2020年5月14日

NTT東日本、OpenStackとNutanixを組み合わせた先進的な検証環境を整備、5G・IoT時代における新規事業創出を加速

ニュータニックス・ジャパン合同会社 (本社: 東京都千代田区、社長: 町田 栄作、以下Nutanix) は本日、東日本電信電話株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 井上 福造、以下、NTT東日本)が、新規サービスを検証するためのプライベートクラウド基盤に、Nutanix Enterprise Cloud OSを導入したことを発表しました。

NTT東日本は、日本最大手の電気通信事業者として音声サービスや光回線サービスの提供エリアを拡大し続けてきました。その一方で、国内における固定電話と光サービス市場はいずれも成熟期にあり、ネットワークサービスをはじめとする新規事業を積極的に立ち上げることで、事業構造の変革を推し進めています。

特にAI、IoT、5Gの台頭により、市場で求められる通信サービスは過渡期を迎えており、少量多品種のサービスをより迅速かつ柔軟にトライアンドエラーできる環境の整備が急務でした。同社では、新しいサービスの研究開発を円滑にするため、高度化推進部が検証環境の構築と運用を担っています。従来までは各部門がプロジェクトに応じて必要な設備を個別調達していたため、検証に伴うコストとスピードが課題になっていました。

こうした課題に対して、同社ではまずOpenStackを使った仮想化基盤を構築し、検証環境の統合化と最適化を図りました。数ある技術のなかでも、ゲストがセルフでテナントを構築でき、また適切に権限を付与できるのが大きな利点でした。しかし既存の3Tier(3層)型インフラでは、そのインフラ自身の煩雑な管理作業に加え、OpenStack用のドライバの事前インストールや稼働後のリソース拡張・縮退が容易にできないなど、OpenStackのメリットを十分に享受することができないという新たな課題に直面しました。

そこで当時OpenStack用のドライバをハイパーコンバージドインフラとして唯一提供していたNutanixを検討し、十分な効果が実証されたためインフラの刷新を決断しました。OpenStackとNutanixを組み合わせたプライベートクラウド基盤を2018年夏に部内で運用開始、従来4~5か月間かかっていた調達から環境構築開始までの準備期間が1~2週間に大幅短縮されています。必要に応じてリソースも追加され、現在では30テナント・200VMを搭載した検証環境を研究開発に携わる約300名が活用しています。

NTT東日本 ネットワーク事業推進本部 高度化推進部 巧速PTの松村 崇志氏は次のように述べています。「Nutanixを導入したことで、当社が目指す新サービスのスピード感ある検証環境を実現することができました。現在はGPUを使ったAI関連のサービスからの引き合いが比較的多い状況ですが、今後はパブリッククラウドも融合することでハイブリッド環境を整備し、新規事業創出をさらに加速したい考えです。」

さらに同社では、今後KubernetesをベースにしたNutanix Karbonを実装し、コンテナ基盤にも対応する予定です。

本事例の詳細は、以下リンクよりご覧いただけます。
www.nutanix.com/jp/company/local-customers/ntt-east

(以上)

Nutanix Inc.について
Nutanixは、クラウドソフトウェアとハイパーコンバージドインフラストラクチャー・ソリューションのグローバルリーダーであり、ITインフラストラクチャーをその存在さえ意識させない「インビジブル」なものに変革することで、企業のIT部門が、ビジネスに直結したアプリケーションやサービスの提供に注力できるようにします。NutanixのEnterprise Cloud OSソフトウェアは世界中の企業に採用されており、パブリッククラウド、プライベートクラウド、分散型エッジクラウドを対象に、ワンクリックのアプリケーション管理とモビリティを実現することで、総所有コストを大幅に削減しつつ、あらゆる規模でアプリケーションの実行を可能にします。その結果、高性能のIT環境をオンデマンドで迅速に実現でき、アプリケーション所有者には真のクラウドライクな体験が得られます。詳細については、www.nutanix.com/jp をご覧いただくか、Twitterをフォローしてください (@NutanixJapan)。

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