2023年10月17日

「Solid Edge 2024」、Siemens XceleratorでのAI支援設計機能を拡張

  • Solid Edgeの最新のアップデートにおいて、人工知能ベースの設計支援機能を導入し、反復、共通、タスクの自動化を通じて設計を高速化
  • Teamcenter Shareアプリを利用してSiemens Xceleratorのサービスサブスクリプションで提供される、クラウドベースのコラボレーションや、より包括的なデータ共有を実現

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア(以下シーメンス)は、AI支援による設計とクラウドベースのコラボレーション機能を強化した「Solid Edge 2024®」を、メインストリーム向けのプロダクト設計とエンジニアリング、および産業用ソフトウェア Siemens Xcelerator製品ポートフォリオの一部として発表します。10月11日発表のこれらの機能は、直ちに利用可能です。これにより、あらゆる規模のメーカーは、デジタルトランスフォーメーション戦略の着手や拡大、データのより効率的な再利用とフロントエンドの機械・電気設計におけるイノベーションの推進、プロダクト設計における人工知能搭載の新規アプリケーションによる製造、より進んだクラウドベースのデータ共有やコラボレーションなどを実現できるようになります。

AI支援による設計をメインストリームへ導入
「Solid Edge 2024」では、初めて人工知能(AI)を活用した設計支援機能を導入し、これによって複数の主要機能が強化されています。アセンブリ内の部品置き換えの際、新しいAIアセンブリ関係認識機能がインテリジェントに有効な選択肢を予測して提示するようになりました。他にも、AI搭載のユーザーインターフェースが利用パターンを学習して、適切なコンテキストでカーソル付近に関連コマンドを提示します。また、Solid Edge® CAM ProのAIを活用した新たなオペレーション編集機能は、マシニングアプリケーションや学習した部品プログラミングスタイルに基づいてワークフローを提案し、マシニングオペレーション編集工程を通じてユーザーにガイドを提供します。

これらのアップデートは、他のシステムからのモデルでも、リアルタイムで設計意図を認識して維持することができるシンクロナス・テクノロジーの機能など、すでにシステムに搭載されている既存のインテリジェントモデリング機能をベースに構築されています。定義された幾何学的および機能的制約条件に基いて設計案を自動生成するSolid Edgeのジェネレーティブデザイン機能に加えてこれらを使用することで、共通のアクティビティから繰り返し作業を排除でき、設計をスピードアップして、設計者やエンジニアが真の探求やイノベーションに集中できるようにします。Ariel Corporationのデビッド・アイバーソン氏は、「『Solid Edge 2024』によってよりスマートで生産的な仕事ができるようになります。設計のプロセスにAIを組み込むことによって、私たちは面倒な作業に費やす時間を減らし、もっと価値のある作業に取り組めるようになります」と述べています。

クラウドベースのコラボレーションのメリットを拡大
Solid Edge SaaSのサブスクリプションにはTeamcenter® Shareアプリによるクラウドベースのデータ共有やコラボレーションが含まれます。Software-as-a-Service (SaaS) サブスクリプションであらゆるSiemens Xceleratorの特典として提供されるTeamcenter Share は、同僚やパートナー、顧客とどこからでも、どのデバイスでもコラボレーションできる、クラウドベースの豊富な機能を提供します。最新版ではシーメンスの幅広い産業用ソフトウェアでの統合を簡素化し、Solid Edge とTeamcenter Shareがそのまま統合できるようにしてOfficeドキュメントと3Dデータの両方のインタラクティブなプレビュー、カンバン表示機能の強化、アサインメント/ステータスの可視性の向上、ストレージの増加、サポートされるファイル種類の拡張等によって、コミュニケーションを向上させて業界の要求に応じたペースでプロジェクトを進行できるようにします。

販売プロセスにリアルタイムの製品設定を直接導入
新しく導入されたSolid Edge® Design Configurator Connect ソフトウェアは、オンラインのインスタント製品コンフィギュレーションを提供し、顧客の特定の要件を満たす製品をすぐに設定することができます。既存のSolid Edge® Design Configuratorをベースに構築されたこの機能によって、セールスエンジニアやエンドカスタマーは、ローカルでSolid Edgeをインストールしなくても、ウェブベースのポータルで見積り用の製品設定を行うことができます。

Solid Edgeの全製品ファミリでの生産性向上
最新版のSolid Edgeに追加された主な新機能に加えて、「Solid Edge 2024」では製品群全体を通じた機能の拡張と併せて、生産性の向上も実現します。大規模アセンブリ性能の大幅なアップ (複雑な製品モデルの最初のオープン時に9倍の高速化) から、モデルの移行に伴って自動的にアップデートされ、より没入感の高い新しいリアルワールド環境の実現までが提供されます。

シーメンスの Solid Edge ソフトウェアの詳細と、あらゆる規模の組織においてどのようにデジタルトランスフォーメーションや最先端の製品開発技術に活用できるのかについては、siemens.com/solid-edge-2024またはSolid Edge 2024での発表をご覧ください。

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、Siemens Xceleratorビジネス・プラットフォームのソフトウェア、ハードウェア、サービスを最大限に活用し、あらゆる規模の組織がデジタル・トランスフォーメーションを実現する支援をします。シーメンスのソフトウェアと総合的なデジタルツインにより、企業は設計、エンジニアリング、および製造プロセスを最適化し、現在のアイデアを将来の持続可能な製品に転換できるようなります。シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、チップからシステム全体、そして製品からプロセスに至るまで、あらゆる産業において変革を加速させます。Siemens Digital Industries Software – Accelerating transformation

この資料は2023年10月11日に米国テキサス州プラノより発表されたものを翻訳したものです。

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