2023年11月16日

Nutanix、ランサムウェアの検知・リカバリを高速化し、サイバーレジリエンスを強化

Nutanix Data Lensは20分以内に脅威を検知し、1-クリックリカバリを実現
分析対象にNutanix Objectsを追加し、ハイブリッド・マルチクラウド全体でデータの可視性を向上

Nutanix Inc.(本社:米国カリフォルニア州、プレジデント兼CEO: Rajiv Ramaswami 以下、Nutanix)は本日、非構造化データへのランサムウェア攻撃に対する企業のサイバーレジリエンスを強化するため、Nutanix Cloud Platformの新機能を発表しました。これらの新機能は、Nutanix Data Lens™とNutanixユニファイドストレージのソリューションで提供を開始しており、企業は脅威を検知し、さらなる被害から防御を行いつつ、リスクの出現から20分以内に1-クリックでリカバリプロセスを開始できます。これらの機能はNutanix Cloud Platformの強みを基礎とすることで、複数のクラウド環境を横断して、顧客企業の機密データを保護し、セキュリティを確保します。

Nutanixの第5回目となる「Enterprise Cloud Index(ECI)」の調査結果によると、ランサムウェアは世界中のCIOとCISOの最重要事項である一方、企業の93%はより効果的な事前対策を必要としています。ランサムウェアの平均攻撃期間が94%も短縮された現在、攻撃者の侵入、流出、そしてデータを危険にさらすランサムウェアのペイロードの実行がより効率的になったため、検出のスピードがより重要になっています。リカバリ作業は一般的には数日、場合によっては数週間を要することもあり、リカバリがうまく行かない場合は攻撃終了後も業務に長期的な影響を及ぼす可能性があるため、迅速なデータリカバリも不可欠です。

Enterprise Strategy GroupのプラクティスディレクターであるScott Sinclair氏は、次のように述べています。「迅速な検知とリカバリは、ランサムウェア対策を成功させる上で最も重要な2つの要素ですが、複数のクラウド環境を横断してデータを管理する場合など、多くの企業にとっては引き続き課題となっています。 Nutanix Data LensとNutanixユニファイドストレージにより、Nutanix Cloud Platformは非構造化データレイヤーにサイバーレジリエンスを統合することで、検知とリカバリの両方を加速しながらサイバーレジリエンスを簡素化し、20分の検知ウィンドウと1-クリックのリカバリを提供します。 」

Nutanix Data Lensは、SaaSベースのデータセキュリティソリューションであり、異常なアクティビティを特定し、ユーザーの行動を監査することで、非構造化データのセキュリティとコンプライアンスのリスクを事前に評価・軽減できます。新機能の特長は以下の通りです。

  • ランサムウェアを20分以内に検知・ブロック:迅速な検知と自動対応を組み合わせることで、攻撃を迅速にブロックし、ランサムウェアの影響を最小限に抑えます。これにより、企業の非構造化データを保護するセキュリティレイヤーが追加され、データの損害を軽減できます。
  • ランサムウェアの1-クリックリカバリ:Nutanix Data LensとNutanixユニファイドストレージは、攻撃以前のスナップショットを特定し、スナップショットからその部分を自動リカバリします。自動リカバリまたはガイド付きの手作業リカバリのいずれかを活用することで、顧客企業は通常業務を迅速にリカバリできます。
  • パーミッションの可視性とリスクの可視化:顧客企業は複雑なパーミッション構造をより正確に理解し、各種構成を監査して、より効果的にリスクを評価できます。データアクセスとビジネスニーズを合致させることは、データ損失を最小限に抑え、規制コンプライアンスに対応し、攻撃の影響の軽減する上で不可欠な要素です。

Nutanixの製品管理担当シニア・バイスプレジデント のThomas Cornelyは、次のように述べています。「多くの企業はストレージのサイロとクラウドを横断したデータ保護の管理、特にデータガバナンスとセキュリティの管理に苦戦しています。新たに発表されたランサムウェア検知・リカバリ機能により、Nutanix Cloud Platformは、複数のクラウド環境を横断し、Nutanix FilesとNutanix Objects向けにビルトインのランサムウェア保護、データの可視性、自動化データガバナンスの機能を提供することで、データ保護を簡素化し、企業のサイバーレジリエンス体制を強化します。」

Nutanix Data LensがNutanix Objectsをサポート
オブジェクトストレージを使用する顧客企業は、Nutanix Files™とNutanix Objects™の両方のソリューションを対象に、同一のインテリジェンスの把握とフォレンジックを利用できるようになります。今後はNutanix Data Lensの高度な監査機能とフォレンジック機能がNutanix Objectsに拡大されます。この結果、顧客企業はセキュリティと規制のリスクを軽減しつつ、複数のクラウド環境を横断した、統合型データ管理の導入プロセスをこれまで以上に簡素化できます。

上記の新機能は、複数のクラウド環境を対象とし、Nutanix Cloud Platformのネイティブ統合されたネットワーキングとセキュリティが基盤となっています。Nutanix Cloud Platformは、1-クリックのデータ暗号化による自動プラットフォームハードニング、セキュアネットワークポリシー、アプリケーションのマイクロセグメンテーション、ランサムウェアデータ保護などの組み込みのサイバーレジリエンス機能を提供します。これにより、オンプレミス、パブリッククラウド、エッジのデータとアプリケーションに対する企業の全体的なセキュリティ体制が強化されます。

Nutanix顧客企業のコメント:
LKABのITアーキテクトであるRobert Pohjanen氏は、次のように述べています。「企業データへのアクセスを理解することは、データのセキュリティや安全性と適切な使用を確保する上で非常に重要です。Data Lensなどのツールによって得られる洞察は、企業データにアクセスする人物、そのアクセスが適切であるか、またデータに対する悪用や攻撃の試みが存在するかを理解する上で必要なものです。フォレンジックと新たなパーミッションやアクセスリスクのビューは、悪意のあるユーザーやランサムウェアなどの脅威から企業データの安全性を維持する上で重要なツールです。」
Unimed Belém Medical Work CooperativeのシニアITインフラストラクチャー・アナリストであるBrunno Amado da Silva Vieira氏は、次のように述べています。「過去のランサムウェア攻撃では、当社のレガシーインフラストラクチャー全体とバックアップが被害を受けました。しかし、Nutanixテクノロジーのおかげで、最も重要なアプリケーションを短時間で回復させ、影響を最小限に抑えられました。Nutanixがすべてを解決してくれたので、今後、レガシーテクノロジーを手放し、すべてのワークロードをNutanixに移行させることを決めました。」

新機能は現在、顧客企業に提供中です。詳細については、こちらをご覧ください。

(以上)

Nutanix Inc.について
Nutanixは、クラウドソフトウェアのグローバルリーダーであり、クラウド間でアプリケーションやデータを運用するための単一プラットフォームを企業に提供しています。Nutanixの活用により、企業は複雑さの軽減と運用の簡素化を実現し、ビジネスの成果に集中することが可能になります。Nutanixはハイパーコンバージドインフラストラクチャーのパイオニアとしての実績をもとに、一貫したシンプルかつコスト効率の高いハイブリッドマルチクラウド環境の構築を支援し、世界中の企業から高い信頼を獲得しています。詳細については、 www.nutanix.com/jp をご覧ください。または@NutanixJapanより、フォローしてください。

*本リリースは米国カリフォルニア州サンノゼで現地時間2023年10月4日に発表されたプレスリリースの抄訳版です。

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