。当社は、グローバルの実績と業界最大のエコシステムにより、インドのデジタル革命において重要な役割を果たし、インド国内およびグローバルでのビジネス成長を支援します」

以上

エクイニクスについて
Equinix (Nasdaq:EQIX) は世界的なデジタルインフラストラクチャ企業として、デジタル変革を志す全ての企業に対し、必要なインフラストラクチャを相互接続することが可能な高信頼のプラットフォームを提供します。エクイニクスにおいて企業のお客様は最適な場所で適切なパートナーとつながり、ビジネスの優位性を加速させ、成功の可能性を最大化することが可能です。エクイニクスはお客様がビジネス規模を拡大し、デジタルサービスを開始・拡張し、エンドユーザーへ最高レベルの体験を提供することを可能にします。これらを通して、エクイニクスはお客様の企業価値向上に貢献します。

将来の見通しに関する記述について
本ニュースリリースには、リスクおよび不確実性を伴う将来の見通しに関する記述が含まれております。こうした将来の見通しに関する記述において言及されている予測と実際にもたらされる結果との間には、大幅な相違が生じる場合があります。そのような相違を生じさせる要因としては、新たな市場となるインドを含むIBXデータセンターの買収・運営・建築での問題、Equinixの製品およびソリューションに関する開発、設置、および提供上の問題、エクイニクスがGPX Indiaを含む、すでに買収した、もしくは今後買収する企業との統合に関連して発生する想定外の費用または問題、最近建設したもしくは取得したデータセンターにおける顧客からの収益の大幅な欠如、適宜計画される資金調達の未完遂、既存の競合先ないし新規競合先との競争、キャッシュフロー余力の十分性あるいは未払負債ないし新規の負債を返済するための資金調達能力、主要な顧客とのビジネスにおける損失あるいは減退、REIT(不動産投資信託)としての税制に関連するリスク、Equinix, Inc.が米国証券取引委員会に適宜提出する資料に記載されているその他のリスクが含まれますが、これらに限定されません。詳細については、Equinix, Inc.が米国証券取引委員会に提出した直近の四半期報告書および年次報告書をご参照ください(ご要望に応じ、Equinix, Inc.より入手可能です)。エクイニクスは、このニュースリリースに含まれる将来の見通しに関する情報を更新するいかなる義務も負いません。

※本資料は、2021年9月1日(米国時間)付けで、米国Equinix, Inc. が発表した報道資料の抄訳版です。

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